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ARTURO SERRA SEXTET / CONFIDENCIAL [Jazz Vibraphone]

* ARTURO SERRA SEXTET / CONFIDENCIAL

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arturo serra(vib), perico sambeat(as), benet palet(tp),
albert bover(p), lucho aguilar(b), juanjo garcera(ds)
1993/EGT/

1 Fat Lady
2 After "Siesta"
3 Confidencial
4 Lapsus
5 Laura
6 Da-Bap
7 Sweet awakening
8 Quiets Moments
9 Mandragora

ヴィブラフォン聴きの13枚目は当時のスペインの若手が参加したアルトゥーロ・セラの作品です。
ここでの注目は鬼才ぺリコ・サンビエト(as)にありました。
ぺリコが2005年に初来日した時は夢中になって見に行きました。
ライブのメンバーの池田篤(as)さんや井上陽介(b)さんとはニューヨークで切磋琢磨した仲だと言ってました。
ぺリコがブラッド・メルドー(p)やカート・ローゼンウィンケル(g)と共演した「Friendship」は名盤です。
2005年の「私のベスト3」にも上げました。

全9曲は自身のオリジナル7曲とその他2曲の構成です。
1曲目にウェイン・ショーターの曲を持ってくるところがいかにも現代のジャズマンだと思います。
ベストはデヴィッド・ラスキンの名曲(5)「Laura」で幻想的なテーマはヴィブラフォンにはピッタリです。
オリジナルでは2曲目の「After Siesta」が良かった・・・メロディが美しくお気に入りになりました。
聴き易いハード・バップですが全体的に優等生的でこじんまりとまとまってしまった気がします。
もっと弾けて刺激的ならもっと良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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STEVE NELSON QUARTET / BROTHERS UNDER THE SUN [Jazz Vibraphone]

* STEVE NELSON QUARTET / BROTHERS UNDER THE SUN

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steve nelson(vib),
danny grissett(p), peter washington(b), lewis nash(ds)
2017/HighNote/

1 The More I See You (H.Warren/M.Gordon)
2 Eastern Joy Dance (M.Miller)
3 Grew's Tune (M.Miller)
4 Soul-Leo (M.Miller)
5 It Never Entered My Mind (R.Rodgers/L.Hart)
6 Samba D'blue (M.Miller)
7 Brother's Under The Sun (M.Miller)
8 For Those Who Do (M.Miller)
9 New Wheels (M.Miller)
10 Melody For Mulgrew (D.Grissett)

ヴィブラフォン聴きの12枚目は10年振りに出たスティーヴ・ネルソンの新譜です。
ピアノ入りのカルテット編成でマルグリュー・ミラー(p)のトリビュート作品になっています。
ミラーは2013年に57歳で亡くなりました・・・まだまだこれからだったのに早過ぎますよ。
ミラーが知られるようになったのはジャズ・メッセンジャーズへの参加からです。
私はトニー・ウィリアムス(ds)・クインテットが一番印象に残っています。
サイドマンとしての力量には定評がありました。
ネルソンとミラーは同世代で共演も多く、気心の知れた仲でジャズ盟友だったと思います。

全10曲はミラーの曲が7曲とその他3曲の構成です。
ネルソンはミルト・ジャクソン~ボビー・ハッチャーソンの流れを汲む主流派、いわば王道をいくヴァイブ奏者です。
暑くもなく寒くもなく、気取ったところや尖がったところもなく、最もオーソドックスなスタイルを持っています。
重量感と広がりのあるサウンドはクリアで美しく、刺激にはやや欠けるけれど、その分安定感と安心感は十分です。
年は下ですがちょっとひねた感のあるジョー・ロック(vib)とは好対照だと思います。

共演者ではダニー・グリセットに注目しました・・・ネルソンがミラーの代わりに選んだピアニストです。
グリセットは瑞々しい感覚の持ち主でネルソンとのコンビネーションが今作の決め手になりました。
ルイス・ナッシュ(ds)とピーター・ワシントンのリズムセクションも満点です。
ベストは全員が一丸となって突っ込んでくる(9)「New Wheels」を上げておきます。
続くグリセットのオリジナル(10)「Melody For Mulgrew」も良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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JOHNNY LYTLE QUINTET / THE VILLAGE CALLER [Jazz Vibraphone]

