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MARY STALLINGS / FEELIN' GOOD [Jazz Vocal]

* MARY STALLINGS / FEELIN' GOOD

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mary stalling(vo),
bruce barth(p), peter Washington(b), kenny washington(ds),
steve nelson(vib)(2,3,4,9), freddie hendrix(tp)(7), ray mantilla(per)(7,9)
2015/HighNote/

1 Close Your Eyes (B.Petkere)
2 Girl Talk (N.Hefti/B.Troup)
3 Li'l Darling (N.Hefti)
4 I Want To Talk About You (B.Eckstine)
5 Feeling Good (L.Bricusse/A.Newley)
6 Reflections (T.Monk)
7 Night In Tunisia (J.Gillespie/F.Pararelli/J.Hendricks)
8 Monk's Dream (T.Monk)
9 Afro Blue (R.Santamaria)
10 You Send Me (S,Cooke)
11 Yesterdays (O.Harbach/J.Kern)

先日聴いたマリー・ストーリングスが気になったのでもう一枚買ってみました。
前回はバックがエリック・リード(p)でデュオかトリオだったです。
今回はブルース・バース(p)・トリオにスティーヴ・ネルソン(vib)などが加わっています。
ジャズ度が高く本格的なジャズ・ヴォーカルが聴けました。

全11曲はスタンダード中心ですがブラック系の歌が多くなりました。
選曲が良くてストーリングスのソウル&ディープな歌声が聴きどころになります。
表題曲のニーナ・シモンでヒットした(5)「Feeling Good」、サム・クックの(10)「You Send Me」など。
モンクの(6)「Reflections」や(8)「Monk's Dream」、ラテンの(9)「Afro Blue」も相当に濃いですね。
(11)「Yesterdays」はビリー・ホリディ(vo)の影を感じた。
ストーリングスは水を得た魚のように歌い込んでいるので本来この辺が得意だと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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DAVID LIEBMAN TRIO / CLASSIC BALLADS [Jazz Soprano Sax]

* DAVID LIEBMAN TRIO / CLASSIC BALLADS

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david liebman(ss), vic juris(g), steve gilmore(b)
1991/Candid/

1 Out Of Nowhere
2 If I Should Lose You
3 Dancing In The Dark
4 Skylark
5 Stella By Starlight
6 My Funny Valentine
7 On Green Dolphin Street
8 Angel Eyes

デイヴ・リーブマン(ts,ss)のこのジャケットを見た時リーブマンにしては派手と思いました。
それに写真の「ナタリー」って誰だ?と思いました。
まず今作は組み合わせが面白かったです。
リーブマンはソプラノ・サックス1本で演奏していますがギター、ベースとのトリオです。
ソプラノ、ギター、ベースのトリオって聴いたことがあったかどうか、珍しいことは確かですね。

全8曲はジャズの古典的なスタンダードのクラシック・バラード集です。
トリオでじっくりとしっとりと歌い上げられていて素晴らしかったです。
ソプラノ・サックスでこれほどのバラード集はそうは聴けないのではないかな。
つくづくリーブマンは名手だと思います。
たださすがにソプラノ1本では疲れるので2、3曲のテナーが入ればもっと良かったかもしれない。

ところで「ナンシー」ですがリーブマンの義母だそうです。
ナンシーさんはジャズ好きだったそうで以前こんな曲をリクエストされたらしいです。
たしかに玄人好みのシブい選曲ではありますね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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CARLOS GARNETT QUARTET / RESURGENCE [Jazz Tener Sax]

* CARLOS GARNETT QUARTET / RESURGENCE

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carlos garnett(sax), carlton holmes(p),
steve neil(b)(1,2,3,4,5,) brad jones(b)(3,4,6,7,8),
taru alexander(ds)(1,5,7,8), shingo okudaira(ds)(2,3,4,6),
neil clarke(per)(2,3,4,6)
1996/Muse/

