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PAT BIANCHI TRIO / IN THE MOMENT [Jazz Organ]

* PAT BIANCHI TRIO / IN THE MOMENT

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pat bianchi(org), paul bollenback(g), byron landham(ds),
guest:peter bernstein(g)(2), carmen intorre jr(ds)(1,4,9,10),
joe lock(vib)(1,9,10), kevin mahogany(vo)(8), pat martino(g)(4)
2018/Savant/

1 Humpty Dumpty (C.Corea)
2 Blue Gardenia (R.Russell/L.Lee)
3 Don't You Worry 'Bout A Thing (S.Wonder)
4 Mr.PM (P.Bianchi)
5 Barracudas (M.Davis/G.Evans)
6 Crazy (W.Nelson)
7 No Expectations (P.Bianchi)
8 I Want To Talk About You (B.Eckstine)
9 Fall (W.Shoter)
10 Four In One (T.Monk)

期待のオルガン奏者、パット・ビアンチの作品です。
最近、ビアンチの名前をあちこちで見るようになりました。
ジョーイ・デフランチェスコ以降オルガン奏者の大物は出ていないと思います。
久々に現れたオルガン奏者の大物かも知れませんよ。
それも新しいタイプのオルガン奏者でソウル&ファンキーとは違うピアノ的オルガンの手法です。
この系統にはもう一人マイク・ルドンがいますが両者共にピアノとの両刀遣いです。
つまりオルガンはすでにこの方向に向かっていると思われます。
たしかにいつまでもジミー・スミスやジャック・マクダフじゃないということですね。

全10曲は自身のオリジナル2曲とその他8曲の構成です。
チック・コリア、レオン・ラッセル、ステービー・ワンダー、マイルス・デイビス、ウィリー・ネルソン、ビリー・エクスタイン、ウェイン・ショーター、セロニアス・モンクが選ばれました。
この幅広い音楽性を見たら明らかにオルガン盤としては異色の選曲です。
つまりビアンチは今までのオルガン奏者とは一線を画しているということです。
ポール・ボーレンバック、ピーター・バーンステイン、パット・マルティーノの3人のギタリストが聴けます。
聴きどころは多いけどスティービーの(3)はハマった、ケヴィン・マホガニーの(8)も良かったです。
この新しいタイプのオルガン奏者がどうなっていくのか・・・見守っていきたいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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STANLEY TURRENTINE QUARTET & QUINTET / MORE THAN A MOOD [Jazz Tener Sax]

* STANLEY TURRENTINE QUARTET & QUINTET / MORE THAN A MOOD

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stanley turrentine(ts), freddie hubbard(tp,flh)(1,7),
cedar walton(p), ron carter(b), billy higgins(ds)
1992Rec/Musicmaster/

1 Thomasville
2 They Can't Take That Away From Me
3 In A Sentimental Mood
4 Easy Walker
5 Triste
6 Pieces Of Dreams
7 Spirits Up Above
8 More Than A Mood

スタンリー・タレンティン(ts)には「Musicmaster・レーベル」に3枚のアルバムがあります。

■STANLEY TURRENTINE QUARTET & QUINTET / MORE THAN A MOOD (1992)
■STANLEY TURRENTINE SEXTET / IF I COULD (1993) (紹介済)
■STANLEY TURRENTINE QUINTET / T TIME (1995)(紹介済)

今作で3枚の紹介が終了しました。
今作の目玉はもちろんフレディ・ハバード(tp)の参加にあります。
バックにはシダー・ウォルトン(p)、ロン・カーター(b)、ビリー・ヒギンス(ds)が名を連ねました。
当時としてはほぼ完璧なメンバーと言えます・・・特にウォルトンが聴きどころになりました。

全8曲は自身のオリジナルはなく、ハバード参加の2曲がハバード自身の曲になっています。
ハバード参加が2曲だけとは寂しいですが病み上がりなので出来はいまひとつと見ました。
ハバードは80年代の初めから90年代初めまでの10年間をほぼ棒に振りました。
体調不良と唇を痛めたためです。
もしもハバードが元気で活躍していたら世界のジャズ・トランぺッターの景色は変わっていました。
ハバードにはそれだけの実績があったし時代をになうリーダーとして認められていました。
これは本当に残念だったです。
90年代初めにはカムバックしましたが順調ではなかったような気がします。
今作はカムバックした頃の貴重なアルバムの一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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TAKEHIRO HONDA TRIO / THIS IS HONDA [Jazz Piano]

