SSブログ

TED NASH TRIO / SOMEWHERE ELSE [Jazz Tener Sax]

* TED NASH TRIO / SOMEWHERE ELSE

image1334.jpg

ted nash(ts,cl), steve cardenas(g), ben allison(b)
2019/Plastic Sax Records/

1 Jet Song
2 A Boy Like That
3 Maria
4 One Hand, One Heartk
5 Tonight
6 America
7 I Have A Love
8 Something's Coming
9 Cool
10 Somewhere
11 Somewhere (Reprise)

西海岸出身のテナー・サックス奏者テッド・ナッシュのリーダー作を買ったのは2枚目になります。
テッド・ナッシュは1960年生まれの59歳、ロサンゼルス出身です。
あまり目立ってはいませんが輝かしいキャリアの持ち主です。
元々が色んなビック・バンドで活躍したプレイヤーでその音楽性は多彩で一筋縄ではいきません。
ヘンリー・マンシーニ、レス・ブラウン、クインシー・ジョーンズ、ルイ・ベルソン、ドン・エリス、ジェリー・マリガン、メル・ルイス、ウィントン・マルサリス、リンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ等々、
まぁ、びっくりするほどの著名なビック・バンドに名を連ねていました。

今作が目に留まったのはもちろん「ウエストサイド・ストーリー作品集」だったことです。
若い頃に見た「ウエストサイド物語」にはすごい思い入れがあって多分回数も今までで一番見ている。
「世の中にこんなカッコいいダンスがあるのか」と心底感動したのを今でもよく覚えています。
ジョージ・チャキリスとリタ・モレノの挿入歌「アメリカ」でのダンスは今でも一番いいと思っている。
ナタリー・ウッドは可愛かったし、ちょっとぼんやりした感じのリチャード・ベイマーも良かったなぁ~。

今作はまたサックス、ギター、ベースの珍しいトリオとお洒落なジャケットにも惹かれました。
狙いは「ジミー・ジェフリー・スリー」ということでなるほどと思いました。
「ジミー・ジェフリー・スリー」はジェフリー(cl,ts.bs)とジム・ホール(g)、ラルフ・ペナ(b)の組み合わせ。
ナッシュは注目のギタリストのスティーヴ・カーデナスを迎えてベン・アリソン(b)とのトリオです。

「ウエストサイド物語」はレナード・バーンスタインの作曲で曲の良さは折り紙付きです。
曲は全てを凌駕する・・・曲が良ければ演奏も必然的に良くなります。
ちなみに「ウエストサイド物語」は色んなジャズメンがジャズ作品を出しています。
有名なのはオスカー・ピーターソン盤とスタン・ケントン盤になるかな。
偶然ながら両者共に映画から一画面を切り取ったジャケットになっています。

今作はどちらかと言えばマイナーな「ジェット団の歌」を最初に持ってくるとはナッシュのこだわりを感じます。
(3)「マリア」では達者なクラリネットを聴かせてくれました。
(5)「Tonight」は軽快なスピード感に溢れ、意表を突かれるアレンジにも注目です。
表題曲の(10)(11)「Somewhere」といい全体的に完成度の高い大人の演奏を味わうことが出来ます。
夜中にひっそりとBGMで流したら最高のひと時になると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

EDDIE HIGGINS QUARTET / WHEN YOUR LOVER HAS GONE [Jazz Piano]

* EDDIE HIGGINS QUARTET / WHEN YOUR LOVER HAS GONE

image775.jpg

eddie higgins(p), phil flanigan(b), danny burger(ds),
john doughten(ts),
1994/Vinus/

1 The Red Door
2 In Your Own Sweet Way
3 Zoot's Hymns
4 Gabriela
5 Come Rain Or Come Shine
6 Waltz For Allison
7 Image
8 Hi Fly
9 'Tis Autumn
10 The Red Blouse
11 When Your Lover Has Gone

私はお気に入りになると必ず「もうちょっと聴いてみようか」という気持になります。
先週のジョン・ドーテン(ts)もそうで「何かないか?」と探してみました。
見付けたのがこれで先週紹介したアルバムの2年前のヴィーナス盤でした。
こちらはエディ・ヒギンス(p)のリーダー作ですがメンバーもまったく同じです。
つまりジョン・ドーテンを見出したのはエディ・ヒギンスだったということになりますね。

