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JOHN COLTRANE QUARTET / COLTRANE [Jazz Tener Sax]

* JOHN COLTRANE QUARTET / COLTRANE

image822.jpg

john coltrane(ts,ss),
maccoy tyner(p), jimmy garrison(b), elvin jones(ds)
1962/Impulse/

Side A
1 Out Of This World
2 Soul Eyes
Side B
1 The Inch Worm
2 Tunji
3 Miles' Mode

ジョン・コルトレーン(ts,ss)の今作も思い出深いレコードの一枚です。
なぜならここから名実共に黄金のコルトレーン・カルテットがスタートしたからです。
「COLTRANE」という表題は57年のリーダー・デビュー作にもあって今作が2回目になります。
つまりコルトレーン自身にとっても自己の覚醒を自覚したという思いがあったのではないか。
ちなみに私は作品を選ぶにあたって自身の名前を冠したアルバムはほぼ間違いないと思っています。
新生「Impulse」レーベルが精魂込めた作品でダブル・ジャケットの重厚で豪華な仕上がりになっています。
コルトレーンにはこれ以前の「Atlantic」盤にも2枚の重要作品があります。
1枚が全曲オリジナルで通した「ジャイアント・ステップス」(1959)でまさにジャズ巨人の第一歩を記録しています。
もう1枚が世界に衝撃を与えたソプラノ・サックス・ジャズの金字塔「マイ・フェヴァリット・シングス」(1960)です。

さてコルトレーン・カルテットの完成までにどのような道のりがあったのだろうか。
ピアノではレッド・ガーランド、マル・ウォルドロン、トミー・フラナガン、ウィントン・ケリー、ハンク・ジョーンズ、セシル・テイラーなどと共演しています。
最終的に60年になってマッコイ・タイナーがその位置を占めました。
次にドラムですがアート・テイラー、ジミー・コブ、アル・ヒース、フィリー・ジョー・ジョーンズ、エド・シグペン、ルイス・ヘイスなどと共演しています。
最終的に60年になってエルヴィン・ジョーンズがその席を占めてピアノとドラムスが決定しました。
最後まで決まらなかったのがベーシストでポール・チェンバース、ダグ・ワトキンス、スティーブ・デイビス、アート・デイビス、レジー・ワークマン、チャーリー・ヘイデンなどと共演しています。
一時期コルトレーンは2ベース・スタイルなども模索していたようで迷いがあったのかも知れませんね。
その頃私はワークマンが一番有力じゃないかと思っていました。
62年になって最後のジミー・ギャリソンが決定してついにジョン・コルトレーン・カルテットが完成しました。

さて今作がその黄金のコルトレーン・カルテットによる記念すべき第一作になりました。
全5曲は自身のオリジナル2曲とその他3曲の構成です。
1曲目の「Out Of This World」はハロルド・アーレン/ジョニー・マーサーに手になるものです。
15分近い長丁場ですがここにコルトレーン・カルテットの原点があります。
今聴いても十分に感動的で強力無比なコルトレーン・サウンドそのものを聴かせてくれています。
お得意のソプラノ・サックスはフランク・ルーサーの曲「The Inch Worm」で聴けました。
「Soul Eyes」はマル・ウォルドロンの曲、自作の「Miles' Mode」でマイルス・デイビスの名前を配しています。
コルトレーンには何かを伝えたい思いがあったんじゃないかな。
チャーリー・パーカー(as)~マイルス・デイヴィス(tp)~ジョン・コルトレーン(ts)の系譜は受け継がれていく。

(まじめ系)

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