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MAISHA / THERE IS A PLACE [Jazz Group]

*MAISHA / THERE IS A PLACE

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jake long(ds), nubya garcia(sax,fl), shirley tetteh(g), amane suganami(p),
twn dylan(b), tim doyle(per), yahael camara-onono(per),
strings, etc
2018/Brownswood/

1 Osiris
2 Azure
3 Eaglehurst / The Palace
4 Kaa
5 There Is A Place

マイシャは新世代UKジャズ・シーンを牽引する今最も注目を集めるグループらしい。
往年のスピリチュアル・ジャズとアフロ・ビートやアフリカン・リズムを融合させるとあった。
期待を持って1曲目を聴いてみました。
ジョン・コルトレーン~ファラオ・サンダースを踏襲しているけどバックのリズムに特徴がありました。
パーカッションが2人とトランペット、ハープを含むストリングスが分厚いリズムを刻みます。
ただジャズの持つフリーな展開は?なので計算されたバック・サウンズと言えるかもしれないです。

全5曲は全てオリジナルで占められています。
リーダーはジェイク・ロング(ds)でバタバタとしたノスタルジックなドラミングが面白いです。
女性サックス&フルート奏者のヌビア・ガルシアとアマネ・スガナミ(p)、シャーリー・テテー(g)にも注目しました。
どの曲も聴きどころですがやはり1曲目の「Osiris」は12分近い長丁場でインパクトがありました。
何重にも絡み合う分厚いアンサンブルがどこまでも広がっていく。
洗練されたアフロ・ビートと激しく煽るストリングスのバッキングが新鮮です。
そういえば今までこういうジャズ・サウンドは聴いたことがなかったかもしれません。
この点でジャズの新しい方向性を表した一枚かも知れません。
これを聴いて遅ればせながらカマシ・ワシントン(ts)も聴いてみようかと思っています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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RITA REYS / THAT OLD FEELING [Jazz Vocal]

* RITA REYS / THAT OLD FEELING
With Pim Jacobs Trio & Johnny Griffin

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rita reys(vo),
pim jacobs(p), ruud jacobs(b), peter ypma(ds),
johnny griffin(ts)
1979Rec/CBS/

1 Too Marvelous For Words
2 Fly Me To The Moon
3 Poor Butterfly
4 My Foolish Heart
5 Mr. Wonderful
6 That Old Feeling
7 Over The Rainbow
8 Remember
9 Everything Happens To Me
10 Isn't It Romantic
11 The Touch Of Your Lips Yes I Do

今作もまた昨年の「ベスト3」に上がっていた一枚です。
リタ・ライス(vo)とピム・ヤコブス(p)はご夫婦で、それにジョニー・グリフィン(ts)が加わっています。
グリフィンのヴォーカルのバックを聴くのは初めてかもしれないので興味がありました。
予想としては「けっこうゴリゴリ吹いているんだろうな」と思っていました。
リトル・ジャイアントのグリフィンは止まらない。

ところがファ~と柔らかく出てきたので予想は見事に外れました。
全体を通してここでのグリフィンのバッキングが素晴らしいです。
ゆったりと落ち着いていて色気も十分に感じさせました。
グリフィンはこんな演奏も出来るのかと新たな一面を聴かせてもらいました。
リタ・ライスの艶やかな歌声とピム・ヤコブスの流麗なピアノも申し分ありません。
どれもいいけどベストには(1)「Too Marvelous For Words」を上げておきます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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ARCHIE SHEPP QUARTET / BALLADS FOR TRANE [Jazz Tener Sax]

* ARCHIE SHEPP QUARTET / BALLADS FOR TRANE

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archie shepp(ts),
albert dailey(p), reginald workman(b), charles persip(ds)
1977/Denon/


1 Soul Eyes
2 You Don't Know What Love Is
3 Wise One
4 Where Are You ?
5 Darn That Dream
6 Theme For Ernie

一枚のアルバムが後世に与える影響はどうなんだろう?
「ジョン・コルトレーンのバラード」は後のテナー・サックス奏者のお手本になった。
多くのサックス奏者が同じようなアルバムを作っています。
そしてそのほとんどがコルトレーンに捧げる形になっている。