今作にはズート・シムズ(ts)へのトリビュート盤という副題が付いていました。
1曲目の「The Red Door」はズートの代表作でジェリー・マリガン(bs)との演奏が有名です。
そんなこともあってドーテンは強くズートを意識した演奏に終始しています。
悪くはないけれどちょっと硬い感じ、個人的にはもう少し柔らくても良かったかなと思います。
でも先週と今週の2枚を比較してみてもほとんど差がありません。
どちらかの一枚を選んでも遜色はないと思います。

(くつろぎ系)

nice!(0)  コメント(0) 

LAWRENCE MARABLE QUARTET / TENORMAN [Jazz Drums]

* LAWRENCE MARABLE QUARTET / TENORMAN

image773.jpg

lawrence marable(ds),
james clay(ts), sonny clarke(p), jimmy bond(b)
1956/Jazz West/

1 The Devil And The Deep Blue Sea
2 Easy Living
3 Minor Meeting
4 Airtight
5 Willow Weep For Me
6 Three Fingers North
7 Lover Man
8 Marbles

西海岸のドラマーのローレンス・マラベルがテナーのジェームス・クレイをフューチャーした作品です。
ウェスト・コースト・ジャズのレア盤の一枚だと思います。
ここにはもう一つの目玉があって、それはソニー・クラーク(p)が参加していることです。
ジャズ・ウェスト原盤のモノラルですが録音が良くてデジタル・リマスター盤としては成功しています。

マラベルは1929年生まれ、ロサンゼルス出身で2012年に83歳で亡くなっています。
クレイは1935年生まれ、テキサス州ダラス生まれで1994年に58歳で亡くなっています。
ちなみにソニー・クラークは1931年生まれ、ペンシルベニア州出身で1963年に31歳の若さで亡くなっています。

クレイの特徴はもちろん男性的で豪快なテキサス・テナーですがソニー・ロリンズ(ts)の流れを汲むものです。
聴いてみれば一目瞭然だけどその野太いテナー・サックスの音色は圧倒的な存在感を持っています。
クラークの印象深いピアノと相まって一度聴いたら忘れられない味わいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

ALYSSA ALLGOOD / EXACTLY LIKE YOU [Jazz Vocal]

* ALYSSA ALLGOOD / EXACTLY LIKE YOU

image1333.jpg

alyssa allgood(vo),
dan chase(org), kyle asche(g), greg artry(ds)
2018/Cellar Live/

1 Exactly Like You (J.McHugh/D.Fields)
2 Hocus Pocus (L.Morgan)
3 Rock With You (R.I.Temerton/D.Meyers)
4 Ask Me Now (T.Monk)
5 By My Side (A.Allgood/D.Chase)
6 The More I See You (H.Warren/M.Gordon)
7 If It's Magic (S.Wonder)
8 Alone Together (H.Dietz/A.Schwartz)
9 Waltzy (A.Allgood/D.Chase)
10 Darn That Dream (J.Van. Heusen/E.Delange)
11 Yardbird Suite (C.Parker)

アリッサ・オールグッド(vo)は初見、シカゴを中心にして活動していたらしいです。
今作が気になったのはバックがオルガン・トリオということでした。
それもオルガン、ギター、ドラムスとなれば正統派のオルガン・トリオです。
アリッサの本格デビューは24歳、2016年の「Out Of The Blue」(jerujazz/2016)とのこと。
本作は2枚目で26歳の時ということになりますね。

全11曲は自身のオリジナル2曲とその他9曲の構成です。
リー・モーガン(tp)、セロニアス・モンク(p)、チャーリー・パーカー(as)などのジャズ曲と スティービー・ワンダーのポップスやシブいスタンダードが選曲されていてバランスがいいです。
声質は明るくて爽やか、軽さは若さゆえだと思うけど達者なスキャットを含めた歌はとても上手です。
アーシーでグルービーなオルガン・トリオとの組み合わせはちょうどいい塩梅になっています。
しつこくもなくスマートでもない感じかな。
表題曲の(1)「Exactly Like You」を聴いたらこの年でこの表現力には驚かされると思います。
私はモンクの(4)「Ask Me Now」とスタンダードの(6)「The More I See You」に注目しました。
まだ20代半ばということを考えるとこれからの精進を期待したい逸材です。
ちょっと気になるプレイヤーとしてギターの「Kyle Asche」を上げておきます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

nice!(0)  コメント(0) 

