SSブログ

THOMAS LINGER QUARTET / OUT IN IT [Jazz Piano]

* THOMAS LINGER QUARTET / OUT IN IT

image1475.jpg

thomas linger(p),
peter bernstein(g), yasushi nakamura(b), joe farnsworth(ds)
2022/Cellar Music/

1 Can't Say It
2 Night Ride
3 Mercurial Bebemoth
4 Incantation
5 A Lovely Encounter
6 Out In It
7 Linger's Lament
8 Crystal Cave
9 Lash Life (B.Strayhorn)
10 Woofin' And Tweetin' (A.Farmer)

トーマス・リンガー(p)の今作は思いのほか良かったです。
何というのかな、ホッとしました。
ハードバップではあるけれどやわらかなビートで安心感がありました。
多分ピアノ・トリオだと物足りないのでピーター・バーンステイン(g)の存在が大きいです。
中村恭士(b)さんとジョー・ファーンズワーズ(ds)のリズムもピッタリの感じがします。
それにしても近年の中村さんの活躍は凄いです。

全10曲は自身のオリジナル8曲とその他2曲の構成です。
ビリー・ストレイホーンの(9)「Lush Life」はピアノ・ソロで演奏されています。
アート・ファーマー(tp)の(10)「Woofin' And Tweetin'」は珍しいけどこだわりかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(0)  コメント(0) 

JOE HAIDER SEXTET / MARIA MAGDALENA [Jazz Piano]

* JOE HAIDER SEXTET / MARIA MAGDALENA

image1448.jpg

joe haider(p), daniel noesig(tp,flh), heinz von hermann(ts,fl),
johannes herrlich(tb), stefan"pista" bartus(b), dominic egli(ds)
2022/Challenge/

1 Lucky Thirds (B.Joris)
2 Waltz For Ever (J.Haider)
3 For Line (J.Haider)
4 Soulmates (J.Herrlic)
5 Maria Magdalena (J.Haider)
6 Little Peace (H.V.Hermann)
7 Another Blues (J.Haider)

スイスのベテラン・ピアニスト、ジョー・ハイダーの新譜を買ってみました。
ドイツ盤です。
ハイダーを聴くのも超久し振りでそれもフロント3管というんだから興味が湧きました。
そういえば先週紹介したのも北欧の3管フロントだったです。
現在ヨーロッパではこの組み合わせが流行っているのかと思いました。
サウンドの決め手はトロンボーンになりますね。

全7曲は自身のオリジナル4曲とその他3曲の構成です。
表題曲の(5)「Maria Magdalena」は母親、(3)「Line」は最初の妻を指しています。
つまりハイダーの母親と最初の妻に捧げたアルバムです。
3管特有の分厚いアンサンブルとハーモニーが楽しめました。
ハイダーはスイング感溢れる上品なピアニストで安定感と安心感があります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

JOEY ALEXANDER TRIO / ORIGIN [Jazz Piano]

* JOEY ALEXANDER TRIO / ORIGIN

image1442.jpg

joey alexander(p), larry grenadier(b), kendrick scott(ds),
gilad hekselman(elg)(4,6,9), chris potter(ts,ss)(2,4,9)
2022/Mack Avenue/

1 Remembering
2 On The Horizon
3 Dear Autumn
4 Winter Blues
5 Promise Of Spring
6 Summer Rising
7 Midnight Waves
8 Angel Eyes
9 Rise Up
10 Hesitation

ジョーイ・アレキサンダー(p)の名前は知っていました。
5年位前にインドネシア出身の天才ピアニストとして話題になったからです。
ハービー・ハンコック(p)が見い出しウィントン・マルサリス(tp)が世に出しました。
天才は天才を知るということでしょうね。
でもその時ジョーイは11歳、「まだ若過ぎるよ~」と思ってパスしてしまいました。

そのまま忘れていましたが今回CDショップで目に留まりました。
ピアノ・トリオのラリー・グレナディアー(b)とケンドリック・スコット(ds)のメンバーが良い。
さらにゲストとしてクリス・ポッター(ts,ss)までが参加している。
これは聞き逃せないと思いました。