今作はシェップのそんなアルバムです。
コルトレーンはシェップが師と仰ぐ存在なので当たり前といえば当たり前かな。
シェップのバラード奏法が満喫出来ました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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BUSTER WILLIAMS QUARTET / AUDACITY [Jazz Bass]

* BUSTER WILLIAMS QUARTET / AUDACITY

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buster williams(b),
steve wilson(as,ss), george colligan(p), lenny white(ds)
2018/Smoke Sessions/

1 Where Giants Dwell (B.Williams)
2 Song Of The Outcasts (B.Williams)
3 Sisko (S.Wilson)
4 Ariana Anai (B.Williams)
5 Lost On 4th Avenue (G.Colligan)
6 Atumblin' (L.White)
7 Triumph (B.Williams)
8 Briana (B.Williams)
9 Audacity (B.Williams)

バスター・ウィリアムス(b)の今作は昨年のベスト3にも上がっていた一枚です。
私も気になっていたんですがようやく入手しました。
バスター・ウィリアムスは現在76歳で幅広い音楽性を持つベーシストです。
またヴォーカリストのバッキングも上手く、加えて今作では作曲者としての才能も認めました。
私がベーシストとしてのバスターを意識したのは「ジャズ・クルセイダーズ」が最初です。

全9曲は自身のオリジナル6曲とメンバーのオリジナル3曲の構成です。
このメンバーでスタンダードが1曲も入っていないのは珍しいと思います。
共演がスティーヴ・ウィルソン(sax)、ジョージ・コリガン(p)、レニー・ホワイト(ds)というのも興味ありました。
スティーヴ・ウィルソンは「OTB」、「チック・コリア&オリジン」出身のサックス奏者です。
正直今まではちょっと線が細いかと思ってたけど今作を聴いて考えを改めました。
スティーヴのベスト・プレイが詰まっていた・・・やっぱりチックが見込んだ通りの実力者だったです。
コリガンとホワイトもさすがのプレイを聴かせているのでバスター晩年のベスト・アルバムになるかも。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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SALLY NIGHT / BALLADS FOR YOU [Jazz Vocal]

* SALLY NIGHT / BALLADS FOR YOU

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sally night(vo),
jon davis(p), dezron douglas(b), willie Jones 3(ds),
romero lubambo(g)
2012/Venus/

1 More Than You Know
2 It Amazes Me
3 Everything I've Got Belongs To You
4 In Love In Vain
5 Fascinating Star
6 Everything Happens To Me
7 Good Morning Heartache
8 I Hadn't Anyone Till You
9 London By Night Is A Wonderful Sight
10 Medley : Close To You~The Shadow Of Your Smile
~It's Impossible
11 Prelude To A Kiss
12 Round Midnight
13 Blame It On My Youth
14 Speak Low
15 Yes I Do

今年はヴォーカル・アルバムを多く聴きたいと思っています。
ただ意識的にヴォーカルを聴くといってもいったい誰を聴けばいいんだ?
当然の疑問が湧いてきた。
手当たり次第に聴くという方法もあるけれどもっと絞り切れないものかと考えた。
スタンダード中心の日本製作盤は日本人好みのヴォーカリストが選ばれているのではないか。
元々私にはその傾向があったけど、改めてその辺から聴いてみようと思いました。

サリー・ナイトは初見、「バラード・フォー・ユー」の題名も良かった。
「More Than You Know」、「Everything Happens To Me」、「Good Morning Heartache」、
「Close To You」などの好きな曲も入っていた。
1曲目を聴いてビリー・ホリディ(vo)に似ていると思いました。
多くのヴォーカリスト同様にサリーもまたビリー・ホリディがルーツなんだろうね。
サリーの一番の長所は丁寧にキッチリと歌っているところだと思います。
声質は深く濃い感じでジャズ度が高い歌唱法です。
あんまり馴染みのない曲も聴きどころでシブい歌声に私はけっこうハマりました。
バック・ミュージシャンは地味系ですが名手が揃っていて歌手の良さを引き出しています。
ジョン・デイヴィスの美しくしっとりとしたピアノが心に響く。
またブラジル出身のホメロ・ルバンボのギター・ワークも素晴らしいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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ARCHIE SHEPP & NIELS=HENNING ORSTED PEDERSEN / LOOKING AT BIRD [Jazz Duo]