* TAKEHIRO HONDA TRIO / THIS IS HONDA

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本田竹廣(p), 鈴木良雄(b), 渡辺文男(ds)
1972Rec/AMJ/

1 You Don't Know What Love Is
2 Bye Bye Blackbird
3 Round About Midnight
4 Softly As In Morning Sunrise
5 When Sunny Gets Blue
6 Secret Love

日本のジャズ史上最高のピアニストは誰か?
と問われれば「本田竹廣さん」と答える人も多いと思います。
そんな竹廣さんの最高傑作と目されているアルバムです。
1972年イイノホールでのライブ盤です。

共演メンバーは鈴木良雄(b)さんと渡辺文男(ds)さんです。
素晴らしい・・・抜群の緊張感とスイング感を誇ります。
何もいうことはありません。
これは聴いてもらうしかないです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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DOUG WEBB QUINTET / FAST FRIENDS [Jazz Tener Sax]

* DOUG WEBB QUINTET / FAST FRIENDS

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doug webb(ts), michael dease(tb),
michel forman(p), chris colangelo(b), roy mccurdy(ds)
2018/Posi-Tone/

1 Last Trane To Georgia (D.Webb)
2 Friends Again (L.Morgan)
3 High Groove, Low Feedback (H.Mobley)
4 Surfing The Webb (D.Webb)
5 Ah-Leu-Cha (C.Parker)
6 Dease Things (D.Webb)
7 Dream Stepper (L.Konitz)
8 A Night In Tunisia (D.Gillespie)
9 Dig Doug (M.Dease)
10 The Things We Did Last Summer (J.Styne)
11 Nopolo (D.Webb)

ダグ・ウエッブ(ts)のリーダー作を買うのは2枚目です。
今作はトロンボーン奏者のマイケル・ディーズとにフロント2管に惹かれました。
あとロイ・マッカーディ(ds)にも注目しました。
ご存知キャノンボール・アダレイ・クインテットのドラマーです。
もう80歳を過ぎていますが元気な演奏を聴かせてくれました。

全11曲は自身のオリジナル4曲、ディーズ1曲、その他6曲の構成です。
リー・モーガン(tp)、ハンク・モブリー(ts)、チャーリー・パーカー(as)、リー・コニッツ(as)、ディジー・ガレスピー(tp)のモダン・ジャズ曲とスタンダードが1曲入っています。
選曲からウエッブはストレートなハード・バップ・サウンドを目指しているのがよく分かります。
ただ安定感はあるけれど突き抜けるところがないのでいまひとつ物足りないところが残りました。
辛くも甘くもなく中途半端な味になっています。
そんな中でベストはディーズのトロンボーンが光る(8)「A Night In Tunisia」でした。
このグループは地味系なので思いっきりアップ・テンポで派手な曲が合うと思います。

(中間系)

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SIMONE WITH ROMANTIC JAZZ TRIO / ROMANCE [Jazz Vocal]

* SIMONE WITH ROMANTIC JAZZ TRIO / ROMANCE

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simone(vo),
john di martino(p), george mraz(b), tim horner(ds),
eric alexander(ts)(3,4,9)
2004/Venus/

1 How Do You Keep The Music Playing
2 A Blossom Fell
3 We Kiss In A Shadow
4 Calling You
5 Whatever Happens
6 Exactly Like You
7 Someone To Light Up My Life
8 A Time For Love
9 Where Or When
10 Just Squeeze Me
11 Whateve Happens (reprise)

シモーネ(vo)のヴィーナス・レーベル2枚目のアルバムです。
共演はジョン・ディ・マルティーノ・トリオと3曲にエリック・アレキサンダー(ts)が参加しています。
声質はちょっとかすれたセクシーな感じでその歌声は心に沁みます。
前作では息継ぎが気になったのでこちらの方が数段良いと思います。

