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PAT BIANCHI TRIO & QUARTET / SOMETHING TO SAY [Jazz Organ]

* PAT BIANCHI TRIO & QUARTET / SOMETHING TO SAY
The Music Of Stevie Wonder

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pat bianchi(org), paul bollenback(g), byron landham(ds),
wayne escoffery(ts)(3,7)
2021/Savant/

1 Go Home
2 Until You Come Back To Me
3 Super Stition
4 Moon Blue
5 Isn't She Lovely
6 If It's Magic
7 Something To Say
8 Just Callin'
9 Ribbon In The Sky

オルガンのパット・ビアンチを買うのは4枚目になります。
最初はこんなに繊細でスマートなのはオルガンらしくないと思いました。
ところが聴いているうちにこれが新しいオルガン奏者の流れではないかと思うようになりました。
先日紹介したばかりのサム・イエールのオルガンもそうだったけどピアノ・トリオのようなオルガン・トリオです。
確かにジミー・スミスやジャック・マクダフのように弾けと言っても無理だと思います。
そういう時代じゃないのかも知れませんね。
近年のオルガン奏者というとジョーイ・デフランセスコやラリー・ゴールディングスの名前がまず挙がるでしょうか。
前述のサム・イエール、マイク・ルドンやゲイリー・ヴァーサスのようにピアノとの両刀遣いも目立ちます。

全8曲は(8)の自身のオリジナル1曲を除いて全てスティービー・ワンダーの作品です。
ジャケットを見た時にスティービーの名前に惹かれたのは事実です。
ここで最も知られているのが(5)「Isn't She Lovely」ですね。
ギタリストのポール・ボーレンバックとドラマーのバイロン・ランドハムとのトリオも固まってきたようです。
ゲストのウェイン・エスコフェリー(ts)とは以前共演しているので気心が知れています。

(中間系)

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ORRIN EVANS QUINTET / JUSTIN TIME [Jazz Piano]

* ORRIN EVANS QUINTET / JUSTIN TIME

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john swana(tp), tim warfield(ts),
orrin evans(p), rodney whitaker(b), byron landham(ds)
1997/Criss Cross/

1 Dorm Life
2 Yummy
3 It Had To Be You
4 My Shining Hour
5 Mom
6 Autumn Leaves
7 If I Were A Bell
8 Tune Up
9 Justin Time

最近オーリン・エヴァンス(p)の新譜(最近の愛聴盤で紹介済)を聴いて衝撃を受けました。
それでさかのぼって聴いてみようということで最初に選んだのが今作です。
期待通りの刺激的できらめきのある実に引き締まった演奏を聴かせてくれました。
カッコイイね~、この素晴らしさを何で今まで気付かなかったのか?
ずいぶんといい加減な聴き方をしていたものだと今さらながら反省しています。

全9曲は自身のオリジナル4曲とその他5曲の構成です。
オリジナルを聴くとセロニアス・モンクの影響が大きいことがすぐに分かります。
タッチの強さはセシル・テイラーを切れ味はハービー・ハンコックを彷彿とさせます。
まぁね、センスが良くて文句なしに素晴らしいと思いました。
(3)「It Had To Be You」のテンポなんてまさに鳥肌ものですよ。
ちなみに表題曲の「Justin Time」はオーリンのオリジナルです。
ジュール・スタインの名曲「Just In Time」と間違えてしまいました。
引っかける、それが狙いか?
オーリン・エヴァンスにはユーモアのセンスもあるかもです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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AL DIMEOLA / ELEGANT GYPSY [Jazz Guitar]

* AL DIMEOLA / ELEGANT GYPSY

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al dimeola(g),
jan hammer(elp), barry miles(elp), paco de lucia(g),
anthony jackson(elb), steve gadd(ds), lenny white(ds)
mingo lewis(conga)
1977/CBS Columbia/

Side A
1 Flight Over Rio
2 Midnight Tango
3 Mediterrantean Sundance
Side B
1 Race With Devil On
2 Spanish Highway
3 Lady Of Rome
4 Sister Of Brazil
5 Elegant Gypsy Suite

超絶技巧の持ち主、アル・ディメオラ(g)の代表作です。
ここでの最大の聴きどころは(3)「Mediterrantean Sundance」なります。
なんとパコ・デ・ルシア(g)とのデュオで素晴らしいフラメンコ・ギターを聴かせてくれました。
これでもかとあまりに上手過ぎて嫌になってくるというアルバムも珍しいと思います。

(くつろぎ系)

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JIM SNIDERO QUARTET / STRINGS [Jazz Alto Sax]

* JIM SNIDERO QUARTET / STRINGS

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jim snidero(as,fl),
renee rosnes(p), paul gill(b), billy drummond(ds),
with strings
2021/Savant/

1 Slipping Away
2 River Suite, Pt 1 Dawn
3 River Suite, Pt 2 On The Bank
4 River Suite, Pt 3 Torrent
5 Theme For Ernie (F.Lacey)
6 Forever Gone
7 Ventura
8 It's The Talk Of The Town (J.Livingston/M.Symes/A.J.Neiburg)

