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渕野繁雄・カルテット [Jazz Live]

■渕野繁雄・カルテットを聴いてきました。
渕野繁雄(ts,ss)、大石学 (key,p)、中林薫平(b)、則武諒(ds)

ここはメンバー構成に興味があったので出かけて行きました。
淵野繁雄(sax)さんを見るのは5年振りかな。
淵野さんは面白いですね。
幅広い音楽性でパターンにとらわれず、何が出てくるか分からない意外性があります。
テナー・サックス本来の豪快で力強い音色の持ち主です。
バラードではベン・ウェブスター、R&Bやソウルではイリノイ・ジャケーやアーネット・コブ、
フュージョン系ではマイケル・ブレッカーの影も見えます。
演目はオリジナルが中心、ソウル系や古いスタンダードの構成です。
知った曲はバラードの2曲だけでした。
ロバータ・フラックの大ヒット曲「Killing Me Softly With His Song」と「Crazy She Calls Me」です。
この2曲のバラードは素晴らしかったなぁ~。
後者は前回も聴いたので淵野さんの愛奏曲だと思います。

大石学さんは私の周りのジャズ仲間でも評判の高いピアニストです。
大石さんも楽しそうでした。
シンセサイザーとピアノを駆使してガンガンと飛ばしていました。
大石さんの強烈な演奏を聴いているとピアノが打楽器であることを再認識します。
大石さんは美しいメロディ・メーカーとして知られていますが、
実はその神髄はパワフルかつ強靭なタッチにあるのではないかと思っています。

もう一つの目的に若手ドラマーの則武諒さんを見ることにありました。
則武さんは新たに大石学・トリオに迎い入れられた名古屋出身の逸材です。
バークリーにも留学したと言っていました。
相手なりに合わせるフレキシブルな感覚と安定したリズムを繰り出す才能を持っています。
細かくリズムを刻み、パルス波を発生させる・・・静かでしなやかな感性の持ち主です。
私としてはもう少し突っ込んで欲しかったですがこのバランス感覚の良さが則武さんの持ち味なんでしょうね。

中林薫平さんは何度か見たことがありますが淵野さんとは初共演とのことです。
中林さんはしっかり押さえてしっかり弾く、スピード感のある切れ味鋭いベース音が特徴です。
中林さんもまたフレキシブルで安定したリズム感の持ち主です。
中林さんと則武さんはよく共演しているようでコンビネーションは良かった。

つまり豪快かつホットなベテラン二人と繊細でクールな若手二人の共演というこことになりました。
ベテラン二人が飛ばして若手二人が合わせる・・・この組み合わせも面白かったです。

At The "Sometime" Kichijoji On 2015/06/22

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