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BOBBY WATSON QUARTET / MADE IN AMERICA [Jazz Alto Sax]

* BOBBY WATSON QUARTET / MADE IN AMERICA

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bobby watson(as),
stephen scott(p), curtis Lundy(b), lewis nash(ds)
2017/Smoke Session/

1 The Aviator (for Wendell Pruitt)
2 The Guitarist (for Grant Green)
3 The Butterfly (for Bytterfly McQueen)
4 The Cyclist (for Major Taylor)
5 The G.O.A.T (for Sammy Davis Jr)
6 The Entrepreneur (for Madame C.J.Walker)
7 The Jockey (for Issac Murphy)
8 A Moment Of Silence
9 The Real Lone Ranger (for Bass Reeves)
10 The Computer Scientist (for Dr.Mark Dean)
11 I've Gotta Be Me

オーリン・エヴァンス(p)を聴いている中でボビー・ワトソン(as)の名前が出て来ました。
そういえば「ワトソンも長い間リーダー作を聴いてないな」と思いました。
純粋なリーダー作は「From The Heart」(2007/Palmetto)以来なので約15年振りになります。
ワトソンとは70年代後半のジャズ・メッセンジャーズからの長い付き合いになります。
強烈な個性を持つある種の天才肌のアルト・サックス奏者だと思っていました。
ノンブレス奏法を使った延々と続くパワフルでエネルギッシュなソロに圧倒されたものです。
またワトソンは「ホライゾン」というグループを結成して後進の発掘、育成にも努めていました。
ロイ・ハーグローブ(tp)、オーリン・エヴァンス(p)、テレル・スタッフォード(tp)、エドワード・サイモン(p)、ウォーレン・ウォルフ(vib)などがそうです。

さて今作は「誰々の為に書かれた曲」の作品集になっています。
うち8曲はワトソンのオリジナルであとカーティス・ランディ(b)とステファン・スコット(p)が1曲の構成です。
ワトソン&ランディ・トリオのワンホーン・アルバムでランディとは共演が多く盟友関係にあります。
ステファン・スコット(p)、ルイス・ナッシュ(ds)にも魅力があって聴きどころは十分です。
スコットを見出したのは「今週のジャケット」のロン・カーター(b)でパーカッシブなピアノが特徴でした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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IMMANUEL WILKINS QUARTET / OMEGA [Jazz Alto Sax]

* IMMANUEL WILKINS QUARTET / OMEGA

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immanuel wilkins(as),
micah thomas(p), daryl johns(b), kweku sumbry(ds)
2020/Blue Note/

1 Warriors
2 Ferguson-An American Tradition
3 The Dreamer
4 Mary Turner-An American Tradition
5 Grace And Mercy
6 Part 1. The Key
7 Part 2. Saudade
8 Part 3. Eulogy
9 Part 4. Guarded Heart
10 Omega

去年の「ベスト3」に選んだ一枚にオーリン・エヴァンス(p)の「The Magic Of Now」がありました。
その中でアルト・サックスを吹いていたのが今作のイマニュエル・ウィルキンスです。
中々に刺激的で面白いサックス奏者だと思ったので「何かないか」と探してみました。
ジュリアード音楽院に入学、師匠格はアンブローズ・アキンムシーレ(tp)となれば一級品は間違いありません。
ブルー・ノート・レーベルからデビューなのですでに注目されているプレイヤーのようですね。

全10曲は全て自身のオリジナルで占められています。
今作のプロデュースはジェイソン・モラン(p)だったのでなるほど硬派なわけだと思いました。
(6)~(9)は組曲になっていて主義主張のメッセージが込められているようです。
若さ溢れるストレート勝負、ひたむきさが感じられて心に響いてくるサウンドを持っています。
ウィルキンスの将来性は高くこれからの活躍を大いに期待したいと思います。
なおピアノのミカー・トーマスを始めバックの3人の演奏にも各々に聴きどころがありました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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JIM SNIDERO QUARTET / STRINGS [Jazz Alto Sax]