管楽器奏者はある程度の年齢になったり自信が付くとストリングスをバックに吹きたくなるようです。
それはそうだよね、一度はやってみたくなる気持は分かります。
ただ自分の実力がそのまま見えてしまうのでそう簡単には出来ません。
ジム・スナイデロ(as)が挑戦しました。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
その内の(2)、(3)、(4)は組曲になっていてここが最大の聴きどころになっています。
(2)でしっとりと入って(3)はフルート演奏で(4)でスピード感に溢れ全体が弾けてきます。
キャノンボール・アダレイも真っ青の技巧的には十分で音色も綺麗だし健闘しているとは思います。
ただもうひとつガツンと訴えるものがないのが残念でした。
大人しい優等生的というか、安定感、安心感はあるけれどやや一本調子という印象を持ちました。

(中間系)

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TETE MONTOLIU TRIO / CATALONIAN RHAPSODY [Jazz Piano]

* TETE MONTOLIU TRIO / CATALONIAN RHAPSODY

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tete montoliu(p),
hein van de geyn(b), idris muhammad(ds)
1992/Venus/

1 The Lady From Aragon
2 Catalonian National Anthem
3 Three Young Ladies
4 The Singing Of The Birds
5 Song Of The Robber
6 Words Of Love
7 Don't Smoke Anymore
8 My Street

ここまでテテ・モントリュー(p)を集中的に聴いてきました。
テテ・モントリュー・トリオをもう1枚紹介しておこうと思います。
1992年スペイン・バロセロナ録音、日本の「Venus」レーベルからリリースされました。
テテの魅力はやはり圧倒的なドライブ感とエネルギッシュな演奏に尽きます。
特徴的だったのはその強烈なピアノに見合う強力なベーシストを起用していることでした。
ジョージ・ムラツ、ニールス‐へニング・オルステッド・ペデルセン、ヘイン・ヴァン・デ・グウィン。
いずれもヨーロッパを代表するベーシストでテクニックと強靭なベースプレイは申し分ありません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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DAVID MATTHEWS ORCHESTRA / DELTA LADY [Jazz Piano]

* DAVID MATTHEWS ORCHESTRA / DELTA LADY

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david matthews(elp,arr,cond),
earl klugh(g), george young(ts,fl), david toffani(ss,fl),
ronnie cuber(bs,fl), sam burtis(tb), joe sheppley(tp),
burt collins(tp), tony price(tuba), fred griffin(french horn),
paul metsky(elg), gordy johnson(elb), jim madison(ds), dave charles(per)
1980/Electric Bird/

Side A
1 Funky Turkey
2 If
3 Gosman's Gazebo
4 Spanish Heat
Side B
1 Mato Grosso
2 Rolling Song
3 Westlake Drive
4 Delta Lady

フュージョン・シーンのピアニスト&作編曲者の代表格はボブ・ジェイムスとデイヴ・グルーシンあたりになると思います。
ちょっと遅れて出て来たのが今作のデヴィッド・マシューズ(p,arr,cond)です。
大の親日家で今作も日本のキングの「Electric Bird」レーベルから出しています。
マシューズといえばMJQ(マンハッタン・ジャズ・クインテット)やマンハッタン・ジャズ・オーケストラで知られています。
才能に溢れていて時代の流れに敏感で2010年代まで活躍していたので息の長いプレイヤーです。

(くつろぎ系)

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MIKE CLARK & MICHAEL ZILBER / MIKE DROP [Jazz Drums]

* MIKE CLARK & MICHAEL ZILBER / MIKE DROP

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mike clark(ds), michael zilber(ts,ss), matt clark(p), peter barshay(b)
2021/Sunnyside/

1 Barshay Fly (M.Zilber)
2 Sonny Monk (If I Were A) (M.Zilber)
3 Passion Dance (M.Tyner)
4 You Know I Care (D.Pearson)
5 Blackbird (J.Lennon & P.Mccartney)
6 Norwegian Wood (J.Lennon & P.Mccartney)
7 Miyako (W.Shorter)
8 Monk's Dream (T.Monk)
9 Falling In Love With Love (R.Rodgers/L.Hart)

マイク・クラーク(ds)とマイケル・ジルバー(ts)を聴くのは初めてだと思います。
以前はサイドメンまで記録に残していたけれど今ではやってないので定かでありません。

全9曲はジルバーのオリジナル2曲とその他7曲の構成です。
選曲から探ってみるとマッコイ・タイナー(p)、ウエイン・ショーター(ts)、セロニアス・モンク(p)、面白いところではデューク・ピアソン(p)、あとビートルズが2曲選ばれています。
つまりこういうところを聴いて育ってきたということですね。
サウンド的にはジョン・コルトレーン~ウエイン・ショーターの流れになります。
1曲、1曲はどの曲も悪くありません。
でもどれも「以前どこかで聴いたことがあるような気がする」のが残念でした。
もうひとつ何かが欲しいと思います。

