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SCOTT ROBINSON QUARTET / TENERMORE [Jazz Tener Sax]

* SCOTT ROBINSON QUARTET / TENERMORE

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scott robinson(ts),
helen sung(p,org), dennis mackrel(ds), martin wind(b),
guest : sharon robinson(fl)
2018/Arbors/

1 And I Love Her (Lennon/Mccartney)
2 Tener Eleven (Robinson)
3 Put On A Happy Face (Adams/Strouse)
4 Morning Star (Robinson)
5 The Good Life (Distel/Reardon)
6 Tener Twelve (Robinson)
7 Rainy River (M.Wind)
8 The Weaver (Robinson)
9 The Nearness Of You (Carmichael)
10 Tenermore (Robinson)

スコット・ロビンソンは1959年生まれの現在60歳、ニュージャージー出身です。
ご存知バークリーで学んでいます。
名前は時々見かけるけどリーダー作を入手したのは今作が初めてです。
最近では紹介したばかりのジョアン・チャモロ盤にも名前が出てました。
ロビンソンはマルチ・プレイヤーで色んな楽器をこなします。
あまりに多彩なのでこうなると、多楽器演奏はもはや趣味のようなものかもしれない。
各種サックス、クラリネット、フルート、トランペットなどですが本線はテナー・サックスだと思う。
何か変な帽子と思ったけどよく見るとサックスのリードで作ってあります。

全10曲は自身のオリジナル5曲とその他5曲の構成です。
ゴツゴツとした実に男っぽいテナー・サックスを聴かせてくれました。
甘さは控え目でグイグイと突っ込んでくるスタイルはけっこうハマるんじゃないかな。
技術的には申し分ありません、上手いですよ。
ヘレン・スン(p)が率いるバックのピアノ・トリオがまたいいんですよ。
彼女も久し振りだったけど切れ味鋭いピアノは健在です。
私的ベストは(5)「The Good Life」でバースからテーマに入るところにグッときました。
その他バラードでは(3)が、オリジナルでは軽快に飛ばす(4)が良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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HALIE LOREN / FULL CIRCLE [Jazz Vocal]

* HALIE LOREN / FULL CIRCLE

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halie loren(vo,p,org),
james m house(g,b), chris ward(g,b), brian west(ds),
dale bradley(cello), paul biondi(sax)
2006/White Moon/

1 Maybe I'll Fly
2 Alone
3 Sand
4 River (J.Mitchell)
5 Pretty Truth
6 Kitty
7 Full Circle
8 Empty
9 Numb
10 Almost Even
11 Sisters
12 Lucky

ヘイリー・ロレンもまた日本で人気のあるヴォーカリストですね。
珍しいアラスカの出身です。
今作はロレンのアルバムの中でも異色作になると思います。

全12曲は1曲を除いて全て自身のオリジナルで占められています。
いわゆるジャズ・スタンダードは1曲もありません。
シンガー・ソング・ライターとしてのヒントは(4)「River」の作者、ジョニ・ミッチェル(vo,g)にあるかな。
カントリー&フォークが色濃く、ポップス、ロックの味わいもあります。
つまりロレンのやりたい音楽はここいら辺にあるということですね。
より幅広い音楽性を持ったコンテンポラリーなサウンドを目指している言えます。
ただジャズ度は低いのでジャズ・ファンの好みは分かれると思う。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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TOOTS THIELEMANS EUROPEAN QUARTET / LIVE [Jazz Harmonica]

* TOOTS THIELEMANS EUROPEAN QUARTET / LIVE

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toots thielemans(hca),
karel boehlee(p), hein van de geyn(b), hans van oosterhout(ds)
2010/Challenge/

1 I Love You Porgy
2 Summertime
3 Comecar De Novo
4 The Day Of Wine And Roses
5 Circle Of Smile
6 'Round Midnight
7 Les Feuilles Mortes
8 Theme From Midnight Cowboy
9 On Green Dolphin Street
10 Ne Me Quitte Pas
11 Bluesette
12 For My Lady

トゥーツ・シールマンスは1922年ベルギー生まれ、2016年に94歳で大往生しています。
ご存知ジャズ・ハーモニカの第一人者でありジャズ・ギター奏者でもあります。
私がトゥーツの名前を知ったのはジョージ・シアリング・クインテットに在団していた時でした。
名盤として名高いのはビル・エヴァンス(p)との共演盤「Affinity」(1979)でしょうね。
ハーモニカをジャズ楽器に引き上げた功績は大きく、まさに偉大な先駆者、ワン&オンリーの世界を持っていた。
もう一つ重要なのはトゥーツのギターとハーモニカの同時演奏が音楽界に大きな影響を与えたことです。
ポップス、ロック、R&B、フォークソング、ラテンなどのあらゆる音楽でその手法が広がりました。
ビートルズのジョン・レノンやフォークのボブ・デュランがその筆頭格になるかな。
ハーモニカが持つ独特の世界、哀愁を誘うノスタルジックな音色はあらゆる音楽の重要な要素を占めています。
特にヴォーカルのバッキングとしても味わい深いものがあります。

さて今作は2006~2008年までのライブ演奏を集めたものです。
トゥーツが84~86歳時・・・この年でもこれだけ出来るのは凄い・・・ジャス怪物の一人です。
トゥーツ・シールマンスの晩年の代表作になるのは間違いありません。
全12曲は自身のオリジナル2曲とその他10曲の構成です。
なおオリジナルの(11)「ブルーゼット」はジャズ・スタンダードになるほどの有名曲になっています。
バックは先日紹介したばかりのカレル・ボエリー(p)を中心にしたヨーロッパの名人トリオです。
トゥーツを聴いているとヴァイオリンのステファン・グラッペリとダブってくるのはなぜだろうか。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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