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CHICO HAMILTON QUINTET / A DEFFERENT JOURNEY [Jazz Drums]

*CHICO HAMILTON QUINTET / A DEFFERENT JOURNEY

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charles lloyd(ts,fl), george bohanon(tb),
gabor szabo(g), albert stinson(b), chico hamilton(ds)
1963Rec/reprise/

1 Sun Yen Sen
2 Voice In The Night
3 A Different Journey
4 The Vulture
5 One Sheridan Square
6 Island Blues

ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
チコ・ハミルトンといえば西海岸の代表的ドラマーの一人ですね。
大人気ピアノレス・ジェリー・マリガン・カルテットのオリジナル・メンバーでもありました。
映画「真夏の夜のジャズ」の”ブルー・サンズ”の強烈な印象は未だに忘れられません。
チコ・ハミルトン・グループにも魅力的なプレイヤーが在籍していました。
エリック・ドルフィーとここのチャールス・ロイドはその最右翼の人材だと思います。
ギタリストではジム・ホール、ガボール・ザボ、ラリー・コリエルなどがいました。

演目は全てチャールス・ロイドのオリジナルです。
新鮮で瑞々しいキラキラと輝くロイドの才能を感じることができました。
当時の最先端のモード・ジャズ・サウンド。
ロイドの特徴である、くねくるようなサックス奏法もすでに各所に表れています。
やっぱり変わらないですね。
ジョージ・ボハノンも地味なトロンボーン奏者ですがモダンな演奏を聴かせてくれました。
ハンガリー出身のガボール・ザボ(g)も十分に個性的です。
もちろんチコ・ハミルトンの安定感は語るまでもありませんね。
(2)「THE VULTURE」のバラードは最高・・・ロイドのソロとザボのギターがたまりません。
これだけのために買っても惜しくないと思う。
表題曲の(5)「A DEFFERENT JOURNEY」は15分強の長丁場で各人のソロが満喫できます。

ところで、リプリーズはフランク・シナトラが作ったレーベルですね。
ここにこんな良盤が隠れていたなんて驚きました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

MATT KANE & THE KANSAS CITY GENERATION SEXTET / ACKNOWLEDGEMENT [Jazz Drums]

*MATT KANE & THE KANSAS CITY GENERATION SEXTET / ACKNOWLEDGEMENT

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matt kane(ds), ben leifer(b), andrew oullette(p),
michael shults(as), steve lambert(ts), hermon mehari(tp)
2015/Bounce-Step/

1 In Case You Missed It (B.Watson)
2 Timeline (For Elvin) (P.Metheny)
3 The Burning Sand (A.Alaadeen)
4 ASR' (A.Alaadeen)
5 And The Beauty Of It All (A.Alaadeen)
6 Wheel Within A Wheel (B.Watson)
7 Midwestern Nights Dream (P.Metheny)
8 Jewel (B.Watson)
9 Question And Answer (P.Metheny)

マット・ケーン(ds)は初見、メンバーも知られていないのでローカル・ミュージシャンだと思います。
カンサスは東西の融合地で「カンサス・シティ・ジャズ」と呼び名があるほどにジャズの盛んな所です。
全9曲は現存のカンサス出身の3人の名プレイヤーの曲を演奏しています。
キッチリと3曲づつです。
ボビー・ワトソン(as)とパット・メセニー(g)はジャズ・ファンならもちろん知っていますね。
でもアーマッド・アラディーン(ts)は初めて聞いた・・・カンサスからほとんど出なかったと思われます。
地元のジャズ・シーンでは良く知られたミュージシャンで尊敬されている人物。
どんなプレイヤーかと検索したらYouTubeで何曲か聴けました。
コルトレーン派・・・バラード奏法に独特の雰囲気を持ったテナー奏者でした。
けれど作品はほとんど入手不可能のようです。

3管編成のハード・バップ・アルバムです。
内容はやはりこの地方が持つ独特の風土があります。
粘っこく絡みつくというか、土の香りがするブルース色の強い演奏が聴けました。
ベストは音の広がりを持つ曲、メセニーの(7)で分厚いアンサンブルが魅力です。
アラディーンの(4)の曲想も面白かった。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

ALEX RIEL QUARTET / FULL HOUSE [Jazz Drums]

*ALEX RIEL QUARTET / FULL HOUSE

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alex riel(ds),
george robert(as), dado moroni(p), jesper lungaard(b),
2012/Storyville/

