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ED CHERRY TRIO / SOULTREE [Jazz Guitar]

* ED CHERRY TRIO / SOULTREE

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ed cherry(g), kyle koehler(org), anwar marshall(ds)
2016/Posi-Tone/

1 Let The Music Take Your Mind (Kool And The Gang)
2 A New Blues (J.Heath)
3 Rachel's Step (E.Cherry)
4 Soul Eyes (M.Waldron)
5 Little Sunflower (F.Hubbard)
6 Central Park West (J.Coltrane)
7 Little Girl Big Girl (E.Cherry)
8 Ode To Angela (H.Land)
9 In Your Own Sweet Way (D.Brubeck)
10 Peace (H.Silver)

先日、エド・チェリー(g)のライブに行ってきました。

* ED CHERRY / THE GUITAR DUO & VIOLIN
Soul Junction Tour
エド・チェリー(g)、井上智(g)、ミチ・フジ(vln)

エド・チェリーを見てみたいと思いましたがギター・デュオとヴァイオリンの組み合わせにも興味がありました。
エドさんの来日は9年振りだそうです。
まず驚いたのがエドさんの大きさです・・・デカかった。
身長は2メートル、体重は120キロくらいあるんじゃないかなぁ~。
いやぁ~、びっくりした、私が見たジャズマンでは一番大きいです。
共演はアメリカ生活が長かった井上智(g)さんとヴァイオリンのミチ・フジさんです。

なにしろ大きいのでエドさんのギターは軽く弾いていても力強く深みがありました。
このズシンと響いてくる深みのある音色が最大の魅力だと思います。
エド・チェリーは1954年生まれ、アメリカのコネチカット州出身です。
ディジー・ガレスピー(tp)のバンドに長くいたようですがその時には多分聴いてないと思う。

エドさんをサイドマンではけっこう聴く機会があったけどリーダー作は今回が初めてです。
さて今作ですが全10曲は自身のオリジナル2曲とその他8曲の構成です。
クール&ギャング(grp)、ジミー・ヒース(ts)、マル・ウォルドロン(p)、フレディ・ハバード(tp)、ジョン・コルトレーン(ts)、ハロルド・ランド(ts)、デイヴ・ブルーベック(p)、ホレス・シルバー(p)
って掴みどころがない選曲だけどギター奏者やオルガン奏者がいないのも意外な感じがしました。
「これだけ幅広く色々聴いてるんだよ」ということかもしれませんね。
このオルガン・トリオが思いのほか良かったのでエドさんの実力を再評価しています。
ちょっといかつい粗い感じのギターを予想していたのでとんでもなかった。
ずっと端正で繊細でソウルフルでオルガン・トリオにはピッタリのギター・サウンドを持っていました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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LOUIS HAYES SEXTET / SERENADE FOR HORACE [Jazz Drums]

* LOUIS HAYES SEXTET / SERENADE FOR HORACE

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louis hayes(ds), dezron douglas(b), david bryant(p),
abraham burton(ts), jose evans(tp), steve nelson(vib),
gregory porter(vo)(3)
2017/Blue Note/

1 Ecaroh
2 Senor Blues
3 Song For My Father
4 Hastings Street
5 Strollin'
6 Juicy Lucy
7 Silver's Serenade
8 Lonely Woman
9 Summer In Central Park
10 St.Vitus Dance
11 Room 608

ルイス・ヘイス(ds)は1937年生まれ、ミシガン州のデトロイト出身です。
現在82歳ですが健在で数が少なくなってきたモダン・ジャズの生き字引的な存在になっています。
それもそのはずで15歳でプロ入り、19歳で大人気のホレス・シルバー(p)・クインテット入団、その後はキャノンボール・アダレイ(as)・クインテットに参加となれば超一流のドラマーとして認知されました。
ジョン・コルトレーン(ts)をはじめカーティス・フラー(tb)、フレディ・ハバード(tp)等々、参加アルバムも数多いです。

さて今作は恩師ホレス・シルバーに捧げるアルバムになっています。
馴染みのあるシルバーの手になる曲が並んでいて懐かしさで一杯になりました。
実は私がブルーノートで一番最初に好きになったのはホレス・シルバーだったんです。
良くも悪くもワンマンでファンキーなシルバー・サウンドがジャズ・メッセンジャーより好きだった。
やっぱり心に残っているのは(3)「Song For My Father」になるかな。
ここではグレゴリー・ポーターのヴォーカルがフューチャーされています。
サウンド的にはスティーヴ・ネルソンのヴァイブが入ったことでひと味違う感じに仕上がりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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ROSARIO GIULIANI QUINTET / ENYTHING ELSE [Jazz Alto Sax]