1 Resurgence
2 Maiden Voyage
3 Panamoon part1
4 Panamoon part2
5 Song In My Head
6 Yahrushalom
7 Soul Eyes
8 Dawid

私はあるプレイヤーが気になると集中して聴きたくなる傾向にあります。
昨年再評価したカルロス・ガーネット(ts)がそうでした。
今作は96年録音のMuse盤です。
日本の天才ドラマーと言われた奥平慎吾(ds)さんが参加しています。
ガーネットがコルトレーン奏法やコルトレーン・サウンドを踏襲しているのはすぐに分かります。
でも音がやわらかいので聴いていて余り疲れないです。
共演メンバーではクリアで瑞々しいピアノを聴かせるカールトン・ホルムズに注目しました。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
ガーネットは作曲能力にも優れていて曲想豊かで飽きさせません。
その他の2曲はハービー・ハンコック(p)の(2)とマル・ウォルドロンの(7)が選曲されました。
共にテーマが印象的でモダン・ジャズの名曲として知られています。
ガーネット流に料理されたこの2曲も良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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AZAR LAWRENCE QUINTET / THE SEEKER [Jazz Tener Sax]

* AZAR LAWRENCE QUINTET / THE SEEKER

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azar lawrence(ts), nicholas payton(tp),
benito gonzalez(p), essiet okon essiet(b), jeff "tain"watts(ds)
2014/Sunnyside/

1 Gandhi
2 Lost Tribes Of Lemuria
3 The Seeker
4 One More Time (B.Gonzalez)
5 Rain Ballad
6 Spirit Night
7 Venus Rising

昨年私はジョン・コルトレーン(ts)の後継者を聴きたいと思いました。
コルトレーン派のテナー奏者は数多く存在するけれどコルトレーンそのもののような演奏が聴きたかった。
そして選んだのがカルロス・ガーネット(ts)であり、このエイゾー・ローレンス(ts)でした。
エイゾーの今作は地味だけど名盤に上げたいです。
それこそコルトレーン・カルテットを彷彿とさせるものでした。
ベニト・ゴンザレス(p)、エシェット・エシェット(b)、ジェフ・ワッツ(ds)はそのまんまマッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)です。
特にベニト・ゴンザレスのマッコイ・タイナー張りのピアノ・プレイは凄かった。
ひとつ新しい発見がありました。
ニコラス・ペイトンの突き抜けるような鋭いトランペットはコルトレーン・サウンドによく合います。
ここでのペイトンを聴いて欲しい。
ペイトンは何をやりたいのか?・・・今までいまいちピントが合わなかったけれどこれで納得しました。

全7曲は自身のオリジナル6曲とゴンザレスのオリジナルが1曲の構成です。
コルトレーンやスタンダードが1曲も入らないのも良かったです。
そう思わせるだけの曲想豊かなオリジナルと演奏に魅力がありました。
ライブ・アルバムですが観客の盛り上がりも最高潮です。
なぜならコルトレーン・サウンドをファンも良く知っていて安心感があるからだと思います。
多くのジャズ・ファンにとってコルトレーン・サウンドはジャズそのものだから。
私もコルトレーン・サウンドを聴きたい時があるのでその気持はよく分かります。
でもコルトレーン・カルテットそのものではダメなんですね。
コルトレーンもどきというか、似て非なるものが聴きたいんです。
ジャズ・ファンの勝手な欲求にはきりがない。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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ALEXIS COLE / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO [Jazz Vocal]

* ALEXIS COLE / YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
With One For All

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alexis cole(vo),
eric alexander(ts), jim rotondi(tp), steve davis(tb),
david hazeltine(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2010/Venus/

1 Golden Earrings
2 I Will Wait For You
3 Moon River
4 Delilah
5 Cry Me A River
6 Alone Together
7 A Beautiful Friendship
8 All The Things You Are
9 So In Love
10 You've Changed
11 You'd Be So Nice To Come Home To

アレクシス・コール(vo)の今作は発売時に話題になったのを覚えています。
それはエリック・アレキサンダー(ts)が中心の「ワン・フォー・オール」がバックにいたから。
近年フロント3管のレギュラー・セクステットを聴く機会は少なくなりました。
そんな中で「ワン・フォー・オール」は貴重なグループになっています。
重厚なアンサンブルをバックにアレクシスが歌い上げるとなれば注目度は十分でした。
一枚で二つが聴ける徳用盤です。