* ARCHIE SHEPP & NIELS=HENNING ORSTED PEDERSEN / LOOKING AT BIRD

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srchie shepp(ts), niels-henning orsted pedersen(b)
1980/SteepleChase/

1 Moose The Mooche
2 Embraceable You
3 Ornithology
4 Billie's Bounce
5 Yardbird Suite
6 Blues For Alice
7 How Deep Is The Ocean
8 Confirmation

先週に続いてアーチー・シェップ(ts)のデュオ・アルバムです。
今回の相手はニールス・ペデルセン(b)です。
シェップのチャーリー・パーカー作品集です。
聴いていて思うのはバードはやはりシェップにとっても「永遠のあこがれ」だったということ。
シェップも若い頃は一所懸命にバードの後姿を追っていた。

全8曲はバード作が5曲とその他3曲の構成です。
ペデルセンのベース・ラインに乗ってシェップが縦横無尽に展開する。
やっぱり何もかもが素晴らしいと思いました。
バードの(8)「Confirmatin」は難曲でサックス奏者が上手くなると必ずやりたがる曲です。
シェップもずいぶんと練習したと思いますよ・・・味わい深い演奏を聴かせてくれました。
ここでのペデルセンもまた聴きどころになりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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SIMONE KOPMAJER / SPOTLIGHT ON JAZZ [Jazz Vocal]

* SIMONE KOPMAJER / SPOTLIGHT ON JAZZ

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simone kopmajer(vo),
terry myers(ts,cl), martin spitzer(g),
paul urbanek(p), karl sayer(b), reinhardt winkler(ds)
2018/Lucky Mojo/

1 Spotright (S.Kopmajer/K.Tuerk)
2 Pennies From Heaven (A.Johnston/J.Burke)
3 You Don't Call Me (P.Urbanek/K.tuerk)
4 Mighty Tender Love (S.Kopmajer)
5 Poinciana (N.Somom/B.Bernier)
6 Dig That Riff (P.Urbanek/K.tuerk)
7 Remember Jeannie (S.Kopmajer/K.Tuerk)
8 Struttin' With Some Barbecue (L.H.Armstrong/D.Raye)
9 Exactly Like You (J.Mchugh/D.Fields)
10 A Gift From Buddy (T.Meyers/S.Kopmajer)
11 Stompin' At The Savoy (B.Goodman/C.Webb/E.Sampson/A.Razaf)
12 We're Goin' In (T.Meyers/S.Kopmajer)
13 Mood Indigo (D.Ellington/B.Bigard)

ちょっと前に聴いたシモーネ(vo)が良かったので新譜も買ってみました。
まぁ、そうしたら私の好みにピッタリのアルバムなので驚いてしまいました。
ノスタルジックな雰囲気満点でシモーネさんはこんな歌い方も出来るんですね。
もう毎日何回も聴いています。
ジャケットのマイクを見るだけでもその雰囲気が伝わると思います。

全13曲は自身のオリジナル5曲とその他8曲の構成です。
シモーネさんは作曲も作詞もします・・・こんなに才能があるとは思わなかったです。
1曲目の「Spotright」が凄い・・・「あ~、いいなぁ~」・・・一発で魅了されてしまいました。
続く2曲目「Pennies From Heaven」で早くもノックアウトされてしまった。
ラテンの名曲(5)「Poinciana」も美しい曲で大好きです。
古典的な「Exactly Like You」、「Stompin' At Savoy」、「Mood Indigo」なども選曲されています。
抜群のノリのテリー・メイヤーズ・クインテットをバックに素晴らしい歌声を聴かせてくれました。
去年ヴォーカルに目覚めたばかりの私にビギナーズラックがあったような気がします。
大大大好きなアルバムに出会いました。
今年初めて聴いた新譜がいきなりベスト3候補とは「こいつは春から縁起がいいわえ」。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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DAVID "FATHEAD" NEWMAN SEPTET / CITYSCAPE [Jazz Tener Sax]

* DAVID "FATHEAD" NEWMAN SEPTET / CITYSCAPE

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david newman(ts,as,f;l), winston byrd(flh,tp), howard johnson(bs),
benny powell(tb), david leonhardt(p), john menegon(b), yoron israel(ds)
2006/HighNote/