* JIM SNIDERO QUARTET / STRINGS

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jim snidero(as,fl),
renee rosnes(p), paul gill(b), billy drummond(ds),
with strings
2021/Savant/

1 Slipping Away
2 River Suite, Pt 1 Dawn
3 River Suite, Pt 2 On The Bank
4 River Suite, Pt 3 Torrent
5 Theme For Ernie (F.Lacey)
6 Forever Gone
7 Ventura
8 It's The Talk Of The Town (J.Livingston/M.Symes/A.J.Neiburg)

管楽器奏者はある程度の年齢になったり自信が付くとストリングスをバックに吹きたくなるようです。
それはそうだよね、一度はやってみたくなる気持は分かります。
ただ自分の実力がそのまま見えてしまうのでそう簡単には出来ません。
ジム・スナイデロ(as)が挑戦しました。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
その内の(2)、(3)、(4)は組曲になっていてここが最大の聴きどころになっています。
(2)でしっとりと入って(3)はフルート演奏で(4)でスピード感に溢れ全体が弾けてきます。
キャノンボール・アダレイも真っ青の技巧的には十分で音色も綺麗だし健闘しているとは思います。
ただもうひとつガツンと訴えるものがないのが残念でした。
大人しい優等生的というか、安定感、安心感はあるけれどやや一本調子という印象を持ちました。

(中間系)

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CHARLIE MARIANO & TETE MONTLIU TRIO [Jazz Alto Sax]

* CHARLIE MARIANO & TETE MONTLIU TRIO
It's Standard Time

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charlie mariano(as),
tete montoliu(p), horacio fumero(b), peer wyboris(ds)
1989Rec/Fresh Sound/

CD 1
1 Stella by Starlight
2 Moonlight In Vermont
3 Billie's Bounce
4 Poor Butterfly
5 I Love You
6 Flamingo
7 Manha De Carnival
8 Charlie's Blues

CD 2
1 My Romance
2 I Thought About You
3 Too Marvelous For Words
4 Everything Happens To Me
5 You Steeped Out Of A Dream
6 Ne Um Talvez
7 Billie's Bounce

チャーリー・マリアーノ(as)とテテ・モントリュー・トリオの組み合わせです。
マリアーノも久し振りに聴きましたがやっぱり良かったです。
マリアーノはチャーリー・パーカー(as)直系なんだけどリー・コニッツ(as)の影響も受けている。
バードとコニッツが混在しているのが一番ユニークで面白いところだと思います。
秋吉敏子(p)さんの最初の夫でもあり、渡辺貞夫(as)さんとの繋がりも大きいです。
チャーリー・パーカー&リー・コニッツ~チャーリー・マリアーノ~渡辺貞夫の流れがあります。
マリアーノのアルト・サックスは切なく頼りなく、独特の音色を持っているのが特徴的です。
現代はこの傾向のアルト奏者が増えてきているのでマリアーノが再評価されているかも知れません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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HANK CRAWFORD / I HEAR A SYMPHONY [Jazz Alto Sax]

* HANK CRAWFORD / I HEAR A SYMPHONY

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hank crawford(as), david matthews(arr),
leon pendarvis(p), richard tee(p), gary king(b),
steve gadd(ds), bernard purdie(ds), ralph macdnald(per),
idris muhammad(per), eric gale(g), patti austin(vo), etc
1975/Kudu/

Side A
1 I Hear A Symphony
2 Madison
3 Hang It On The Ceiling
4 The Stripper
Side B
1 Suger Free
2 Love Won't Let Me Wait
3 I'll Move You No Mountain
4 Baby This Love I Have

ハンク・クロフォード(as)は大人気のレイ・チャールス(vo,org)・バンドに在団していました。
フュージョン・シーンでのソウル、ブルース系アルト・サックス奏者の代表格になります。
クリード・テイラーが作ったCTI系列のソウル色が強いKUDUレーベルの看板プレイヤーの一人です。
テナー・サックスのグローバー・ワシントン・ジュニアと双璧でした。
クロフォードはノリノリ、コテコテではあるけれどスマートさと色気を併せ持っているのが特徴です。
クロフォードの泣きアルトには定評があってB面2曲目の「Love Won't Let Me Wait」で聴けます。
聴けばすぐに分かると思うけどデヴィッド・サンボーン(as)のルーツはハンク・クロフォードにあります。
今作のアレンジャーはデヴィッド・マシューズで素晴らしいメンバーが名を連ねています。

