JANE BUNNETT & MAQUEQUE / ON FIRM GROUND / TIERRA FIRME

* JANE BUNNETT & MAQUEQUE / ON FIRM GROUND / TIERRA FIRME



jane bunnett(ss,fl)
danae olano(p,vo), tailin marrero(b,elb,vo), yissy gareia(ds),
mary paz(per,vo), joanna majoko(vo), etc
2019/Linus/

1 The Line-up
2 Monkey See Monkey Do
3 Momentum
4 On Firm Ground
5 Havana At Night
6 Sky High
7 The Occurance
8 Re-united
9 Broken Heart
10 Mystery Of Jane's House
11 Pa' Con Paz
12 Music In The Soul

カナダのジェーン・バネット(sax,fl)は初見、１９５６年生まれのトロント出身です。
今作は昨年の「みんなのベスト３」でKさんが話題にしていたものです。
先日紹介したポンチョ・サンチェス（cng)でも書きました。
最近私の興味はアフロ・キューバン・リズムというか、ラテン・ジャズに向かっています・
それも純ジャズ路線ではなくてリズムが主になるアルバムが対象です。
バンド名は「マケケ」で今作が私の琴線に触れました。

全１２曲は全てメンバーのオリジナルでバネット以外は全員若いキューバンミュージシャンです。
プロデュースはバネットの夫でトランペット奏者のラリー・クレーマーです。
女性だけのアフロ・キューバン・バンドって珍しいと思いますがどうなのかな。
でもメンバー全員がパワフルにエネルギッシュに疾走する。
強力なアフロ・キューバン・リズムに乗ってご機嫌ななラテン・ジャズが展開されています。
私的ベストはジャングル・ムードのバラード（９）「Broken Heart」で聴きどころになりました。
みんなの気合が伝わってくるようでジャズ作品としても十分に通用する内容になっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

（中間系）

コメント 2

ドラさん、今晩は。

この盤を気に入って下さったようで、嬉しいです。
本当に寒い冬を吹っ飛ばしてくれるでしょ。

初めてbunnettを聴いたのは、1970年代の後期だったと記憶しているのですが、その頃はメインストリームを走っていたというか、かっこ良くハードバップとか演奏しておられましたが。何時頃かキューバン・ミュージシャンとコラボするようになり、それ以来それ一筋でやっておられます。

国交のなかったキューバから、アーテイストを呼んだりするのも難しかったそうです。いまでもワーキング・ヴィザとか複雑らしく、何かのインタヴューで言っておられましたけど、キューバからのこれらの女性ミュージシャンは、皆さんクラシカルのトレーニングを受けた人だそうで、母国では音楽ではそれしか勉学として認められてなくて、ジャズとかは、その後で個人的にやっているといると書いてありました。基礎的に優れた者ばかりなので、すぐに技術的な事で問題になって困ると、言っておられたのが印象的でした。

この他にも盤が出ているので、是非聴いてみたいと思っています。

by まん丸クミ (2020-02-13 12:38) 

こんにちは、クミさん。

今作を紹介してくれたのはグッド・タイミングでした。
ちょうどダンサブルなアフロ・キューバンに興味が向いたところだったのでね。
女性ばかりのバンドも聴いてみたかった。
全曲オリジナルだったけどリズムに馴染みがあるので聴き易かったです。
１曲があまり長くないのもいいね。
多彩な曲想が入っていたので若いキューバ女性の才人の集まりだと思いました。
これが現在進行形のアフロ・キューバン音楽というのも分かります。
日本のファンは目ざといので、すでに「ジェーン・バネット＆マケケ」を日本に呼ぼうという話が出ているかもしれませんよ。（笑）
２０１５年のアメリカとキューバの国交回復以来５年になるので音楽的にも融合が進むでしょうね。
私は音楽界全体にアフロ・キューバン音楽が注目を集めるのではと思っています。

近年はカナダ・ジャズを聴く機会も多くなりました。
去年の１１月にエミリー・クレア・バーロウを見に行きました。

by dora (2020-02-14 10:11)