全11曲はよく知られたスタンダードが中心です。
アレクシスは大人のムードがいっぱいで貫禄のアルバムに仕上がっています。
バックのメンバーとの絡みにも注目しました。
バックがバックにだけに各ソロも充実していてジャズ度は相当に高いです。
聴きどころは多いけど、ここで一番好きな曲は(7)「A Beautiful Friendship」です。
(8)「All The Things You Are」と(10)「You've Changed」も良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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ERIC DOLPHY SEXTET / LAST RECORDINGS [Jazz Alto Sax]

* ERIC DOLPHY SEXTET / LAST RECORDINGS

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eric dolphy(as,bcl), donald byrd(tp), nathan davis(ts),
jack dieval(p), jacques hess(b), franco monzecci(ds),
jacky bambou(cong)(2,3)
1964Rec/West Wind/

1 Springtime
2 GW
3 245
4 Serene

「今週のジャケット」紹介も1000枚になりました。
エリック・ドルフィ(as,bcl)のラスト・レコーディングスです。
今作が出る前は「Last Date」(Fontana)がドルフィ最後のアルバムとして知られていました。
1964年6月2日オランダ、ミシャ・メンゲルベルク(p)、ジャック・ショールス(b)、ハン・ベニンク(ds)です。

今作はフランス・パリで1964年6月11日録音・・・名実ともに最後の録音になると思います。
ドルフィが亡くなったのは1964年6月29日(36歳)なので18日前の録音になります。
ドナルド・バード(tp)、ネイザン・デイヴィス(ts)とのフロント3管は分厚くて面白かったです。

ドルフィは特別鬼気迫るというわけでもなく普通に吹いています。
この時はまだ体調はそれほど悪くなかったと思うけど・・・。
内容は「Last Date」が上だけど、ドルフィ最後の作品として「コレクターズ・アイテム」にはなりますね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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MARY STALLINGS / DON'T LOOK BACK [Jazz Vocal]

* MARY STALLING / DON'T LOOK BACK

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mary stalling(vo), eric reed(p,arr),
reuben rogers(b)(except 3,9,10,11), carl allen(ds)(except 3,9,10,11)
2012/HighNote/

1 When Light Are Low (B.Carter/S.Williams)
2 The Way You Love Me (K.L.Dunham/R.Kellaway)
3 Night Mist Blues (A.Jamal)
4 Goodbye Medley:
Every Time We Say Goodbye (C.Poter)
Goodbye (G.Jenkins)
5 Is That...? This Love (E.Reed/J.Luckett)
6 Don't Look Back (K.L.Dunham/J.Mandel)
7 Love Me Or Leave Me (W.Donaldson/G.Kahn)
8 Don't Misunderstand (G.Parks)
9 Key Largo (B.Carter/K.Suessdorf/L.Worth)
10 Soul Eyes (M.Waldron)
11 Mary's Blues (E.Reed)
12 People Time (Forever Mine) (B.Carter/D.Pearl)

マリー・ストーリングスは初見です。
購入のキッカケはエリック・リード(p)の名前が見えたからです。
エリック・リードはウィントン・マルサリス(tp)派のピアニストで才人の一人です。
そのエリックがどんなヴォーカルのバッキングをするのか?
またエリックがバックを務めるマリー・ストーリングスとはどんな歌手なのか?
・・・興味ありました。

全12曲はエリックのオリジナルが2曲とその他10曲の構成です。
曲目を見て見るとベニー・カーター(as)、ロジャー・ケラウェイ(p)、アーマッド・ジャマル(p)、コール・ポーター、ジョニー・マンデル、マル・ウォルドロン(p)など凝った選曲になっています。
マリー・ストーリングスはオーソドックスなジャズ・ヴォーカリストです。
伸びやかで艶のある歌声の持ち主でソウルフルでディープ&ダークな味わいもあります。
歌はもちろん上手くてバラードが聴きどころ・・・エリックとのコンビネーションも抜群でした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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PATTI AUSTIN / AVANT GERSHWIN [Jazz Vocal]

* PATTI AUSTIN / AVANT GERSHWIN

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patti austin(vo),
WDR big band
2007/Rendezvous/