* ROSARIO GIULIANI QUINTET / ENYTHING ELSE

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rosario giuliani(as,ss), flavio boltro(tp,flh),
dado moroni(p), remi vignold(b), benjamin henoco(ds)
2006/Dreyfus/

1 Anything Else
2 Blow Out
3 Danae
4 Invisible
5 This Is The Answer
6 Backfire
7 A Winter Day
8 Conversation
9 My Angel
10 Walking Around
11 Three Angels
12 Hagi Mistery

先日ファブリツィオ・ボッソ&ロザリオ・ジュリアーニ・クインテットのコンサートを見に行きました。

* FABRISIO BOSSO & ROSARIO GIULIANI QUINTET
fabrizio bosso(tp,flh), rosario giuliani(as),
alessandro lanzoni(p), daryl hall(b), Etoh Yoshito(ds)

メンバーはあとアレッサンドロ・ランツォーニ(p)、ダリル・ホール(b)、江藤良人(ds)さんのリズム・セクションです。
長い付き合いのボッソとジュリアーニのコンビネーションは抜群でスピード感溢れるテクニカルな演奏が聴けました。
ボッソは1stがフリューゲル・ホーン、2ndにはトランペットを使用して変化を付けていました。
ボッソは1973年生まれ、ジュリアーニは1967年生まれの共にイタリア出身です。
ジュリアーニが年上なので実質的なリーダーはこちらのようでした。
ライブでは特にピアノのアレッサンドロ・ランツォーニが素晴らしいと思いました。
タッチがいい、絶妙なタイミングと斬新なフレーズは聴いていて背筋がゾクゾクとするほどの興奮を覚えたほどです。
ジュリアーニさんはよく揺れる、ライブでは動き過ぎが気になってしまいました・・・それだけ気合ノリが激しかったのかも。

先週ボッソを紹介したので双頭バンドのロザリオ・ジュリアーニ(as)の作品も紹介しないと片手落ちになりますね。
全12曲は自身のオリジナル9曲とダド・モロニの2曲(11)、(12)とオーネット・コールマン(as)の(4)です。
ジュリアーニは優秀で作、編曲能力にも長けています。
ここもメンバーが魅力的だと思いました。
イタリアのトランぺッターのフラヴィオ・ボルトロとピアニストのダド・モロニです。
途中でモロニの唸り声が気になって来るけど強力でスピード感溢れるハード・バップ・ジャズが聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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NICK FINZER SEXTET / NO ARRIVAL [Jazz Trombone]

* NICK FINZER SEXTET / NO ARRIVAL

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nick finzer(tb), lucas pino(ts,bcl), alex wintz(g),
victor gould(p), dave baron(b), jimmy macbride(ds)
2018/Posi-Tone/

1 Rinse And Repeat
2 Never Enough
3 Maria (L.Bernstein)
4 Tomorrow Next Year
5 Soon (G.Gershwin)
6 No Arrival
7 Pyramid (D.Ellington)
8 Only This, Only Now
9 The Greatest Romance Ever Sold (Prince)
10 A Flower Is A Lovesome Thing (B.Strayhorn)

トロンボーン奏者のニック・フィンザーは初見、ニューヨークで活躍中とのことです。
最近思うのは作、編曲に秀でたジャズ・メンのコンボの大型化が顕著だということです。
6人~10人編成になれば音楽表現の可能性が広がるのは自明の理ですね。
ちょっと前に聴いたクリス・バイアーズ(as)がそうだったしフランチェスコ・カフィーソ(as)も出している。
これは1990年前後の新伝承派ジャズの旗手だったウィントン・マルサリス(tp)の影響も大きいと思う。
先祖帰りというか、今後こういう流れがまた広がってくると思っています。
バイヤーズはピアノレスでしたがこのフィンザーはピアノにギターが入っています。
フィンザーはデューク・エリントン(p)やジェリー・マリガン(bs)を尊敬しているらしい。
近年は低音楽器にバリトン・サックスではなくバス・クラリネットを起用することが特徴的です。
マリガンはバリトン・サックスにボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンのユニークな組み合わせだった。
そういう意味ではフィンザーのトロンボーンにバス・クラリネットは新鮮な組み合わせと言えます。
バスクラを愛用したエリック・ドルフィ(as)には先見の明がありました。

