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ART PEPPER QUARTET / MEETS THE RHYTHM SECTION [Jazz Alto Sax]

* ART PEPPER QUARTET / MEETS THE RHYTHM SECTION

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art pepper(as),
red garland(p), paul chambers(b), philly joe jones(ds)
1957/Contemporary/

1 You'd Be So Nice To Come Home
2 Red Pepper Blues
3 Imagination
4 Waltz Me Blues
5 Staright Life
6 Jazz Me Blues
7 Tin Tin Deo
8 Star Eyes
9 Birks Works

ウエスト・コースト・ジャズだとアート・ペッパー(as)も忘れられません。
今作がペッパーを買った最初の一枚になります。
ペッパーの代表作として必ず上がってくるアルバムだと思います。
何しろバックの3人がマイルス・デイヴィス(tp)のリズム・セクションだったという話題性が大きいです。
今聴いてみてもクールで上品なウエスト・コースト・ジャズの特徴がよく出ています。
東から来たトリオは何を考えながら演奏していたのかな?、と考えると面白いけどね。
ペッパーは1925年生まれの当時32歳なのでキャリアは十分です。
レッド・ガーランド(p)とフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)はほぼ同年代でポール・チェンバース(b)は10歳若い。
ペッパーはもちろん素晴らしいけれど当時の新感覚のフィリー・ジョーのドラミングにも注目しました。
ベストは(7)「Tin Tin Deo」でペッパーの鋭さとフィリー・ジョーの多彩なドラムが聴きどころになります。
つくづくチェンバースが33歳の若さで亡くなってしまったのは惜しいです。

ウエスト・コーストのジャズマンはスタン・ケントン楽団かウディ・ハーマン楽団出身者が多いです。
ここのメンバーがウエスト・コースト・ジャズを作ったといっても過言ではないと思います。
ペッパーも御多聞に漏れずケントン楽団出身でプロ活動は15、6歳から始めています。
当時のジャズマンは早熟が多くてほぼ17歳までにはプロデビューを果たしています。
当時は良い生活を求めて音楽の才能に溢れる若者の多くがジャズ・シーンを目指していました。
ポップスやロックがまだ萌芽期の時代・・・つまりジャズ界は天才の集まりだったということですね。

ちなみにウエスト・コースト・ジャズの二大レーベルはパシフィックジャズとコンテンポラリーです。
若い頃パシフィックジャズはすでにもう廃盤だったけどコンテンポラリーはまだ入手可能でした。
3000番台はモノラル盤で7000番台がステレオ盤ですが総じてモノラルの方が音が良かった。

(中間系)

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コメント 2

ねひつじ

こんばんは。

コンテンポラリー・レーベルのレスター・ケーニッヒって、ハリウッドの「赤狩り」で映画脚本の職を失って、ジャズレコードを始めたら大当たりしたそうですね。映画の本でケーニッヒの名前が出てきたので、ちょっとびっくりした記憶があります。
by ねひつじ (2020-06-21 22:37) 

dora

ねひつじさん、おはようございます。
以前、そんな話を聞いたことがありますよ。
アメリカがソ連との関係で神経質になっていた時期ですね。
先進的な思想と考えられていたので影響力のある文化人が狙われました。
特に映画界が一番大騒ぎになったと思います。
それにしてもケーニッヒって才人ですね。
世の中の流れに上手く乗ってますよ。
by dora (2020-06-22 07:56) 

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