* JOHNNY LYTLE QUINTET / THE VILLAGE CALLER

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johny lytle(vib), milt harris(org),
bob cranshaw(b), william "peppy"hinnant(ds), willie rodriguez(per)
1963Rec/Riverside/

1 The Village Caller
2 On Green Dolphin Street
3 Cant Help Lovin' Dat Man
4 Pedro Strodderr
5 Kevin Devin
6 You Don't Know What Love Is
7 Unhappy Happy Soul
8 Solitude

ヴィブラフォン聴きの11枚目はジョニー・リトルです。
1960年代に活躍していたので比較的知名度は高いと思います。
ドラマーからヴァイブ奏者への転向は珍しいかな。
彼が組んだヴァイブ、オルガン、ドラムスのトリオ編成は実に個性的です。
ヴァイブとオルガンの組み合わせはちょっと気付かないかもしれません。
リトルはファンキー&ソウルなヴァイブ・サウンドを実現しました。

全8曲は自身のオリジナル4曲にその他4曲の構成です。
バンド編成を見るとボブ・クランショウ(b)とウィリー・ロドリゲス(per)が加わっています。
ラテン・リズムを目指しているのは一目瞭然ですね。
バラードでシットリと聴かせる(3)「Cant Help Lovin' Dat Man」がベスト・トラックになりました。

(中間系)

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BEN ADAMS QUARTET / THE FIGURED WHEEL [Jazz Vibraphone]

* BEN ADAMS QUARTET / THE FIGURED WHEEL

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ben adams(vib),
Chihiro Yamanaka(fender rhodes), bruno raberg(b), ferenc nemeth(ds)
2000/Tonic/

1 Road To Rincon
2 It Could Happen To You
3 Astarte
4 How Deep Is The Ocean
5 Waiting To Become Ocean
6 Memory's Grail
7 The Figured Wheel

ヴィブラフォン聴きの9枚目はベン・アダムス・カルテットです。
ここでの注目はもちろん山中千尋さんですが先進のドラマー、フェレンク・ネメスも共演しています。

全7曲は自身のオリジナル4曲とその他3曲の構成です。
(2)「It Could Happen To You」を聴いた時、ガツンときて痺れてしまいました。
ジャズです・・・カッコイイです。
今作は山中さんのフェンダーローズがサウンドの決め手になりました。
電気的要素を入れることでより現代的なサウンドになっています。
山中さんのデビュー前の姿をとらえている貴重な作品です。
アダムスの美しく広がりのあるヴァイブ奏法とネメスの多彩なドラミングにも注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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KHAN JAMAL TRIO / THE TRAVELLER [Jazz Vibraphone]

* KHAN JAMAL TRIO / THE TRAVELLER

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khan jamal(vib), johnny dyani(b), leroy lowe(ds)
1985Rec/SteepleChase/

1 Thelonious
2 Unsung Heroes
3 Bells Of Joy
4 Equinox
5 Body And Soul
6 The Traveller
7 Bloom
8 Colours

ヴィブラフォン聴きの8枚目はカーン・ジャマル・トリオです。
ヴィブラフォン聴きをしていて気が付きましたがトリオ編成というのは案外に少ないです。
多くはピアノが入ったカルテット編成でその上に管楽器が乗るというスタイルです。
それでこのジャマル・トリオは不思議な感覚でインパクトがありました。
出てくるサウンドが初めての味というか、今まで聴いたことがない味わいです。
ヴァイブ、ベース、ドラムスの3者の音がキッチリと集まってくる感じ・・・未体験ゾーンで面白かった。
実に引き締まった感覚でクリアで音に無駄がないサウンドです。
このカーン・ジャマル・トリオは今までで一番ユニークなサウンドを聴かせてくれました。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
オリジナルばかりではどうも、ということでバランスは取れています。
ヴァイブ・トリオはベースの存在が大きいことを初めて知りました。
キッチリとした安定感十分のベースに支えられてジャマルのソロが展開されていく。
この作品は面白かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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TOM BECKHAM QUARTET / SUSPICIONS [Jazz Vibraphone]

* TOM BECKHAM QUARTET / SUSPICIONS

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tom beckham(vib),
chris cheek(ts,ss), reid anderson(b), george schuller(ds)
1999/Fresh Sound New Talent/