1 Just Friends
2 Bodsy And Soul
3 Impressions
4 Chiming In
5 Like someone In Love
6 Old Folks
7 Sandu

アレックス・リール・カルテット・・・去年のベスト3にも選ばれたアルバムです。
アレックス・リールの70歳記念ライブ盤というべきものです。
アレックスはデンマーク出身ですがヨーロッパを代表するドラマーの一人です。
一般的に知られるようになったのはデクスター・ゴードン(ts)やケニー・ドリュー(p)との共演盤からだったと思います。
イェスパー・ルンゴー(b)とのコンビは定評のあるところで多くの名盤を生み出しています。

この二人に近年の活躍が目覚しいイタリアの名ピアニストのダド・モロニとスイスの名アルト奏者のジョージ・ロバートの組み合わせです。
ジョージ・ロバートは久し振り、2000年頃にはケニー・バロンとの共演盤で大いに話題になりました。
ジョージ・ロバートはまたフィル・ウッズの愛弟子として知られていますね。

ここは選曲も魅力です。
よく知られたスタンダード・ナンバーが中心で見れば聴きたくなるジャズ・ファンも多いと思います。
内容は推して知るべしで安定感十分の見事な演奏を聴かせてくれました。
特筆すべきはジョージ・ロバートの力技・・・全体を通じて強烈なアタックに注目しました。
(3)「IMPRESSIONS」におけるダド・モロニのマッコイ・タイナー張りのピアノ・プレイも聴きどころ。
ベテラン勢がその底力を発揮した作品と言えるでしょうね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

YOICHI KOBAYASHI JAPANESE JAZZ MESSENGERS / NO! NO! NO! NO! [Jazz Drums]

*YOICHI KOBAYASHI JAPANESE JAZZ MESSENGERS / NO! NO! NO! NO!

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谷殿明良(tp)、原川誠司(as)、
田窪寛之(p)、金森もとい(b)、小林陽一(ds)
2015/MKY/

1 Grand Central (J.Coltrane)
2 Social Call (G.Gryce)
3 Coisa n'10 (M.Santos)
4 Take Your Pick (H.Mobley)
5 Between The Devil & The Deep Blue Sea (H Arlen)
6 Simple Pleasure (C.Walton)
7 Dat Dere (B.Timmons)
8 Blues For Kesennuma (Y.Kobayashi)
9 NoNoNoNo (Y.Kobayashi)
10 Day Dream (D.Ellington)

先日のライブ会場(ライブ・レポート参照)で入手しました。
小林陽一・JJMの作品です。
オリジナル・クインテット結成39周年とありましたが40周年といってもいいと思います。
小林陽一・クインテット~グッドフェローズ~ジャパニーズ・ジャズ・メッセンジャーズと続く。
消長の激しいジャズ・シーンのおいて長い間自己のクインテットを継続していることにただただ頭が下がります。
谷殿明良(tp)さんと原川誠司(as)さんのフロント2管、田窪寛之(p)さんと金森もとい(b)さんのリズム・セクション。
才能溢れる若手4人を小林さんが引っ張る構図になっています。

内容は小林さんの終始一貫変わらないハード・バップ路線。
だからいつ聴いても気持が良いです。
全10曲は自身のオリジナル2曲にその他8曲の構成です。
コルトレーン、グライス、モブレイ、アーレン、ウォルトン、ティモンズ、エリントンは文句ありません。
全員が一丸となって軽快に飛ばします。
どれを聴いても小林陽一さんのジャズ・スピリットが叩き込まれているような気がする。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

YOICHI KOBAYASHI QUINTET / KIZUNA / 絆 [Jazz Drums]

*YOICHI KOBAYASHI QUINTET / KIZUNA/絆

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vincent herring(as), eric alexander(ts),
tohru dodo(p), yasushi nakamura(b), yoichi kobayashi(ds)
2012/Monky'sRecords /

1 Koba's Delight
2 Be My Love
3 Nemesis
4 Falando De Amor
5 Kizuna
6 Nica's Dream
7 Valse Hot
8 Un Poco Loco
9 What A Woderful World

”小林陽一&グッド・フェローズ”の日米拡張版です。
ライブ会場で入手しました。
題名を見れば分かるように東日本大震災のトリビュート盤です。
近年、「絆」という言葉ほど頻繁に使われた言葉はありませんね。

ここはメンバーにも魅力があります。
ヴィンセント・ハーリング(as)とエリック・アレキサンダー(ts)のフロント2管、独自の感性を持つ百々徹のピアノ、ベースにはジュリアード出の逸材、中村恭士を配しました。
この二人はアメリカで活躍中の期待の若手プレイヤーです。
それに日本のアート・ブレイキー(ds)と表される小林陽一の組み合わせです。
小林さんがドンと構えているので安定感は十分・・・音楽性もハッキリしているので気分爽快。