(中間系)

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CHARLIE MARIANO & TETE MONTLIU TRIO [Jazz Alto Sax]

* CHARLIE MARIANO & TETE MONTLIU TRIO
It's Standard Time

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charlie mariano(as),
tete montoliu(p), horacio fumero(b), peer wyboris(ds)
1989Rec/Fresh Sound/

CD 1
1 Stella by Starlight
2 Moonlight In Vermont
3 Billie's Bounce
4 Poor Butterfly
5 I Love You
6 Flamingo
7 Manha De Carnival
8 Charlie's Blues

CD 2
1 My Romance
2 I Thought About You
3 Too Marvelous For Words
4 Everything Happens To Me
5 You Steeped Out Of A Dream
6 Ne Um Talvez
7 Billie's Bounce

チャーリー・マリアーノ(as)とテテ・モントリュー・トリオの組み合わせです。
マリアーノも久し振りに聴きましたがやっぱり良かったです。
マリアーノはチャーリー・パーカー(as)直系なんだけどリー・コニッツ(as)の影響も受けている。
バードとコニッツが混在しているのが一番ユニークで面白いところだと思います。
秋吉敏子(p)さんの最初の夫でもあり、渡辺貞夫(as)さんとの繋がりも大きいです。
チャーリー・パーカー&リー・コニッツ~チャーリー・マリアーノ~渡辺貞夫の流れがあります。
マリアーノのアルト・サックスは切なく頼りなく、独特の音色を持っているのが特徴的です。
現代はこの傾向のアルト奏者が増えてきているのでマリアーノが再評価されているかも知れません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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IRAKERE / CUBA LIBRE [Jazz Group]

* IRAKERE / CUBA LIBRE

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chucho valdes(key), arturo sandoval(tp), jorge varona(tp),
carlos averhoff(ts), german velazco vrdeliz(as), oscar valdes(per),
enrique pla(ds) carlos emilio morales(g), carlos puerto(b), jorge alfonso(per),
chikara ueda(comp,arr)
1980/JVC/

Side A
1 Cuba Libre
2 Sea Mail
Side B
1 Encuentro
2 Que Pasa ?
3 Gospelanza
4 Cuba Libre (Reprise)

このイラケレのアルバムも忘れられない、それこそ毎日のように聴いていました。
この頃の日本はバブルの最盛期で怖いものなし、キューバからイラケレまで呼んでいた。
その上、作曲家、編曲家の上田力氏と組ませて日本で録音までさせてしまった。
聴いてもらえれば一目瞭然ですがイラケレのメンバーの実力が凄いです。
全て初見ですよ、初見なのにここまでの演奏が出来てしまうなんて到底信じられません。
彼らがいかに高度なテクニックと音楽性を身に付け幅広い適応性を持っているのかの証明です。
リーダーはキューバを代表するピアニストのチューチョ・ヴァルデスです。
リズム・セクションがまた素晴らしくイラケレはまさに圧倒的な実力を持つフュージョン・グループです。
フュージョン名盤の一枚に上げておきたいです。

(くつろぎ系)

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WILL BERNARD TRIO / ANCIENT GRAINS [Jazz Guitar]

* WILL BERNARD TRIO / ANCIENT GRAINS

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will bernard(g), sam yahel(org), donald edwards(ds)
2021/Posi-Tone records/

1 Dry Land Tourist
2 Ancient Grains
3 Five Finger Discount
4 Pleasure Seekers
5 Stone Valley
6 Trilobite
7 Boo Boo's Birthday (T.Monk)
8 Mazurka Tree
9 Temescal
10 Right As Rain
11 Wake Up Call

ギタリストのウィル・バーナードは初見、久々にギターが主役のオルガン・トリオを見つけました。
サム・イエール(org)とドナルド・エドワーズ(ds)との組み合わせにも興味を惹かれました。
サム・イエールはピアノとの両刀遣いで知られていてドナルド・エドワーズは先日リーダー作を紹介したばかりです。

全11曲はバーナード自身のオリジナル10曲とその他モンクが1曲の構成です。
何というのかな、オルガン・トリオとしては異色な感じがして面白かったです。
オルガン・トリオが持つ一般的なソウル、ファンキー、ブルージーの感覚とはちょっと違います。
オルガン・トリオとしてモダンな感じがするけど、かといってゴツゴツ感もあるのでつかみどころがありません。
オルガン・トリオのようでオルガン・トリオではなくオルガン・トリオではないようでオルガン・トリオなんですよ。
ギター・トリオとピアノ・トリオの中間か?・・・自分でも何と表現したらよいのか分かりません。
何とも不思議な魅力のあるオルガン・トリオではありました。
モンクの「Boo Boo's Birthday」が素晴らしい、間違いなくウィル・バーナードの世界を創造しています。
そういう意味ではサム・イエールとドナルド・エドワーズの起用が成功したと言えます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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