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RONNIE CUBER QUARTET / RONNIE [Jazz Baritone Sax]

*RONNIE CUBER QUARTET / RONNIE

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ronnie cuber(bs)
helen sung(p), boris kozlov(b), johnathan blake(ds)
2009/SteepleChase/

1 Thermo
2 Gloria's Step
3 Four
4 The Duke
5 Daahoud
6 I Did'n't Know What Time It Was
7 Ah Leu Cha
8 Love Theme From Summer Of 42
9 All The Things You Are
10 Watch What Happens

ロニー・キューバーはもちろんだけどここはバックの3人も魅力です。
それぞれの出番も十分で伸び盛りの才能溢れる演奏が聴けます。

「レビュー時のコメント」
ロニー・キューバーさんがようやく出してくれましたという感じです。
思うにバリトン・サックス奏者のワン・ホーン・アルバムって本当に少ないですね。
アメリカのクールなジェリー・マリガン~ニック・ブリグノラのラインは消えたような気がします。
ペッパー・アダムス~ロニー・キューバー~ゲイリー・スマリアンの線はかろうじて残っているか。
でも若手?のスマリアンになるといささか趣が違ってきます。
あとはハミエット・ブルーイェットですがフリー系、ジェームス・カーターも専門家じゃないしね。

若い頃のキューバーのパワフルなバリトンは凄いですよ。ハミエットといい勝負です。
以前、バリトン・オフ会を開いた時に大音量で聴いたらみんなぶっ飛んでしまいました。
バリトンのフュージョン盤を作っているのも彼だけで中々にユニークなバリトン奏者です。
年齢は68歳でハミエットと同年代です。

というわけでこのキューバーの久々の新アルバムはバリトン・ファンにとっては喜ばしい限りです。
やや大人しめだけどパワフルな音色は健在、ただ色気とか艶とかにはちょいと欠けますが・・・。
良かったのはチャーリー・パーカーの(7)「AH LEU CHA」でバリトンでやると面白かったです。
バップ・テイストが溢れる(3)、(5)も聴きどころ、あとミシェル・ルグランの2曲も良かった。

もうひとつ強調したいのはヘレン・サング(p)のプレイです。
抜群のスイング感と瑞々しいピアノには参ってしまいました。
以前、一度紹介したことがありましたが(ドラ盤227/Helen Sung Trio参照)成長は著しいです。
リーダーのロニー・キューバーが後回しというか、霞んでしまうほどの素晴らしさです。
ボリス・コズロフ(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)の起用も渋いと思います。

今までバリトン・サックスに馴染みがない方とか、まだ聴いたことのない方も十分に楽しめます。
バリトンの魅力いっぱいの聴きやすくてお勧めの一枚なので安心してお買い求め下さい。

(中間系)

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