1 Goldfinger
2 Pharoah's Gold
3 A Flower Is A Lovesome Thing
4 Bu Bop Bass
5 Here Comes Sonny Man
6 It Was A Very Good Year
7 Flankin
8 Sneakin' In
9 Suki Duki

現在の私の癒し系テナー奏者は3人います。
スタンリー・タレンティン、ヒューストン・パーソン、とこのデヴィッド・ニューマンです。
ちょっと若いけどスコット・ハミルトンもその中に入れてもいいかもしれません。

全9曲はメンバーのオリジナルが4曲とその他5曲の構成です。
今作はいま時は珍しいセプテット(7重奏団)編成になっています。
当然ながら分厚いアンサンブルやハーモニーが聴けました。
1曲目の「Goldfinger」は007の映画の主題歌ですね。
アービン・ドレイクの名曲(6)「It Was A Very Good Yea」もシブい選曲です。
ニューマンの達者なフルートはラテン・ムード一杯の(2)と(7)で聴けました。

(中間系)

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ARCHIE SHEPP & HORACE PARLAN / GOIN' HOME [Jazz Duo]

* ARCHIE SHEPP & HORACE PARLAN / GOIN' HOME

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srchie shepp(ts), horace parlan(p)
1977/SteepleChase/

1 Goin' Home
2 Nobody Knows The Troubles Seen
3 Go Down Moses
4 Steal Away To Jesus
5 Deep River
6 My Lord What A Morning
7 Amazing Grace
8 Sometimes I Feel Like A Motherless Child
9 Awing Low, Sweet Chariot
10 Come Sunday

未紹介のアーチー・シェップ(ts)が何枚かあるのでしばらく続けたいと思います。
今作はデュオ・アルバムで相手はホレス・パーラン(p)です。
シェップ&パーランは一見、異色の顔合わせで私は合わないのではないかと思いました。
でも、1曲目の表題曲「Goin' Home」を聴き始めた途端にそれが危惧に終わったことを確信しました。

全10曲はトラディショナルな曲が中心で1曲(10)のみデューク・エリントンの作品です。
デュオの性格上どうしてもバラードが中心になりますね。
この日のシェップは体調が良かった・・・。
つい我慢出来ずにゴリゴリになるクセも出さずにキッチリと吹き切っています。
シェップの良さを十分に引き出したパーランはさすがの力量の持ち主です。
それでいてパーランの目立たず騒がすの控えめなピアノも最高です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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ARCHIE SHEPP & LARS GULLIN QUINTET /THE HOUSE I LIVE IN [Jazz Tener Sax]

* ARCHIE SHEPP & LARS GULLIN QUINTET /THE HOUSE I LIVE IN

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archie shepp(ts), lars gullin(bs),
tete montoliu(p), niels-henning orsted pedersen(b), alex riel(ds)
1963/SteepleChase/

1 You Stepped Out Of A Dream
2 I Should Care
3 The House I Live In
4 Sweet Georgia Brown

アーチー・シェップ(ts)もまたヨーロッパに多くの録音を残しています。
そんな中の一枚ですが特にここはメンバーが凄いです。
まだシェップはフリー・ブラック・ジャズの雄「ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイブ」に在籍していました。
つまりバリバリのシェップがヨーロッパの精鋭達と共演したスタンダード作品集です。
それだけに興味深く、貴重なアルバムと言えると思います・

スウェーデン出身のラース・ガリンはヨーロッパを代表するバリトン・サックス奏者です。
最初に聴いた時にはその時期ヨーロッパにこんな名手がいたのかと驚かされました。
テテ・モントリューはスペインの天才ピアニストで当時は一番知名度が高かった。
テテに大きな影響を受けたのがミシェル・ペトルチアーニ(p)だと思っています。
ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセンはデンマークのベーシストでです。
ヨーロッパのベーシストは60年代にこのニールス・ペデルセンの登場で一気に注目されることになりました。
強靭、強烈なベース・プレイという表現はペデルセンから始まったと思います。
アレックス・リールはデンマーク出身のヨーロッパを代表するドラマーです。
つまりここはオール・ヨーロピアン・リズム・セクションがバックに控えていたということになりますね。
これだけのメンバーのライブってどうなんだろう?・・・直に熱気と空気を味わいたい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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