JOHN DOUGHTEN QUARTET / A TIME FOR LOVE [Jazz Tener Sax]

* JOHN DOUGHTEN QUARTET / A TIME FOR LOVE

image772.jpg

john doughten(ts,bs,cl),
eddie higgins(p), phil flanigan(b), danny burger(ds)
1996/Sunnyside/

1 You'd Be So Nice To Come Home To
2 Stars Fell On Alabama
3 Once I Loved
4 Body And Soul
5 On The Alamo
6 A Time For Love
7 But Beautiful
8 Let's Fall In Love
9 Little Girl Blues
10 I Remember You
11 Polka Dots And Moon Beams
12 After You've Gone

ちょっと癒し系のテナー・サックスが聴きたいと思って選んだのがこれです。
ジョン・ドーテン(ts)とエディ・ヒギンス(p)・トリオとの共演盤です。
まぁ、相手がヒギンスなら間違いないと思いました。

全12曲はよく知られたスタンダードが並んでいます。
ドーテンのスタイルとしてはウエスト・コースト系のスマートでよくスイングします。
ズート・シムズ(ts)に最も近くアル・コーン(ts)やスタン・ゲッツ(ts)の味わいもあります。
ヒギンスのピアノは相変わらずロマンティックで美しいです。
テナー・サックスで奏でる(2)「星降るアラバマ」にはグッときました。
表題曲になったジョニー・マンデルの(6)「A Time For Love」の哀愁感も良かった。
この曲でドーテンは達者なクラリネットのバラード奏法を披露していますが素晴らしいです。

秋の夜長にグラス片手にゆったりと過ごすには最適なアルバムだと思いますよ。
じんわりと時間が流れていく。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

nice!(0)  コメント(0) 

GEORGE SHEARING QUINTET & CANNONBALL ADDERLEY QUINTET / AT NEWPORT [Jazz Group]

* GEORGE SHEARING QUINTET & CANNONBALL ADDERLEY QUINTET / AT NEWPORT

image771.jpg

on #1-5
cannonball adderley(as), nat adderley(tp),
junior mance(p), sam jones(b), jimmy cobb(ds)
on #6-11
george shearing(p), emil richards(vib),
toots thielemans(g), al mckibbon(b), percy brice(ds)
armando peraza(cong)(10,11)
guest:cannonball adderley(as)(9), nat adderley(tp)(9)
1957/Concord(Fantasy)/

1 Wee Dot
2 A Foggy Day
3 Sermonette
4 Sam's Tune
5 Hurricane Connie
6 Pawn Ticket
7 It Never Entered My Mind
8 There Will Never Be Another You
9 Soul Station
10 Old Devil Moon
11 Nothin' But De Best

ジョージ・シアリング(p)・クインテットとキャノンボール・アダレイ(as)・クインテットが一度に聴けます。
初めてこのジャケットを見たので気になりました。
1957年のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルでの未発表ライブ・パフォーマンスとのことです。
(1-5)までがキャノンボール・アダレイで(6-11)までがジョージ・シアリングの演奏です。
なお(9)「Soul Station」にキャンボールとナットのアダレイ兄弟がゲスト参加しています。

50年代のジャズ最盛期の熱いライブ・パフォーマンスが詰まっていました。
サム・ジョーンズが期待の若手ベーシストとして紹介されていたりナット・アダレイのラッパもよく鳴っている。
多分進行役はキャノンボールだと思うけどキッチリと話していたのが印象的でした。
ジョージ・シアリングはやっぱりいいと思いましたよ。
ピアノ・トリオにヴァイヴとギターの組み合わせはユニークでトゥーツ・シールマンスのギター・ソロも聴けました。
(10-11)でコンガが入ると一気に気分はラテン・アメリカに飛んで行きます。

