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KAREN SOUZA / VELVET VAULT [Jazz Vocal]

* KAREN SOUZA / VELVET VAULT

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karen souza(vo),
jose reinoso(p,g), ze kahlenberg(b), rafael barata(ds), etc
toku(vo,flh)(6)
2017/Music Brokers/

1 I Fall In Love Too Easily
2 Don't Let The Sun Go Down On Me
3 I'm Beginning To See The Light
4 Valerie
5 I'm Not In Love
6 You Got That Something (K.Souza/P.Oland)
7 In Between Days
8 In The Blink Of An Eye (K.Souza/P.Oland)
9 Walk On The Wild Side
10 Angel Eyes
11 Kids

カレン・ソウサ(vo)の最新盤を入手しました。
ソウサは1984年生まれ、アルゼンチン出身、2010年に渡米してジャズの勉強をしています。
日本で知られたのは2枚目のアルバム↓だと思うけど、発売時はジャズ友の中でも話題になりました。

*KAREN SOUZA / HOTEL SOUZA (2012/Music Brokers/)

さて今作はソウサの4枚目のアルバムになります。
全11曲は自身のオリジナル2曲、デューク・エリントンやエルトン、ジョンのものが含まれていました。
目玉は自作の(6)「You Got That Something」だと思います。
日本のジャズ・ファンを意識したかも知れませんがTOKU(vo,tp)さんと共演しています。
これがまったく違和感がないので驚きました、二人のコンビネーションが抜群なんですよ。
これほどのデュオを聴かせてくれるとは・・・TOKUさんの渋い歌声と実力を再認識しました。
ソウサは相変わらずの物憂げで気だるい歌い方でセクシーです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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HERBIE MANN / PEACE PIECES The Music Of Bill Evans [Jazz Flute]

* HERBIE MANN / PEACE PIECES The Music Of Bill Evans

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herbie mann(fl), bruce dunlap(g), randy brecker(flh),
eddie gomez(b), lewis nash(ds), sammy figueroa(per), etc
1995/Kokopelli/

1 Peri's Scope
2 Funkallero
3 Interply
4 Turn Out The Stars
5 We Will Meet Again
6 Blue In Green
7 Waltz For Debbie
8 Very Early
9 Peace Piece

久し振りにフルートが聴きたくなりました、となれば、まずはハービー・マンでしょうね。
フルートはサックス奏者の持ち替え楽器として使用されることが多くて現在もその傾向は続いています。
マンも最初はレスター系のテナー奏者だし、名手フランク・ウェスやボビー・ジャスパーもサックス奏者ですね。
マンはそんなフルートをジャズの単独楽器として確立した先駆者です。
ハービー・マンはまたボサノバとジャズを融合させて一大旋風を巻き起こした立役者とも言えます。
彼のバンドは若き日のチック・コリア(p)を起用したり若手ジャズマンの登竜門にもなりました。
マンは1930年生まれ、ニューヨークのブルックリン出身、2003年に73歳で亡くなっています。
出せば売れる人気ジャズマンでもあったので60年代には年間3~4枚をリリースしていた。
私の記憶に残っているのは↓の2枚でいずれも大ヒットを記録しました。
特に前者の「カミン・ホーム・ベイビー」のカッコ良さは忘れられない。

* Herbie Mann / At The Village Gate (1962/Atlantic)
* Herbie Mann / Memphis Underground (1969/Atlantic)

さて今作では90年代の落ち着いたマンの演奏が聴けました。
それもそのはず、ビル・エヴァンス(p)の楽曲を取り上げた作品です。
酸いも甘いも嚙み分けた熟練のフルート奏法は素晴らしいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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RALPH MOORE QUARTET/ THREE SCORE [Jazz Tener Sax]

* RALPH MOORE QUARTET/ THREE SCORE

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ralph moore(ts),
eric reed(p), gerald cannon(b), willie jones 3(ds)
2018/WJ3/

1 Another Time (E.Reed)
2 Donny (R.Moore)
3 Reflections (T.Monk)
4 Three Score (R.Moore)
5 623 C Street (R.Moore)
6 Una Mujer Muy Elegante (E.Reed)
7 Blues Alliance (R.Moore)
8 Carol (E.Reed)

ちょっと前に聴いたジョー・マグナレリ(tp)で触れたラルフ・ムーア(ts)の新譜を入手しました。
マグナレリ盤ではこんなことを書いていました。

「今作が何が何でも欲しいと思ったのは久々にラルフ・ムーア(ts)の名前を見たからです。
ムーアは好きなテナー奏者でしたが1990年代後半に突如として消息を絶ちました。
ジャズマンが隠遁生活を送ったり、表舞台から消えるのはよくあることだけど・・・。
「出た~」という感じ・・・なんと20年振りの登場には驚きました。
ラルフ・ムーアは1956年生まれの今年63歳、イギリスのロンドン出身です。
彼もまたバークリーで学んでいます。
ムーアはオスカー・ピーターソン(p)やシダー・ウォルトン(p)に可愛がられていました。
注目してたのに40代、50代の一番充実する時に消えてしまったのはなぜだろうか?」