さて今作ですが全10曲は自身のオリジナル5曲とその他5曲の構成です。
エリントンやストレイホーンが入っているのはいかにもだけどプリンスの(9)は異色でした。
面白かったのはウエストサイド物語の(3)「マリア」でトロンボーンが主役になると意外に良かったです。
フィンザーはメロディ・ラインを大切にするタイプでアレンジが計算されていて実にスマートです。
分厚いアンサンブルの上にそれぞれの熱いアドリブが乗っていく。
当然ながらウィンザーの作、編曲能力は高く、加えてトロンボーン奏法にも長けています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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HERBERT JOOS STANDARD PROJECT / NEW BOTTLES OLD WINE [Jazz Trumpet]

* HERBERT JOOS STANDARD PROJECT / NEW BOTTLES OLD WINE

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herbert joos(flh,tp), kalman olah(p), peter lehel(ts),
klaus dickbauer(as), ashim tang(b), mario gonzi(ds)
2001/Good/

1 Merksmarks
2 Blues March
3 Autumn Leaves
4 Exit
5 Straight No Chaser
6 Nature Boy
7 Freddie freeloader
8 Li'l Darlin

フリー系のベテラン・トランぺッターのヘルベルト・ヨースは1940年生まれ、ドイツ出身です。
ここはカルマン・オラー(p)の名前を見えたので手が伸びました。
カルマン・オラーは1970年生まれのハンガリー出身、2006年のモンク・コンペティションの優勝者です。
実は以前聴いたカルマン・オラー・トリオがいまいちだったです・・・メンバーに名前負けした感じかな。

*KALMAN OLAH TRIO / ALWAYS (2007)
kalman olah(p), ron mcclure(b), jack dejohnette(ds)

そんなヨースとオラーの二人がどんなスタンダードを聴かせてくれるのか、興味がありました。
結果は実に面白かったです、久し振りにガツンとしたジャズを聴いた感じがします。
ヨースのスタンダードが一筋縄ではいくはずもなく、絡むオラーのピアノも全開で魅力に溢れていました。
今作ではオラーが素晴らしかった、瑞々しく美しいタッチで水を得た魚のように生き生きとしていました。
モンク・コンペ優勝者にふさわしい演奏が聴けて感動しましたよ。
内容はまずヨースとオラーが雰囲気を出し、続いてメンバーがそれに絡んでいく。
基本的にグループ・サウンドは目指してなくてヨースとオラーが中心です。
二人のどちらかが真ん中に居てそれぞれのメンバーとのデュオ形式になっています。
フリー系の一つの形だけど、ひと味違うスタンダード料理を味わうことができました。
特に二人のコンビネーションが素晴らしい(3)「枯葉」は絶品です。
書き遅れましたが今作はライブ・レコーディングなので会場の臨場感が伝わってきます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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FABRIZIO BOSSO QUINTET / FAST FLIGHT [Jazz Trumpet]

* FABRIZIO BOSSO QUINTET / FAST FLIGHT

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fabrizio bosso(tp,flh), rosario giuliani(as,ss),
salvatore bonafede(p), giuseppe bassi(b), marcello di leonardo(ds)
2000/Red/

1 Fast Flight
2 Woman's Glance
3 My Life Express
4 Gibraltar
5 Actor & Actrees
6 Minor Mood
7 Too Young To Go Steady
8 Brother's Song
9 In Walked Bud
10 Family Blues
11 Fast Flight -take2

先日ファブリツィオ・ボッソ&ロザリオ・ジュリアーニ・クインテットのコンサートを見に行きました。

* FABRISIO BOSSO & ROSARIO GIULIANI QUINTET
fabrizio bosso(tp,flh), rosario giuliani(as),
alessandro lanzoni(p), daryl hall(b), Etoh Yoshito(ds)

メンバーはあとアレッサンドロ・ランツォーニ(p)、ダリル・ホール(b)、江藤良人(ds)さんのリズム・セクションです。
長い付き合いのボッソとジュリアーニのコンビネーションは抜群でスピード感溢れるテクニカルな演奏が聴けました。
ボッソは1stがフリューゲル・ホーン、2ndにはトランペットを使用して変化を付けていました。
ボッソは1973年生まれ、ジュリアーニは1967年生まれの共にイタリア出身です。
ジュリアーニが年上なので実質的なリーダーはこちらのようでした。
ライブでは特にピアノのアレッサンドロ・ランツォーニが素晴らしいと思いました。
タッチがいい、絶妙なタイミングと斬新なフレーズは聴いていて背筋がゾクゾクとするほどの興奮を覚えたほどです。