1 Village Children
2 No Agenda
3 Little Booboo
4 Ascent
5 Snoop
6 Suspicions
7 Sweet Tooth
8 Ground Control
9 Kansas Tale

ヴィブラフォン聴きの7枚目です。
トム・ベックハム(vib)は初見、ここの興味は注目のテナー奏者のクリス・チークにありました。
ベックハムはアメリカのワシントン出身でヴァイブはMJQのミルト・ジャクソンの影響で始めたとありました。
ボストンのバークリー出身です。

全9曲は全て自身のオリジナルです。
スペインの「フレッシュ・サウンド・ニュー・タレント」盤は新人プレイヤーに自由に演奏させる傾向にあります。
売ることだけを考えていない・・・こういう方向性も大事なことだと思います。
ヴァイブ・トリオとサックスの組み合わせも新鮮で全体を通して先進のヴァイブ・サウンドが聴けました
それぞれの曲想も多彩でベックハムには作曲家としての才能もあります。
ベストはヴァイブにしては骨太な演奏を聴かせる(2)「No Agenda」と(3)「Little Booboo」を上げたいと思います。
浮揚感があり音の広がりを聴かせる現代風サウンドの表題曲の(6)「Suspicions」も良かったです。
変幻自在なクリス・チークのサックスが素晴らしいです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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BARRY & PEREIRA QUINTET / GIANTS STEPS [Jazz Vibraphone]

* BARRY & PEREIRA QUINTET / GIANTS STEPS

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geni barry(vib), angel pereria(ds),
joan diaz(p), jordi gaspar(b), nan mercader(per)
1999/Cap/

1 On Green Dolphin Street
2 Isn't This My Sound Around Me
3 Jeanine
4 Peace
5 Pent Up House
6 Baile De Ochun
7 Giant Steps

ヴィブラフォン聴きの6枚目です。
バリー(vib)&ペレイラ(ds)・クインテットはスペイン盤です。
パーカッション入りとなれば爽やかなラテン・サウンドとの予想がつきました。
予想通りの軽快なモダン・ジャズの好盤です。

全7曲はオリジナル1曲とその他6曲の構成だと思います。
思いますと言うのはジャケットに作曲者の名前がないからです。
これはまずいんじゃないかな。
(1)「On Green Dolphin Street」と(7)「Giant Steps」は有名なモダン・ジャズの名曲。
(2)はボビー・ハッチャーソン(vib)、(3)はキャノンボール・アダレイ(as)、(4)は「ホレス・シルバー」(p)、
(5)は「ソニー・ロリンズ(ts)、(6)はオリジナルだと思います。
ベスト・プレイはボビハチの(2)でやはりヴィブラフォンにピッタリの美しい曲です。
どの曲を聴いても心地良いヴァイブ・サウンドに浸ることが出来ました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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MARK SHERMAN QUARTET & QUINTET / THE MOTIVE SERIES [Jazz Vibraphone]

* MARK SHERMAN QUARTET & QUINTET / THE MOTIVE SERIES

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mark sherman(vib),
allen farnham(p), phil palombi(b), tim horner(ds),
guest:michael brecker(ts)(2,4)
2004/Cap/

1 Nature Boy
2 Motive #10 Judaican (for K.Kirkland)
3 Motive #1
4 Motive #11 Always Reaching
5 Motive #7 Alla Sandra
6 Motive #3 That Moment
7 Motive #4 Venture Within
8 Motive #9 Soothing Dream
9 Old Folks
10 Motive #8 Altered

ヴィブラフォン聴きの5枚目はマーク・シャーマンです。
ジャケットにはポスト、ボビー・ハッチャーソン/マイク・マイニエリとジョー・ロックが紹介しています。
ここでの注目は2曲に参加しているマイケル・ブレッカー(ts)にありました。