内容は推して知るべしのハード・バップ・テイストがいっぱい詰まっていました。
聴きどころは多いですがメンバーのオリジナル、(1)「KOBA'S DELIGHT」、(5)「NEMESIS」、(5)「KIZUNA」に注目しました。
ただ1曲トリオで演奏されるジョビンの(4)「FALANDO DE AMOR」も素晴らしい。
最後に「WHAT A WONDERFUL WORLD」を持って来たのは小林さんの気持でしょうね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

FERIT ODMAN QUINTET / AUTUMN IN NEW YORK [Jazz Drums]

*FERIT ODMAN QUINTET / AUTUMN IN NEW YORK

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terell stafford(tp), vincent herrring(as),
anthony wonsey(p), peter washington(b), ferit odman(ds)
2011/EQUINOX/

1 Step Lightly
2 Alter Ego
3 Autumn In New York
4 The Soulful Timmons
5 Hindsight
6 My Ideal
7 Changing Of The Guard

フェリト・オドマン(ds)は初見です。
ジェームス・ウィリアムス(p)を3曲取り上げているように彼に捧げるアルバムになっています。
あとはベニー・ゴルソン(ts)にシダー・ウォルトン(p)とくれば狙いは一目瞭然ですね。
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのラインです。
もちろん私もそれが聴きたくて買いました。
テレル・スタッフォード(tp)とヴィンセント・ハーリング(as)のフロント2管、注目すべきはアンソニー・ウォンジー(p)の参加でしょうか。
内容は予想通り、典型的なハード・バップ演奏が聴けました。
スタンダードの2曲、表題曲の(3)「AUTUMN IN NEW YORK」はスタッフォード、(6)「MY IDEAL」はハーリングのワンホーンで今作の聴きどころになっています。
聴き味の良い安心感を与えるアルバム・・・ホッとしますよ。
ただ録音時間45分は短くて物足りないです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

CARL ALLEN & RODNEY WHITAKER / WORK TO DO [Jazz Drums]

*CARL ALLEN & RODNEY WHITAKER / WORK TO DO

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carl allen(ds), rodney whitaker(b),
vincent chandler(tb), george colligan(p), vincent herring(as),
rodney jones(g), bradon lee(tp), dorsey robinson(org)
kirk whalum(ts,ss)j
2009/Mack Avenue/

1 Work To Do
2 Speak To My Heart
3 For Garrison
4 Giving Thanks
5 What's Going On
6 Elenor Rigby
7 With You I'm Born Again
8 Grahamstown
9 A Time For Love
10 Relativity

「何か面白そうなものはないかなぁ~」と探していて見つけたのがこれです。
カール・アレン(ds)とロドニー・ウィテカー(b)の双頭コンボです。
アレンもウィテカーも共に90年代は大活躍のプレイヤーでした。
この二人なら”真っ黒い”リズムが聴けるのではと思いました。
おまけにスムース・ジャズ・シーンの雄のカーク・ウェイラム(ts)の参加も気になりました。
共演のロドニー・ジョーンズもR&B系を強く感じさせるギタリストです。

演目はアレン&ウィテカーのオリジナルの他にビートルズやマーヴィン・ゲイ、ソウル・バラードの名曲、ジョニー・マンデルなど全10曲です。
全体を覆うのは70年代を彷彿とさせるフュージョン系サウンドでした。
この狙いで起用したカーク・ウェイラムがやはり主役です。
アレン&ウィテカーの黒いリズムにウェイラムの軽やかなテナーが乗る構図です。
ロドニーのギターがまたいい味を出しています。
(7)「WITH YOU I'M BORN AGAIN」や(5)「WHAT'S GOING ON」が聴きどころになりました。
純ジャズとスムース・ジャズが融合してR&Bを味付けするとこういう感じになるんでしょうね。
ユニークな雰囲気を醸し出しています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

ALDO ROMANO QUARTET / INNER SMILE [Jazz Drums]

*ALDO ROMANO QUARTET / INNER SMILE

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aldo romano(ds),
enrico rava(tp), baptiste trotignon(p), thomas bramerie(b)
2011/Dreyfus/

1 Positano
2 More
3 Kind Of Autumn
4 Anny's Lullaby
5 Il Piacere
6 Old Devil Moon
7 Inner Smile
8 My Funny Valentine
9 Where Is Aldo ?
10 E Si Sogna
11 I'm Getting Sentimental Over You

アルド・ロマノ(ds)の新作・・・年輪を重ねたジャズ・マンの顔ジャケに惹かれました。
裏側を見るとエンリコ・ラヴァ(tp)、バティスト・トロティニョン(p)、トーマス・ブラメリー(b)の名前。
曲名には4曲のスタンダードが含まれていました。
これはもう悪かろうはずがないと即買いを決めました。
以前なら買ったらすぐ聴くのが当たり前でしたが今ではしばらく放って置いても平気になった。
それで今作が今年の初聴きになりました。