さて今作は20年前のボッソの初リーダー・アルバムでこの時すでに二人は共演しています。
全11曲はメンバーのオリジナル8曲とその他3曲の構成です。
その他の曲にはフレディ・ハバード(tp)の(4)とセロニアス・モンク(p)の(9)が選ばれていました。
なるほど、ボッソのルーツはハバードにあったのかと推測・・・モンクはみんなが好きなんだよね。
だから初リーダー作は面白いのです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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RENEE ROSNES QUINTET / BELOVED OF THE SKY [Jazz Piano]

* RENEE ROSNES QUINTET / BELOVED OF THE SKY

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renee rosnes(p), chris potter(sax,fl),
steve nelson(vib), peter washington(b), lenny white(ds)
2018/Smoke Session/

1 Elephant Dust
2 Scorned As Timber, Beloved Of The Sky
3 Mirror Image
4 Rosie(B.Hutcherson)
5 Black Holes
6 The Flame And The Lotus
7 Rhythm Of The River
8 The Winter Of My Discontent(A.Wilder)
9 Let The Wind Rumpus Start

リニー・ロスネス(p)の作品、ここは久し振りにクリス・ポッター(ts)を聴いてみるかと手が伸びました。
ロスネスは1962年生まれ、カナダ出身です。
最初の旦那はドラマーのビリー・ドラモンドで現在の旦那はピアニストのビル・チャーラップです。
女性としては硬質なタッチの持ち主なのでポッターとの相性はいいのではないかと思いました。

全9曲は2曲を除いて全てロスネス自身のオリジナルで占められています。
全部オリジナルというのもきついのでこの構成は良かったと思います。
聴いていて感じたのはポッターはもちろんいいけれどここでの決め手はスティーヴ・ネルソン(vib)にありました。
いつになく激しいプレイを聴かせるピーター・ワシントン(b)や熱く多弁なレニー・ホワイトにも注目です。
予想通りロスネスとポッターは似た者同士でグイグイと鋭く迫ってくる。
ここに加味されるネルソンのヴァイヴが本当に良い隠し味になっています。
私的ベストは(1)「Elephant Dust」で力強く迫力のある演奏に圧倒されてしまいました。
じっくりと聴かせる(3)「Mirror Image」も秀逸です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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ERENA TERAKUBO QUARTET & QUINTET / NEW YORK ATTITUDE [Jazz Alto Sax]

* ERENA TERAKUBO QUARTET & QUINTET / NEW YORK ATTITUDE

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erena terakubo(as),
kenny barron(p), ron carter(b), lee peterson(ds),
dominick farinacci(tp,flh)(4,7,9)
2011/Blue In Green/

1 New York Attitude
2 One For You
3 Star Eyes
4 Oriental Forksong
5 That's The Truth
6 Invitation
7 This Here
8 Fascination
9 Del Sasser
10 Body And Soul

私には一人気になっている女性アルト・サックス奏者がいました。
それがこの寺久保エレナさんです。
寺久保さんは1992年生まれ、札幌出身、バークリー音楽院に奨学金を得て入学した逸材です。
巷での評判が高く2010年の18歳でのデビュー作以来現在まで6枚のアルバムを出しています。
彼女が敬愛する渡辺貞夫(as)さんやフリー系の山下洋輔(p)さんも一押し。
なぜそれほどの期待と人気を集めているかはこの作品を聴けば一目瞭然です。

今作は2枚目のリーダー・アルバムで彼女が19歳になろうかという時の作品です。
ニューヨーク録音でケニー・バロン(p)、ロン・カーター(b)、リー・ピーターソン(ds)のメンバーも凄い。
加えて私の収集対象でもあるドミニック・ファリナッチ(tp)が3曲にゲスト参加しています。
全10曲は自身のオリジナル2曲とその他8曲の構成です。
渡辺貞夫さん、ケニー・バロン、ウエイン・ショーター、ボビー・ティモンズ等が選曲されています。
まず一発目の音を聴いただけで衝撃が走りました。
心に鋭く突き抜けてくる音・・・これが十代の女性の音なんてとても信じられない・・・天才か。
溌溂として斬新、素晴らしい、私はまるで若き日の渡辺貞夫さんを聴いているような感じがしました。
貞夫さんの(2)「One For You」は是非聴いてもらいたいですね。
デビューからほぼ10年が経ち現在の新しい作品ではどう変化しているのか、気になっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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BOBBI HUMPHREY QUINTET / COOKIN' WITH BLUE NOTE AT MONTREUX [Jazz Flute]