ちなみにジャズのドキュメンタリー映画の「真夏の夜のジャズ」が撮影されたのは次の年の1958年のことです。
いかにこの頃のニューポート・ジャズ・フェスティヴァルが盛況であったかはこれを見れば明らかになります。
ジャズ・ファンならこの映画は是非見て欲しい・・・観客と演奏者の盛り上がりと一体感が凄いです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

CALABRIA FOTI / PRELUDE TO A KISS [Jazz Vocal]

* CALABRIA FOTI / PRELUDE TO A KISS

image1332.jpg

calabria foti(vo,vln),
roger kellaway(p), trey henry(b), peter erskine(ds),
larry koonse(g)(2,4,10), bob mcchesney(tb)(1,5,7), john pizzarelli(vo,g)((10),
strings and others
2019/Moco Records/

1 Prelude To A kiss (D.Ellington)
2 I Had To Fall In Love With You (R.Fote)
3 On The Street Where You Live (A.J.Lerner/F.Lowe)
4 Waltz For Debby (B.Evans/G.Lees)
5 When I Look In Your Eyes (L.Bricusse)
6 Goodbye (C.Foti)
7 The Man With The Horn (J.Jenney/B.Lake/E.D.Lange)
8 Backyard Medley
9 The Folks Who Live On The Hill (J.Kern)
10 It's The Mood That I'm In (A.Silver/A.Sherman)
11 I'm Home (M.Dees)

カラブリア・フォティ(vo)は初見、通算4枚目のアルバムになるらしいです。
これは素晴らしかった・・・一発で魅了されてしまいました。
実に上品で端正で美しい歌い方、声も綺麗、シルキー・ヴォイスと紹介されていました。
こういうヴォーカリストもいるんだと思いました。
ストレートなんだけど生々しさをほとんど感じさせないところが魅力で歌もすごく上手です。
ヴァイオリンを披露していますがクラシック出身のようなので歌唱法もそれに準じている感じがあります。
声楽をきちんと勉強したと思うけどクラシックの歌手がそのままジャズを歌っているような違和感はありません。

全11曲は自身のオリジナル1曲とその他10曲の構成です。
ちょっと前に紹介したスティーヴン・ハーリング(vo)同様に優等生タイプのジャズ・ヴォーカルになります。
異色なんだけどなぜか心に沁みてくるんですよ・・・何だろうね・・・この感覚に説明はつかないです。
ラリー・クーンズのギターをバックに歌うゴージャスな(2)「I Had To Fall In Love With You」が素晴らしい。
自作の(6)「Goodbye」の醸し出す雰囲気はもう最高です。
共演者にはベテランが名を連ねていてロジャー・ケラウェイ(p)、ピーター・アースキン(ds)など、
ジョン・ピザレリ(g,vo)は(10)「It's The Mood That I'm In」でデュエットしています。
なお、ボブ・マッチェスニー(tb)はフォティの夫君だそうです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

JAMES MOODY QUARTET / YOUNG AT HEART [Jazz Tener Sax]

* JAMES MOODY QUARTET / YOUNG AT HEART

image770.jpg

james moody(sax,fl,vo),
mulgrew miller(p)(4,7,8,10), larry goldings(p)(1,2,3,5,6,9)
tedd coolman(b), billy drummond(ds), orchestra & others
1996/Warner Bros/

1 Young At Heart
2 Love And Marriage
3 Nancy (With The Laughing Face)
4 That Old Black Magic
5 Only The Lonely
6 The Song Is You
7 In The Wee Small Hours Of The Morning
8 It Was The Very Good Year
9 Come Fly With You
10 A Nightingale Sang In Berkeley Square

ジェームス・ムーディ(ts)の3枚目のアルバム紹介です。
図らずも1996~97年のワーナー盤を入手したことになりました。
3枚の中では最もムーディの往年のスタイルが出ていると思います。
ムーディの代表作に「ウィズ・ストリングス」↓というアルバムがあります。

*James Moody With Strings (Argo/1961)

こちらはオーケストラがバックですが一番それに近い雰囲気が出ています。
ムーディーは端正でスマート、ロマンティックで美しいメロディ・ラインを聴かせてくれました。
ヴォーカルも(1)で披露していますが聴き慣れてくると愛嬌があっていい感じです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

nice!(0)  コメント(0) 

