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松島啓之・クインテット [Jazz Live]

■松島啓之・クインテットを聴いてきました。
松島啓之(tp)、山田穣(as)、今泉正明(p)、上村信(b)、広瀬潤次(ds)

このところ2管、3管のハード・バップ・ジャズが聴きたい気分です。
そこでちょっと聴きに行こうかと出かけました。
近年はクインテット以上の編成になると中々聴けない時代になりました。
特にレギュラー・クインテットでコンスタントに活動しているとなるとほとんど見ることができません。

そんな中でこの松島啓之(tp)&山田穣(as)のフロント2管クインテットは貴重な存在です。
リーダーは松島さんですが結成してからもう20年にもなるそうです。
当初のベーシストの嶋友行さんが亡くなり、若手の楠井五月さんが二代目、現在は上村信さんで落ち着いています。
ドラムスは高橋徹さん~広瀬潤次さんになるのかな。
前回見たのは1年ほど前になります。

このベテラン・クインテットの人気は上々でライブ・ハウスは超満員。
特に女性ジャズ・ファンの多さが目立ちました。
店内に1960年代のギンギンの主流派ハード・バップ・サウンドが鳴り響きます。
手拍子、足拍子、あちこちから声がかかってそのまま気分は60年代に直行です。
気心が知れているので組み合わせや転調が自在に展開します。
これも長い共演のたまものですね。

演目にも特徴があります。
オリジナルやスタンダードはあまり演奏せず、バップの名曲が多く取り上げられます。
この日はウェイン・ショーター、サド・ジョーンズ、ナット・アダレイ、フレディ・ハバード、
リー・モーガン、チャーリー・パーカーなどを聴きことができました。
圧巻は山田さんをフューチュアーした「Soul Train」・・・体調はもうすっかり戻ったようですね。
ひと目で年代物と分かるサックスが良い音をしています。
十分に吹き込まれて、かすれるような渋い音色です。
山田さんの演奏は熱く激しいので中和されてちょうどいい感じになります。
バラードの主役は松島さんで「Darn That Dream」が聴けました。
愛奏曲のリー・モーガンの「Ceora」はボサノバで・・・毎回これが聴けるのも嬉しい。
当然のようにアンコールの大拍手・・・「バイ・バイ・ブラックバード」で大興奮のライブが閉じました。

聴きながらこのグループのいい表現方法はないだろうかと思っていました。
その答が出ました。
ナット・アダレイの曲を聴いていた時です。
そうかそうだった、「キャノンボール・アダレイ・クインテット」がピッタリでした。

さしずめキャノン・ボール=山田さん、ナット=松島さん、ジョー・ザビヌル、ボビー・ティモンズ=今泉さん、
サム・ジョーンズ=上村さん、ロイ・マッカーディ、ルイス・ヘイス=広瀬さんという感じかな。

ファンキー&ソウルフルでノリノリの演奏。
・・・自然に身体が揺れてくる感覚がたまりません。
熱気に溢れたハード・バップ・ジャズが聴きたくなったら是非お出かけ下さい。
ライブにはライブでしか味わえないジャズがあります。

At The "Sometime" Kichijoji On 2014/07/20
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