全10曲は全てスタンダードで占められています。
エリックは(3)、(4)、(9)に参加してますが、やはりサックスが入るとひと味違います。
(7)「Someone To Light Up My Life」と(8)「A Time For Love」のバラードが聴きどころ。
また(6)「Exactly Like You」や(10)「Just Squeeze Me」のスロー・テンポが新鮮でした。
普通は軽快なテンポで歌われることが多いから。
ベストはホリー・コールの歌でヒットした(4)「Calling You」です。
ホリーとはまったく違う雰囲気を持っていて面白かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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STEFANO BOLLANI TRIO / BLACK AND TAN FANTASY [Jazz Piano]

* STEFANO BOLLANI TRIO / BLACK AND TAN FANTASY

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stefano bollani(p), ares tavolazzi(b), aslter paoli(ds)
2002/Venus/

1 Just One Of Those Things
2 Black And Ta Fantasy
3 Day Dream
4 I'm Thru With Love
5 It's Always You
6 It's You Or No One
7 La Ultima Noche
8 Flower Is A Lovesome Thing
9 The Sophisticated Lady

イタリア出身のステファノ・ボラニもまた硬派なピアニストです。
中々にユニークな展開力の持ち主でオリジナリティーを感じます。
力強いタッチと切れ味の鋭さを兼ね備えているので好きなピアニストの一人です。

全9曲は全てスタンダードで占められています。
スタンダード演奏でも曲想豊かでアプローチが新鮮です。
ここはボラニのレギュラー・トリオということもあって縦横無尽に展開しています。
甘さは控えめのスリリングな演奏が聴けました。
(1)「Just One Of Those Things」は好きな曲でヴォーカル・ライブではリクエストすることがありますよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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PETRA VAN NUIS / BECAUSE WE'RE NIGHT PEOPLE [Jazz Vocal]

* PETRA VAN NUIS / BECAUSE WE'RE NIGHT PEOPLE

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petra van nuis(vo), dennis luxion(p)
2018/Muzak/

1 Street Of Dream (V.Young)
2 Night People (T.Wolf)
3 The Piano Player (M.d'ambrosio)
4 Moonlight Saving Time (H.Richman)
5 You And The Night And The Music (A Schwartz)
6 While My Lover Sleeps (B.Kaper)
7 Small Day Tomorrow (B.Dorough)
8 Dreamsville (H.Mancini)
9 No Moon At All (D.Mann)
10 The Night WE Called It A Day (M.Dennis)
11 Shadow Of Paris (H.Mancini)
12 Black Coffee (S Burke)
13 Count Your Blessing Instead Of Sleep (I.Berlin)

ペトラ・ヴァン・ナウスは初見、ジャケ買い、CDショップで目に付いたので手が伸びました。
デニス・ラクション(p)とのデュオ・アルバム・・・その結果は当たりです。
帯中には「真夜中の甘い囁き、アフター・アワーズに聴きたいジャズ・ヴォーカル」とあった。

全13曲のスタンダード作品集です。
選曲がかなり凝っていて何曲かの有名曲もあるけれど馴染みのない曲が多く入っていました。
あんまり聴いたことがない曲が多いというのはとても新鮮に聴こえます。
歌は上手いし声はキレイ、落ち着いていてシットリとしたアルバムに仕上がっています。
ピアノとのデュオだとヴォーカリストの実力がそのまま出てきます。
看板に偽りなし・・・たしかに真夜中にひっそりと聴いたら最高だろうと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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JANE MONHEIT / TAKING A CHANCE ON LOVE [Jazz Vocal]

* JANE MONHEIT / TAKING A CHANCE ON LOVE

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jane monheit(vo),
jeoff keezer(p)(1,2,9), chrisian mcbride(b)(1,2,9), lewis nash(ds)(1,2,5,9),
michael kanan(p)(3,4,6,7), orlando le fleming(b)(3,6,7), rick montalbano(ds)(3,6,7),
donald harrion(as)(3), bob mounsey(p)(5), ron carter(b)(5), joel frahm(ss,ts)(6,9),
miles okazaki(g)(3,7), michael buble(vo)(5), etc
2004/Sony/

1 Honeysuckle Rose
2 In The Still Of The Night
3 Taking A Chance On Love
4 Bill
5 I Won't Dance
6 Too Late Now
7 Why Can't You Behave ?
8 Do I Love You ?
9 Love Me Or Leave Me
10 Embraceable You
11 Dancing In Dark
12 Over The Rainbow

