MILES DAVIS / BITCHES BREW [Jazz Trumpet]
* MILES DAVIS / BITCHES BREW
miles davis(tp),
wayne shoter(ss), lenny white(ds), bennie maupin(bcl),
chick corea(elp), jim riley(per), jack dejohnette(ds),
hrvey brooks(elb), charles alias(ds), dave holland(b),
john mclaughlin(elg), joe zawinul(elp), larry young(elp)
1969/CBS/
Record 1
Side A
1 Pharaoh's Dance
Side B
1 Bitches Brew
Record 2
Side A
1 Spanish Key
2 John McLaughlin
Side B
1 Miles Runs The Voodoo Down
2 Sanctuary
しばらくの間、ほとんど語られることがないクロスオーバー&フュージョンの流れを追ってみたいと思います。
二つの流れがあって一つはプロデューサーやアレンジャーにスタジオ・ミュージシャンが加わったイージー・リスニング系です。
もう一つはジャズ王道で主流派を突き進んでいたマイルス・デイヴィス(tp)の流れでもちろんこちらの方が重要でした。
マイルスはジャズのスタイルを大事にした人でスタイルを追い求めることに全力を尽くしていた。
マイルスの凄さは時代を先取りする姿勢・・・現状に満足せず常に新しいものを求め続けるところにあった。
ジョン・コルトレーン(ts)が神憑り的なフリー・スタイルに突入してから数年、ジャズの行き場がなくなっていたのは事実です。
この後ジャズは一体どこに行くのか?・・・ジャズ・ファンの多くがそう思っていた。
そんな時にマイルスが発表したのはエレクトリックな「イン・ア・サイレント・ウエイ」で次の方向性を示したものでした。
* MILES DAVIS / IN A SILENT WAY (1969/CBS)
miles davis(tp), wayne shoter(ss), john mclaughlin(elg),
herbie hancock(elp), chick corea(elp), joe zawinul(org),
dave holland(b), tony williams(ds)
それから半年が経って発売されたのが編成を大きくした今作の「ビッチェズ・ブリュー」だったというわけです。
2枚組の「ビッチェズ・ブリュー」はジャズ・ファンだけでなくロック・ファンも驚かせる衝撃的な作品になりました。
私が好きだったのは2枚目A/1「Spanish Key」だったけど、ここでの呪術的なアフリカン・リズムが素晴らしかった。
今回久し振りに聴いたけど流石にマイルスはひと味もふた味も違っている。
未だに色褪せないのは目的意識と自己主張が感じられるからだと思います。
ただ、1曲が20分前後と長く表題曲の「Bitches Brew」は27分もあるので今の忙しい時代には合いません。
ここからマイルスは「エレクトリック・マイルス」と呼ばれるスタイルに入っていきます。
大編成になったが故に多くのミュージシャンがマイルスと共演可能になり各人が影響を受けたのは間違いないです。
(中間系)
miles davis(tp),
wayne shoter(ss), lenny white(ds), bennie maupin(bcl),
chick corea(elp), jim riley(per), jack dejohnette(ds),
hrvey brooks(elb), charles alias(ds), dave holland(b),
john mclaughlin(elg), joe zawinul(elp), larry young(elp)
1969/CBS/
Record 1
Side A
1 Pharaoh's Dance
Side B
1 Bitches Brew
Record 2
Side A
1 Spanish Key
2 John McLaughlin
Side B
1 Miles Runs The Voodoo Down
2 Sanctuary
しばらくの間、ほとんど語られることがないクロスオーバー&フュージョンの流れを追ってみたいと思います。
二つの流れがあって一つはプロデューサーやアレンジャーにスタジオ・ミュージシャンが加わったイージー・リスニング系です。
もう一つはジャズ王道で主流派を突き進んでいたマイルス・デイヴィス(tp)の流れでもちろんこちらの方が重要でした。
マイルスはジャズのスタイルを大事にした人でスタイルを追い求めることに全力を尽くしていた。
マイルスの凄さは時代を先取りする姿勢・・・現状に満足せず常に新しいものを求め続けるところにあった。
ジョン・コルトレーン(ts)が神憑り的なフリー・スタイルに突入してから数年、ジャズの行き場がなくなっていたのは事実です。
この後ジャズは一体どこに行くのか?・・・ジャズ・ファンの多くがそう思っていた。
そんな時にマイルスが発表したのはエレクトリックな「イン・ア・サイレント・ウエイ」で次の方向性を示したものでした。
* MILES DAVIS / IN A SILENT WAY (1969/CBS)
miles davis(tp), wayne shoter(ss), john mclaughlin(elg),
herbie hancock(elp), chick corea(elp), joe zawinul(org),
dave holland(b), tony williams(ds)
それから半年が経って発売されたのが編成を大きくした今作の「ビッチェズ・ブリュー」だったというわけです。
2枚組の「ビッチェズ・ブリュー」はジャズ・ファンだけでなくロック・ファンも驚かせる衝撃的な作品になりました。
私が好きだったのは2枚目A/1「Spanish Key」だったけど、ここでの呪術的なアフリカン・リズムが素晴らしかった。
今回久し振りに聴いたけど流石にマイルスはひと味もふた味も違っている。
未だに色褪せないのは目的意識と自己主張が感じられるからだと思います。
ただ、1曲が20分前後と長く表題曲の「Bitches Brew」は27分もあるので今の忙しい時代には合いません。
ここからマイルスは「エレクトリック・マイルス」と呼ばれるスタイルに入っていきます。
大編成になったが故に多くのミュージシャンがマイルスと共演可能になり各人が影響を受けたのは間違いないです。
(中間系)
2020-11-01 11:50
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コメント(2)
こんにちは。
私も、このアルバムを初めて聴いた時は「Spanish Key」の転調部分がカッコ良くて、何度も聴きました。
ベニー・モウピンのバスクラも不気味で効果的ですね。
トム・クルーズ主演の『コラテラル』という映画の中で「Spanish Key」が使われていました。
by ねひつじ (2020-11-01 18:18)
ねひつじさん、おはようございます。
「Spanish Key」は映画に使われていましたか。
リズム感が最高なので映画に使いたくなるのも分かります。
やっぱりマイルスの影響力は大きいですね。
特に重要なのがハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザビヌルで各人がフュージョン・シーンで重要な役目を担うことになります。
by dora (2020-11-02 08:38)