全10曲は全てジョーイ自身のオリジナルです。
春夏秋冬の四季を綴った作曲でもあるようですね。
これでまだ18歳なのか?
やっぱり、リズム感というかジャズ感覚が素晴しいと思いました。
天才と言われているのでテクニックに問題ないのは分かります。
ただそこにどんな感性が入ってくるか、感性には経験が大きいこともあるから。
私は四季の流れとスロー・バラード(7)(10)に注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

GEE HYE LEE TRIO / WHAT MATTERS MOST [Jazz Piano]

* GEE HYE LEE TRIO / WHAT MATTERS MOST

image1439.jpg

gee hye lee(p), joel locher(b), mareike wiening(ds)
2020/Gee Hye Lee/

1 Snother Paradise
2 A Cottage On An Isle (H.Lee)
3 Schlafparalyse
4 Breath
5 Care
6 My Funny Quarantine
7 Old Begnning (M.Weining)
8 Hiding Hope
9 Ennio
10 What Matters Most

韓国出身のピアニスト、ジ・へ・リーは初見です。
CDショップでジャケットを見ながら「どうしようか?」と迷いました。
裏を見ると曲目に知っている曲はなかった。
でも韓国の女性ピアノ・トリオは珍しいので聴いてみようかと買い物かごに入れた。

全10曲は8曲が自身のオリジナルで残り2曲もオリジナルでした。
ピアノ音は清廉で美しいです。
最初私は北欧系の静謐なピアノ・トリオをイメージしました。
ただ曲によっては少し凝り過ぎた感じがあるかも知れません。
もっとストレートでも良かった気がします。

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

TETE MONTOLIU TRIO / A SPANISH TREASURE [Jazz Piano]

* TETE MONTOLIU TRIO / A SPANISH TREASURE

image1435.jpg

tete montoliu(p), rufus reid(b), akira tana(ds)
1992/Concord/

1 Israel
2 Don't Blame Me
3 Tricrotism
4 Misterioso
5 Our Delight
6 Like Someone In Love
7 The Way You Look Tonight
8 All Of You
9 What's New
10 All Blues

テテ・モントリュー(p)盤では手に入れにくい1枚だと思います。
発売はアメリカの「Concord」レーベルなんだけど録音は日本なんですね。
多分日本公演のついでに収録されたものだと思います。
当初に発売予定があったのかも分かりません。

内容はそのまんまのスタンダード作品集です。
テテの切れ味は変わらないけど全体的なバランスはいまひとつと感じました。

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

ORRIN EVANS TRIO / ...IT WAS BEAUTY [Jazz Piano]

* ORRIN EVANS TRIO / ...IT WAS BEAUTY

image1432.jpg

orrin evans(p), eric revis(b), donald edwards(ds),
ben wolfe(b)(added on 2&4), luques curtis(b)(5), alex claffy(b)(10)
2013/Criss Cross/

1 Black Elk Speaks
2 African Song
3 Blues Connotation
4 Commitment
5 Dorm Life
6 Rockin' Chair
7 Ellipsis
8 Hats Off To Rebay
9 Ribisconsia
10 My Tribute

オーリン・エヴァンス(p)の追っかけは今でものんびりと続いています。
思ったよりすっと多作家でしたね。
それだけ人気がある証拠ということだけど一度聴けばすぐに分かると思いますよ。
実に刺激的な音作りで私は即座に虜になりました。
オーネット(as)の有名曲(3)「Blues Connotation」なんかはピッタリの感じがします。
オーリンが得意とする有名曲の超スロー・テンポはカーマイケル(p)の「Rockin’Chair」です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

ROB BARRON QUARTET / WHAT'S IN STORE... [Jazz Piano]

* ROB BARRON QUARTET / WHAT'S IN STORE...

image1429.jpg

rob barron(p), colin oxley(g), eremy brown(b), joshua morrison(ds)
2016/RB Records/

1 Too Close For Comfort
2 Grooveyard
3 We'll Be Together Again
4 Dream Dancing
5 Who Cares
6 Lush Life
7 Angel Eyes
8 These Foolish Things
9 Blues In The Moment
10 Moonlight In Vermont

ちょっと前に紹介したロブ・バロン・トリオが良かったのでもう1枚聴いてみたいと思いました。
*ROB BARRON TRIO / FROM THIS MOMENT (2020/Ubuntu)