(中間系)

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GARY BARTZ / BARTZ [Jazz Alto Sax]

* GARY BARTZ / BARTZ

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gary bartz(as),
harry whitaker(key), hubert eaves(key), reggie lucas(g),
ed tree moore(g), basil fearington(b), mtume(per), howard king(ds), etc
1980/Arista/

Side A
1 Need Your Love
2 Keep Going On
3 Love Prelude / After The Love Has Gone
4 Rockin' All Night
Side B
1 Music
2 One-Eyed Jack
3 After Glow
4 (Give It Your Best), Shot !

当時のジャズ・シーンを思い出してみるとジャズメンには本当に厳しい時代だった。
多くのジャズメンがヨーロッパに渡り、あるいは流行のフュージョンに生き残りをかけようとしていた。
ここのゲイリー・バーツ(as)もまた例外ではなかった。
当時私はバーツはフュージョンに最も似合わない男だと思っていました。
それで今作は一度聴いただけで棚の奥に入れたままになっていました。
今回改めて聴いてみるとそこまでの違和感はなかったです。
というか、バーツ最大の異色作になったかも知れません。
なおプロデューサーはパーカッション奏者のエムトゥーメです。

(中間系)

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PETER DICARLO / ONWARD [Jazz Alto Sax]

* PETER DICARLO / ONWARD

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peter dicarlo(as),
jim ridl(p), tom dicarlo(b), chris parker(ds),
scott wendholt(tp)(1,2,6,8), rich perry(ts)(1,4,5,8), clatre daly(bs)(1,8),
keisel jimenez leyva(per)(2,4,5,7), jerson trinidad(vo)(8)
2021/Shifting Paradigm Records/

1 Onward (P.Dicarlo)
2 Feast In The Fuar (P.Dicarlo)
3 Stepping Off (P.Dicarlo)
4 The Imposter (P.Dicarlo)
5 Arrival (C.Parker)
6 Hint Of Mint (P.Dicarlo)
7 There Will Never Be Another You (H.Warren)
8 Feel Like Makin' Love (E.McDaniels)

アルト・サックスのピーター・ディカルロは初見、アメリカ盤です。
今作は意外なほど良かったです。
実にかっちりとした骨太の仕上がりで満足しました。
ディカルロを中心としたカルテットのまとまりとバランスが素晴らしくて各々に実力を感じました。
ゲスト陣もリッチ・ペリー(ts)にスコット・ウェンドホルト(tp)と地味ながら実力者を配しています。
こういうのを見つけるのはジャズファンとしてはたまりませんね。
CDショップ巡りをしないとこういう幸運には巡り合えません。

全8曲は自身のオリジナル5曲とメンバーが1曲、スタンダードが2曲の構成です。
カルテット、クインテット、セクステット、パーカッション入りなど飽きさせません。
ベストはバラードの(5)「Arrival」になるかな。
(8)「Feel Like Makin' Love」はヴォーカル入りと構成も良く考えられています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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PATRICK BIANCO QUINTET / REMEMBERING GEORGE ROBERT [Jazz Alto Sax]

* PATRICK BIANCO QUINTET / REMEMBERING GEORGE ROBERT

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patrick bianco(as), jim rotondi(tp),
dado moroni(p), stephan kurmann(b), bernd reiter(ds)
2021/Fresh Sound/

1 Chapeau M.Dubois (G.Robert)
2 Cape Verde (G.Robert)
3 Cancun (G.Robert)
4 Joan (G.Robert)
5 Softly (G.Robert)
6 Cannonization (G.Robert)
7 First Smile / My Romance (D.Moroni/R.Rodgers)
8 Samba De Colores (P.Bianco)