1 Overture / Gershwin Medley
2 I'll Build A Stairway To Paradise
3 Who Cares
4 Funny Face
5 Love Walked In / Love Is Sweeping The Country
6 Swanee
7 Porgy And Bess Medley
8 Lady Be Good

パティ・オースティン(vo)を買ったのも久し振りです。
40年以上空いてしまった。
パティのデビュー作「End Of A Rainbow」(1976)は本当に素晴らしかったです。
ここで歌われた「Say You Love Me」は最高で多くの歌手にカバーされています。
最初があまりに良かったので次がつらくなった典型的なパターンになりました。

パティ・オースティンがジャズ・スタンダードに先祖帰りをしているのは知っていました。
今作はガーシュイン・ナンバーを歌った作品です。
ドイツのケルンでビック・バンドをバックに抜群のパフォーマンスを聴かせてくれました。
圧倒的な声量が会場を響きわたり聴衆も大興奮です。
これだけ声が出るジャズ・ヴォーカリストはそうはいませんよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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CARLOS GARNETT / BLACK LOVE [Jazz Tener Sax]

* CARLOS GARNETT / BLACK LOVE

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carlos garnett(ts,as,ss,vo), charles sullivan(tp), mauricio smith(fl),
allan gumbs(p), reggie lucas(g), buster williams(b)(2,6), alex blake(b)(1,4,5),
norman conners(ds), billy hart(ds)(2), mtume(per), dee dee bridgewater(vo), etc
1974Rec/Muse/

1 Black Love
2 Ebonesque
3 Banks Of The Nile
4 Mother Of The Future
5 Taurus Woman
6 Banks Of The Nile (Alternate Take)
7 Taurus Woman (Alternate Take)

カルロス・ガーネット(sax)の代表作と目されているアルバムです。
カルロス・ガーネットは後期マイルス・デイヴィス・グループに在団したテナー奏者です。
典型的なコルトレーン奏法だけど音色が柔らかいので聴き易いです。
昨年私はガーネットを再評価してけっこう聴いていました。

全5曲は全てガーネット自身のオリジナルです。
録音当時30代半ばで脂が乗りきっていました。
チャールス・サリヴァン(tp)、アラン・ガムス(p)、アレックス・ブレイク(b)、ノーマン・コナーズ(ds)、エムトゥーメ(per)、ディー・ディー・ブリッジウォーター(vo)などの才人達の共演も嬉しい。
ファンク・ビートに乗ったソウル&ファンキーなブラック・ジャズの一枚に仕上がっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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RUMER / THIS GIRL'S IN LOVE [Jazz Vocal]

* RUMER / THIS GIRL'S IN LOVE
a Bacharach & David Song book

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rumer(vo),
rob shirakbari(p,b), jay bellerose(ds,per), grecco buratto(g),
julie wolf(accor), dean parks(g), tollak olstead(hca), etc
2016/East West/

1 The Look Of Love
2 Balance Of Nature
3 One less Bell To Answer
4 Are You There (With Another Girl)
5 (They Long To Be) Close To You
6 You'll Never Get To Heaven (If You Break My Heart)
7 Land Of Make Believe
8 A House Is Not A Home
9 Walk On By
10 The Last One To Be Loved
11 This Girl's In Love With You
12 What The World Needs Now Is Love

ルーマー(vo)は初見です。
パキスタン・イスラマバード出身のイギリスのシンガーソングライターだそうです。
購入のきっかけはバート・バカラック&ハル・デヴィッド作品集だからに決まっています。
ジャズ・ヴォーカルの世界でもバカラックの歌はスタンダード化していてカバーしている歌手も多いですね。
ただバカラック作品集となるとそうは多くないような気がする。
1枚で色々聴けたらいいなと思いました。

全12曲は馴染みのある曲、馴染みのない曲があったけどバカラックの世界が詰まっていました。
ルーマーの歌声はとてもやわらかくてやさしくて美しいです。
バックもギター・ハーモニカ、ストリングスなどアコースティックな味わいで郷愁を誘うというか心に沁みます。
ある意味カーペンターズを彷彿とさせるけどそれはしょうがないですね。
ジャズ度は低いけど究極の癒し系でお勧めします。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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