さて今作は全8曲で自身のオリジナル4曲と共演のエリック・リード(p)が3曲、その他1曲の構成です。
モンクの(3)「Reflections」が選ばれたのは好きでやり慣れた曲ということでしょうね。
プロデュースはドラマーとして参加しているウィリー・ジョーンズⅢでレーベルも彼のものです。
ここはウィントン・マルサリス派の才人エリック・リードの起用が決め手になったと思います。
しなやかで艶やかで流れるよう・・・リードのリーダー作としても通用する素晴らしいピアノが聴けました。
さて問題のラルフ・ムーアはまだまだかな、私はいまひとつ物足りなさが残りました。
往年の演奏は無理だとしても切れ味も迫力も不足していて何か手探りという感じがしました。
やはり長く一線から離れていたことがその理由かもしれませんね。
これからの復活に期待しましょう。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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SIMONE / MOONLIGHT SERENADE [Jazz Vocal]

* SIMONE / MOONLIGHT SERENADE

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simone(vo),
john di martino(p), hans glawischnig(b), philipp kopmajerds)
2004/Venus/

1 Tea For Two
2 Fragile
3 Love
4 For No One
5 Save Your Love For Me
6 I've Grown Accustomed To His Face
7 Im Through With Love
8 Autumn Leaves
9 What A Diffrence A Day Made
10 The Nearness Of You
11 Besame Mucho
12 Like Someone In Love
13 Peace
14 Moonlight Serenade
15 Stompin' At The Savoy

シモーネ・コップマイヤー(vo)のデビュー作です。
女性ジャズ・ヴォーカルを意識して聴くようになってからのお気に入りは3人います。
「ニッキ・パロット」、「エミリー・クレア・ バーロウ」とこの「シモーネ」です。
いかにも日本人好みのヴォーカリストなので私もつくづく分かり易い男だと思いますよ。
シモーネさんは1981年生まれ、オーストリア出身、2000年にアメリカに渡りました。
今作の録音時が22歳と聞いて「え~、そうなの」と年齢からみたら驚きの完成度と言えます。
小さい時からジャズに馴染んでないと、とてもこの感覚は出ません。

全15曲はシモーネの音楽性を表していると思います。
スティングやビートルズを含めスタンダードやラテン、ホレス・シルバーまでをカバーしています。
デビュー作が面白いのはその時のプレイヤーの音楽性が全て含まれているからです。
ジョン・ディ・マルティーノのロマンチックなピアノも良かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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MELODY GARDOT / THE ABSENCE [Jazz Vocal]

* MELODY GARDOT / THE ABSENCE

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melody gardot(vo,p),
heitor pereira(g), john leftwich(b), peter erskine(ds), etc
2012/Decca/

1 Mira
2 Amalia
3 So Long
4 So We Meet Again My Heartache
5 Lisbos
6 Impossible Love
7 If I Tell You I Love You
8 Goodbye
9 Se Voce Me Ama
10 My Heart Won't Have It Any Other Way
11 Iemanja

メロディ・ガルドー(vo,p)を聴く機会は結構あったので紹介が初めてだとは思わなかったです。
ガルドーは1985年生まれ、ペンシルベニア州のフィラデルフィア出身で現在34歳です。
彼女は交通事故で大ケガをして1年間入院、入院中の音楽セラピーで作曲に目覚めたとのこと。

全11曲は全て自身のオリジナルで占められています。
プロデュースとアレンジはブラジルのヘイター・ペレイラ(g)ですがさすがにギターの使い方が上手い。
イメージとしてはカリブ海の昼下がりの海岸や街角かな・・・爽やかでもあり喧騒的でもあります。
彼女のシンガー・ソングライターとしての実力が存分に発揮されたアルバムです。
聴いていると幅広い音楽性を持っていて、とてもジャズの範疇に収まるものではありません。
才能豊かで世界中の音楽ファンに愛されている理由がよく分かりました。

ところで表題の「The Absence」にどういう意味があるのかを考えました。
曲には入ってないしね。
「Absence」の意味は不在、留守、欠席です。
最後の(11)「Iemanja」は海の女神を意味するらしい・・・これが18分を超える長い曲でした。
演奏と歌は最初の4分間で終わり、空白の10分間があって、最後にまた喧騒が戻ってきます。
これはつまり入院中の1年間の空白を表しているのではないかと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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