今作はジェーン・モンハイトの代表作と目されている一枚らしい。
モンハイトは好きな女性ヴォーカリストの一人です。
女性らしい美しく伸びやかな美声の持ち主で密やかな歌い方もいいです。

評判通り、全12曲のスタンダード作品集は素晴らしい出来栄えです。
ベストは黒人ヴォーカル・グループのヒット曲の(2)「In The Still Of The Night」です。
続いては最もジャズっぽいノリを聴かせる(3)「Taking A Chance On Love」、マイケル・ブーブレとのデュオの(5)「I Won't Dance」も良かった。
(11)「Dancing In The Dark」と(12)「Over The Rainbow」のバラードも聴きどころになりました。
本当にこの人は声がキレイだと思います、もちろん歌も上手いけど一番は声が好みです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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GERI ALLEN TRIO / SEGMENTS [Jazz Piano]

* GERI ALLEN TRIO / SEGMENTS

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geri allen(p), charlie haden(b), paul motian(ds)
1989Rec/DIW/

1 Law Years
2 You'll Never Know
3 Marmaduke
4 Cabala/Drum Music
5 Home
6 I'm All Smiles
7 Segments
8 La Pasionaria
9 Rain

ジェリ・アレン(p)の代表作と目されている一枚です。
アレンは昨年60歳で亡くなりました、まだまだこれからだったのに残念です。
アレンは1980年代のM-BASE派のピアニストとして衝撃的なデビューを果たしました。
フリーにも通じる期待された新進気鋭のピアニストだったと思います。

全9曲はメンバーのオリジナル4曲、チャーリー・パーカー2曲、その他3曲の構成です。
その他ではオーネット・コールマンの(1)が目を引きました。
どれも一筋縄ではいかない歯ごたえのある演奏が詰まっています。
それもメンバーを見れば一目瞭然でヘイデン&モチアンの骨っぽい二人がバックにいました。
この二人と堂々と渡り合うアレンの実力は疑うべきもありません。
私的ベストは表題曲の(7)「Segments」で三位一体のコンビネーションが見事です。
ミシェル・ルグランの(6)「I'm All Smiles」での美しいピアノも良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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DAVE O'HIGGINS TRIO + MAX IONATA / TENORS OF OUR TIME [Jazz Tener Sax]

* DAVE O'HIGGINS TRIO + MAX IONATA / TENORS OF OUR TIME

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dave o'higgins(ts)(right), max ionata(ts)(left)
ross stanley(org), luca santaniello(ds)
2018/Albore/

1 Fourplay (J.Williams)
2 Satosong (M.Ionata)
3 Lady Face (D.O'higgins)
4 Donna (G.Kramer)
5 Medication (D.O'higgins)
6 Song For Cape Town (D.O'higgins)
7 The Eternal Triangle (S.Stitt)
8 The Enigma Of The Day (D.O'higgins)
9 You're Nicked (D.O'higgins)
10 Rainy Day (M.Ionata)

イギリスのデイブ・オ・ヒギンス(ts)は初見、イタリアのマックス・イオナータ(ts)は一時期よく聴いてました。
CDショップで見た時、テナー奏者が率いるオルガン・トリオに興味津々ですぐに購入を決めました。
オルガンをバックにした2テナー・バトルならテナー好きにはたまりませんよ。
ヒギンスが右チャンネル、イオナータが左チャンネルと書いてくれているのも親切ですね。

全10曲は二人のオリジナルが7曲とその他3曲の構成です。
その他の3曲にはジェームス・ウィリアムス(p)(1)とソニー・スティット(as,ts)(7)が選ばれました。
(4)「Donna」はイタリアの古い曲です。
内容は思ったよりずっと大人しくて、オルガン入りとしてはスマートな演奏です。
もう少し激しいバトルを予想していたので迫力はいまひとつ・・・抑えのきいたクールな競演でした。
二人のコンビネーションが良くて各曲におけるテーマの2テナーのユニゾンが心に残ります。
ヒギンス作の(5)「Medication」をベストに上げたいと思います。
アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「Meditation」のパクリみたいな曲だけど・・・。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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