* BOBBI HUMPHREY QUINTET / COOKIN' WITH BLUE NOTE AT MONTREUX

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bobbi humphrey(fl), kevin toney(rhodes,p),
barney perry(g), henry franklin(b), keith kilgo(ds)
1974/Blue Note/

1 Virtue
2 Suger
3 Sad Bag
4 Ain't No Sunshine

フルート奏者の2枚目はボビー・ハンフリーを選んでみました。
フルートは楽器の性格上女性奏者が多いですね。
最初に名前が上がってくるのはこのボビー・ハンフリーになるかな。
ハンフリーは1950年生まれ、テキサス出身、現在69歳で健在です。
キャリアは21歳時からでブルー・ノートではリー・モーガン(tp)の「ラスト・アルバム」(1971)に名前を連ねています。
リーダー・デビュー作は同じブルー・ノートの「Frute In」(BN4379/1971)になります。
ハンフリーの音楽性はフュージョン、ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク路線にありました。
ハービー・マン~ヒューバート・ロウズ~ボビー・ハンフリーのラインです。

さて今作ですがハンフリーの世界デビュー盤と言えるものです。
名門ブルーノートに在籍とはいえまだまだ知名度は低かった。
そんなハンフリーが若手女性フルート奏者としてスイスのモントリュー・ジャズ・フェスティヴァルに登場しました。
観客も最初は期待と不安が入り混じったような反応を見せるのが面白かったです。
ライブならではの臨場感が伝わってきます。
「さてどんな演奏を聴かせてくれるのか?」・・・音が出た途端に期待が満ちてくるのがよく分かります。
女性ながら力強く男性的な音色を持っていました。
スタンリー・タレンティン(ts)が大ヒットさせた(2)「Suger」で会場は大いに盛り上がったでしょうね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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JAMES SUGGS QUINTET / YOU'RE GONNA HEAR FROM ME [Jazz Trumpet]

* JAMES SUGGS QUINTET / YOU'RE GONNA HEAR FROM ME

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james suggs(tp), houston person(ts),
lafayette harris(p), peter washington(b), lewis nash(ds)
2018/J-Jams/

1 When I Grow Too Old To Dream (S.Romberg/O.Hammerstein)
2 Laura (D.Raksin/J.Mercer)
3 The Night We Called It A Day (M.Dennis/T.Adair)
4 But Oh, What Love (J.Suggs)
5 Be My Love (S.Cahn/N.Brodazky)
6 Detour Ahead (L.Carter/J.Frigo/H.Ellis)
7 My Baby Kinda Sweet (J.Suggs)
8 The Ripple (J.Suggs)
9 It Shouldn't Happen To A Dream (E.K.Ellington/J.Hodges/D.George)
10 Blame It On My Youth (O.Levant/E.Heyman)
11 Rachel's Blues (H.Person)
12 You're Gonna Hear From Me (A.Previn/D.Previn)

ジェームス・サッグス(tp)は初見、ジャケットの佇まいに引かれて手が伸びました。
サッグスは16歳でプロ入り、新グレン・ミラーや新トミー・ドーシーのビック・バンド畑出身。
その後アルゼンチンのブエノスアイレスに渡り現地でプレイ、8年後にアメリカに戻ったとあります。
聴き始めて間もなく「近年こういうトランぺッターは聴いたことがないなぁ~」と思いました。
雰囲気はスイングとモダンの中間派系・・・サッチモ~ロイ・エルドリッチ~ルビー・ブラフの流れか。
音色は抜けが良く爽やかで伸びやかに、端正でクリアな響きを持っています。

全12曲は自身のオリジナル3曲、パーソン1曲とその他8曲の構成です。
ここに御大ヒューストン・パーソン(ts)やルイス・ナッシュ(ds)が共演していたのも安心感を誘いました。
安定感抜群のピーター・ワシントン(b)、ラファイエット・ハリス(p)は珍しいけどパーソンの新譜でも見ました。
プロデューサーがヒューストン・パーソンなのでメンバーはパーソン好みで集められたのかもしれませんね。
やさしくてやわらかなサッグスの音楽性によく合っている人選になっています。
どこまでもメロディアスで尖がったところがなく、なんかホッとするアルバムに仕上がっています。
何となくですがここにギターが1本欲しいような気がしました。
表題曲のアンドレ・プレヴィン(p)の(12)「You've Gonna Hear From Me」はトランペットのソロです。
サッグスの実力に疑いはありません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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