全10曲は自身のオリジナル8曲とその他2曲の構成です。
ブレッカーの参加は(2)、(4)の2曲だけだけど有名スタンダード2曲との配合が絶妙の構成になりました。
シャーマンの持ち味は伝統的なストレート・アヘッドなハード・バップ・ヴァイブにあると思います。
プラス現代風のモダンな感覚も持っていて中々に面白いヴァイブ奏者です。
その感覚は共演者にも現れていてアラン・ファーナム(p)やティム・ホーナー(ds)の起用は鋭いです。
もちろん、今作におけるファーナムやホーナーの演奏にも注目しました。
オリジナルも多彩で聴きどころになるけどやはり私はどうしても2曲のスタンダードに向いてしまいました。
1曲目の「Nature Boy」と2曲目のブレッカーで見事につかまれた気がします。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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JORGE ROSSY QUINTET / STAY THERE [Jazz Vibraphone]

* JORGE ROSSY QUINTET / STAY THERE

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jorge rossy(vib,mar),
mark turner(ts), peter bernstein(g), doug weiss(b), al foster(ds)
2016/Pirouet Records/

1 Who Know About Tomorrow
2 Port Rait
3 Artesano (G.Klein)
4 Blessed
5 Mark's Mood
6 The Newcomer (M.Rossy)
7 W Waltz
8 Pauletta (A.Foster)
9 Mmmyeah
10 Stay There

ヴィブラフォン聴きを始めたので新しいのも聴かなくてはと手が伸びました。
ホルヘ・ロッシーはドラマーとして知られているけどヴァイブもアルバムを出すほど達者だったとは知らなかった。
共演者がマーク・ターナー(ts)、ピーター・バーンステイン(g)なら申し分ありません。
年代的に異質と思えるベテランのアル・フォスター(ds)のドラミングも魅力があるかも・・・。

全10曲は自身のオリジナル7曲とその他3曲の構成でスタンダードはありません。
全体を包む雰囲気はコンテンポラリーな浮揚感のあるサウンドでした。
超クールに展開する・・・先進のヴィブラフォンがこんな感じなのはよく分かりました。
私的ベストはアップテンポの(4)「Blessed」で独特のリズム感が面白かったです。
表題曲の(10)「Stay There」はゆったりとした流れでぼんやり感がなんとも不思議な感覚でした。

やはりターナーのサックスが入ると彼の演奏にサウンド全体が支配されてしまいます。
ライブでも何回か見ているけど実に個性的です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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JAY HOGGARD QUARTET / LOVE IS THE ANSWER [Jazz Vibraphone]

* JAY HOGGARD QUARTET / LOVE IS THE ANSWER

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jay hoggard(vib),
james weidman(p), belden bullock(b), pheeroan aklaff(ds),
lyndon achee(cong)(6,7,9), rejoicEnsemble(vo)
1994/Muse Records/

1 Harlem Airshaft
2 Good Bait
3 Donna Lee
4 As Quiet As It's Kept
5 The Nearness Of You
6 Love Is The Answer
7 Celestial Prayer
8 Worship God In Spirit, Truth, And Love
9 The Wisdom Of The Baobab Tree
10 Ring Shout

しばらくはヴィブラフォンのレビューを続けるつもりです。
これがけっこう面白くてハマっています。
共演者に意外性があるんですよ。
1枚目に出てきたのがフレッド・ハーシュ(p)で2枚目がウォーレン・バシェ(tp)、今作がフィローン・アクラフ(ds)です。

ジェイ・ホガード(vib)を聴くのは何十年振りになるだろうか。
初リーダー・アルバムは確かフュージョン・シーンだったと思います。
当時ヒットしていたロイ・エアーズ(vib)・ラインの売れ筋狙いのメロウ&ソフトなフュージョン路線。

そんなことでホガードの純ジャズ路線を聴くのは初めてです。
全10曲は自身のオリジナルが5曲とその他5曲の構成です。
前半の5曲が純ジャズ・サウンドで後半の5曲が自身のオリジナルのフュージョン・サウンドになっています。
ホガードの音楽性がよく分かるけどやや焦点がぼやけた様な気がします。
「前半は良いけれど後半はどうも」という感じになりました。
私的ベストの(5)「The Nearness Of You」は好きな曲、オリジナルでは最後の(10)「Ring Shout」が良かった。

共演者ではフィローン・アクラフ(ds)に注目しました。
パワフルかつダイナミック・・・実に多彩な表現力を持つドラマーです。
アクラフはオリヴァー・レイク(as)盤で馴染みがあるし、山下洋輔(p)さんとも演奏していました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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