アルト・サックスのパトリック・ビアンコは初見、スイス出身、今作はスペイン盤です。
手が伸びたのはジャケットにジョージ・ロバート(as)の名前が見えたからです。
ジョージ・ロバートはスイス生まれでフランス語読みではジョルジュ・ロベールになるそうです
ジョージ・ロバートはフィル・ウッズ(as)と師弟関係にある主流派のアルト奏者でした。
1990年代にはジャズ仲間とよく話題になっていたのを思い出しました。
そのロバートが2016年に55歳の若さで亡くなっていたとは知りませんでした。
ビアンコは若い頃スイスのジャズ・スクールに通っていてロバートに薫陶を受けたそうです。

全8曲は師匠のロバートが6曲と自身のオリジナル1曲とその他メドレーが1曲の構成です。
チャーリー・パーカー~キャノンボール・アダレイ、フィル・ウッズ~ジョージ・ロバート~パトリック・ビアンコの流れになります。
トランペットのジム・ロトンディを迎えてのフロント2管、王道のクインテット編成です。
イタリアの名ピアニストのダド・モロニは師匠のジョージ・ロバートとの共演も多かったです。
ベテラン勢に囲まれてオーソドックスながら実に切れのあるアルト・サックスが聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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GAEL HORELLOU QUINTET / ORGAN POWER ! [Jazz Alto Sax]

* GAEL HORELLOU QUINTET / ORGAN POWER !

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gael horellou(as), pierre drevet(tp), simon girard(tb),
fred nardin(org), antoine paganotti(ds)
2021/Fresh Sound/

1 Le Hajeton
2 Nathanael
3 Twistin'
4 Interlude In Blue
5 Rouse
6 Minority (G.Gryce)
7 GK
8 Funky Ruffel
9 Palace Special

ガエル・ホレロウは初見、フランス出身のアルト・サックス奏者らしいです。
ここは「Organ Power !」の題名に惹かれました。
分厚いフロント3管にオルガンの組み合わせは案外珍しいのではと思いました。

全9曲は1曲を除いて自身のオリジナルで占められています。
その1曲がジジ・グライス(as)ということでホレロウの音楽性が推測できると思います。
オーソドックスなハード・バップ・サウンドですがやはりバックが今ひとつ物足りないかな。
ここはオルガン、ギター、ドラムスの定番オルガン・トリオ編成ならもっと良かった。

(中間系)

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STEFANO DI BATTISTA QUARTET / MORRICONE STORIES [Jazz Alto Sax]

* STEFANO DI BATTISTA QUARTET / MORRICONE STORIES

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stefano di battista(as,ss),
fred mardin(p), daniele sorrentino(b), andre ceccarelli(ds)
2021/Warner Music/

1 What Have You Done To Solange?
2 Fear Over The City
3 La Cosa Buffa
4 Veruschka
5 Once Upon A Time In America
6 Mitti, Una Sera A Cena
7 1900
8 The Great Silence
9 Flora
10 The Sunday Woman
11 The Mission
12 The Good, The Bad And The Ugly

コロナの影響で1年4ヶ月振りに出掛けたCDショップで見つけました。
イタリアのステファノ・ディ・バティスタ(as)も久し振りです。
最後に買ったのが2007年だったのでほぼ15年が経ったことになります。
バティスタを認めてくれたのはかのミシェル・ペトルチアーニ(p)でそのままブルー・ノートの専属になっています。
それだけ実力があったということだと思います。

全12曲はエン二オ・モリコーネの映画音楽作品集です。
モリコーネと言えばマカロニ・ウェスタンですがその他にもいっぱい映画音楽を書いていました。
ロバート・デニーロの(5)「Once Upon A Time In America」は有名ですね。
クリント・イーストウッドの(12)「The Good, The Bad And The Ugly」(続夕陽のガンマン)も大ヒットを記録しました。
内容は実に完成度が高くて素晴らしいジャズ作品に仕上がっていると思いました。
1曲1曲は短いけれど珠玉の名演が詰まっていました。
映画音楽というとメロディや映画の雰囲気に流されてしまう場合がよくあるけどそんなことは感じさせません。
この4人は現在のバティスタのレギュラー・カルテットなのかな、まとまりが良くて一体感がありました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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