今作がバロンのデビュー作で自主制作盤のようです。
英国出身、スタンダード中心のキッチリとしたスマートな感覚のピアニストです。
ギタリストのコリン・オクスレイをゲストに迎えてオーソドックスなジャズを聴かせてくれました。
近年これだけストレートにスタンダードを聴かせるピアニストは珍しいと思います。
真面目で端正、ピアノの音色も素晴しいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

ORRIN EVANS TRIO / FLIP THE SCRIPT [Jazz Piano]

* ORRIN EVANS TRIO / FLIP THE SCRIPT

image1423.jpg

orrin evans(p), ben wolfe(b), donald edwards(ds),
2012/Posi-Tone/

1 Question
2 Clean House
3 Flip The Script
4 When
5 Big Small
6 A Brand New Day
7 TC's Blues
8 Someday My Prince Will Come
9 The Answer
10 The Sound Of Philadelphia

前作ではオーリン・エヴァンス(p)が現代のセロニアス・モンクでありセシル・テイラーであると書きました。
今作ではまた現代のアンドリュー・ヒルでありハービー・ハンコックであると書きたいです。
本当にこのオーリン・エヴァンスは才能豊かで色んな表情を見せてくれるので面白いです。
特にトリオにおける斬新で刺激的な展開はずば抜けていると思います。
心を鷲づかみにされてしまうほどの魅力がある。
特別奇抜という訳でもなく伝統的なピアノ・トリオのスタイルを伝承しているだけなのにね。
全10曲は自身のオリジナル6曲とその他4曲の構成です。
ベン・ウォルフ(b)とドナルド・エドワーズ(ds)のトリオはここでもその能力を存分に発揮しています。
オーリンが得意とする有名曲の超スロー・テンポは「Someday My Prince Will Come」です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

MARC CARY TRIO / LIFE LESSONS [Jazz Piano]

* MARC CARY TRIO / LIFE LESSONS

image1418.jpg

marc cary(p), dan chmielinski(b), diego joaquin ramirez(ds)
2021/Sessionheads United/

1 And It's Supposed To Be Love (A.Lincoln)
2 It's Tricky (M.Cary)
3 It's Not A Good Day To Die (M.Cary)
4 Equilibrium (D.T.Chmielinski)
5 Trust (R.Hargrove)
6 Learning How To Listen (A.Lincoln)
7 Dreamlike (M.Cary)
8 Incantation (D.J.Ramirez)
9 God Is Love (M.Cary)
10 Without Walls (M.Cary)
11 Phase 2 (M.Cary)
12 Listen Still (M.Cary)

マーク・キャリー(p)を聴くのも久し振りです。
前回買った「Marc Cary Trio / Focus Trio Live 2009」は2010年度のベスト3に選びました。
実に刺激的なアルバムだったけど今作は随分と大人しくなったという印象を持ちました。

全12曲は自身のオリジナル7曲とアビ・リンカーン(vo)が2曲が目を引きました。
亡くなったロイ・ハーグローブ(tp)作は共演が多かったので追悼の意味だと思います。
現代風ヒップホップ系のジャズ・ピアノ・トリオは悪くはないけれど何かが足りない感じです。
やっぱり尖がり具合や刺激がもっと欲しい気がする。

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

ORRIN EVANS TRIO / FAITH IN ACTION [Jazz Piano]

* ORRIN EVANS TRIO / FAITH IN ACTION

image1417.jpg

orrin evans(p), luqes curtis(b), nasheet waits(ds),
rocky bryant(ds)(3), gene jackson(ds)(5,9)
2010/Posi-Tone/

1 Don't Call Me Wally
2 Faith In Action (B.Watson)
3 Wheel Within A Whee (B.Watson)
4 Appointment In Milano (B.Watson)
5 Matthews Song
6 Beattitudes (B.Watson)
7 MAT-Matt
8 Love Remains (B.Watson)
9 Two Steppin With Dawn
10 Why Not

オーリン・エヴァンス・トリオによるボビー・ワトソン(as)作品集という感じかな。
ワトソンとは共演歴も長くいわば師匠格に当たるのかも知れませんね。
今作ではオーリンが現代のセロニアス・モンクでありセシル・テイラーであることがよく分かります。
ここでも実に刺激的なピアノを聴かせてくれました。
比較的地味なレーベルなので隠れた名盤になる可能性があります。
2曲に参加しているドラマーのジーン・ジャクソンは近年日本で活躍中です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。