ALI RYERSON QUARTET / IN HER OWN SWEET WAY [Jazz Flute]

* ALI RYERSON QUARTET / IN HER OWN SWEET WAY

image769.jpg

ali ryerson(fl),
harold danko(p), jeff fuller(b), terry clarke(ds)
1996/Concord/

1 Preface
2 To Start Again
3 Everything Changed
4 Paisagem Cosmica
5 Martina
6 In Your Own Sweet Way
7 Sail Away
8 Blue In Green
9 Sometime Ago
10 No More Blues
11 So Remember Me

アリ・リアーソン(fl)は初見、1952年生まれ、ニューヨーク出身です。
オーソドックスなジャズのイメージがあるコンコード・レーベルなら間違いないかと思いました。
共演者にはハロルド・ダンコ(p)やテリー・クラーク(ds)もいることだし・・・。
ハロルド・ダンコは1947年生まれ、オハイオ州出身です。
ダンコはビック・バンド出ですがリー・コニッツ(as)やチェット・ベイカー(tp)との共演で知られています。

全11曲は自身のオリジナル1曲、ダンコが2曲、その他8曲の構成です。
その他にはカーク・ライトシー(p)、デイヴ・ブルーベック(p)、トム・ハレル(tp)、マイルス・デイヴィス(tp)、
アントニオ・カルロス・ジョビン(g)などの中々に凝った選曲になっています。
表題はブルーベックの有名曲の(6)「In Your Own Sweet Way」をもじったものですね。
最初は女性フルート奏者なのでやわらかくやさしい聴き易いジャズを予想しました。
たしかに繊細で美しい音色ですが予想外にキッチリとしたジャズ・フルートを聴かせてくれました。
甘さは控え目でかなりの硬質なジャズが展開されていて、ほど良い緊張感を醸し出しています。
粟立ちの良いクリアなピアノを聴かせるダンコもまた秀逸です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

JAMES CARTER ORGAN TRIO / LIVE FROM NEWPORT JAZZ [Jazz Tener Sax]

* JAMES CARTER ORGAN TRIO / LIVE FROM NEWPORT JAZZ

image1331.jpg

james carter(ts,as,ss), gerard gibbs(org), alex white(ds)
2019/BlueNote/

1 Le Manoir De Mes Reves (D.Reinhardt)
2 Melodie Au Crepuscule (D.Reinhardt)
3 Anouman (D.Reinhardt)
4 La Valse Des Niglos (A.G.Malha)
5 Pour Que Ma Vie Demeure (D.Reinhardt)
6 Fleche d'Or (D.Reinhardt)

ジェームス・カーターは1969年生まれ、ミシガン州デトロイトの出身、まだ50歳なので若いです。
カーターはつかみどころがないジャズ・マンだけど何でも出来る幅広い音楽性の持ち主です。
ノンブレス奏法をはじめ滅茶苦茶に上手いテクニシャンです。
ユニークで変わったところがある・・・サックスのマルチ・プレイヤーで色々とやりたがります。
本人はテナー・サックスが本職でも評価はバリトン・サックスが高いという皮肉な結果になっています。
ここではバリトンは吹いてないので少々天邪鬼な性格かもしれませんね。
その他フルートとクラリネットも演奏します。
以前一度ライブで見てますが大柄のジャズ・マンで威圧感がありました。

今作はニューポート・ジャズ・フェスのライブ盤です。
全6曲は1曲を除いてジャンゴ・ラインハルト(g)の曲を選ぶというのも珍しいです。
やっぱり、ジェームス・カーターだよね、彼しか出せない独特の雰囲気を味わうことが出来ました。
ジェラルド・ギブスのオルガンがまた粘っこくて黒っぽくて最高なんです。
久し振りですよ、こういうオルガンを聴いたのは・・・最近はスマートな人が多かったから。
カーターもギブスもこれでもか、これでもか、とグイグイと迫ってきます。
迫力十分、カーターの咆哮を聴いていると「まともじゃない、相当変わってる」と思うはずです。
全体的にちょっと粗く感じるのはライブ盤なのでやむを得ません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。