アルド・ロマノはフランス、エンリコ・ラヴァはイタリアで共に70歳を超える大ベテランの大御所です。
二人共にフリー、前衛の洗礼を受けた猛者で硬派のジャズメンといえます。
年齢的にもそろそろ聴いておかないといけないと思った。
それにフランスのもう中堅どころと言っていいバティスト・トロティニョンとトーマス・ブラメリーの組み合わせです。
さてどういうことになるのか、興味津々でした。

まずはスタンダードの4曲から・・・。
(2)「MORE」は美しく、(11)「I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU」は軽快な展開です。
(5)「OLD DEVIL MOON」はピアノレスのトリオで演奏されますが3者の絡みが刺激的です。
(8)「MY FUNNY VALENTINE」は8分強の一番の長丁場ですが原曲のイメージはほとんどなし。
ここいらへんが一筋縄ではいかないロマノ&ラヴァの真骨頂だと思います。
オリジナルは平均3~4分でいずれも小品、フリー・フォームに片足を突っ込んでいる感じかな。
特にこれといった特徴もないので時間的にもちょうど良かったです。
面白かったのはメンバー全員がクレジットされている(3)「KIND OF AUTUMN」でのフリー・インプロビゼーション。
全体的にラヴァのラッパのコントロールが素晴らしい、温かくまろやかで繊細、さすがという他はありません。
(9)「WHERE IS ALDO ?」はバティスト・トロティニョンのピアノ・ソロで興味を惹かれました。
実はトロティニョンのリーダー作はまだ持ってないんです。
デビュー時の触れ込みはたしかミシェル・ペトルチアーニ2世とか言われていたような・・・。
試聴した時に「どこがペト2なんだぁ~・・・」と思ってもうそれっきりになっています。
あれからほぼ10年、変わるのが当たり前ですね・・・今ならまぁ許せるか。
トロティニョンのピアノには持って生まれた優しさや柔らかさがあるように思います。
今後フリーへの道を歩んでもこれが個性になるんじゃないかな。

今年も絶好調のスタートです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

MASAHIRO TAJIKA QUINTET / TAHJI [Jazz Drums]

*MASAHIRO TAJIKA QUINTET / TAHJI

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田鹿雅裕(ds)
多田誠司(as)、岡崎好朗(tp)、川上さとみ(p)、高道晴久(b)
2011/Forecast/

1 D.T
2 The Cupbearers
3 UGETSU
4 Goodbye
5 Thadrack
6 Funk In Deep Freeze
7 KALENA
8 Queensboro
9 Cheese Cake
10 Ditmars Boulevard
11 Mo' Joe
12 Only Trust Your Heart

田鹿雅裕(ds)さんともライブ・ハウスで時々出会います。
日本のルイス・ナッシュ(ds)と比喩される好センスのドラマーです。
そんな田鹿さんの初リーダー・アルバムが今作です。
ベテランの初リーダー作には「え~、そうだったの?」って驚かされることも多い。
それだけに満を持しての力作になる可能性が高くなります。
自分のことがよく分かっているから自然体というか、安心して聴くことができますね。

作品からはビ・バップの精神がビリビリと伝わってきました。
それは選曲からも明らかです。
オリジナルが4曲、スタンダードが1曲(4)で、あとはジャズ・メンの作品です。
シダー・ウォルトン(p)、サド・ジョーンズ(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、デクスター・ゴードン(ts)、
ジョー・ヘンダーソン(ts)、ベニー・カーター(as)、特にトム・マッキントッシュ(as)は珍しいです。

この心地良いスイング感はもうたまりませんよ。
田鹿さんのこだわりのブラッシュ・ワークは抜群の上手さを誇ります。
(2)「THE CUPBEARERS」、(5)「THADRACK」などで堪能できます。
ホットな多田誠司(as)さんとクールな岡崎好朗(tp)のフロント2管は絶妙な組み合わせ。
川上さとみ(p)さんの強烈なタッチのピアノも印象に残ります。
高道晴久(b)さんはビ・バップの色濃いベーシストで田鹿さんとのコンビネーションは最高です。
バラードの(4)「GOODBYE」や(12)「ONLY TRUST YOUR HEART」が味わい深いか。
その他にも聴きどころが多く、モダン・ジャズのエッセンスが詰まっています。

ボーナス・トラックで2曲(11)、(12)が追加されていますが田鹿さんの心が動きが読み取れます。
ボツにするにはどうしても惜しいと思ったんでしょうね。
この気持はよく分かります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

YOICHI KOBAYASHI QUINTET / CULTURE SHOCK [Jazz Drums]

*YOICHI KOBAYASHI QUINTET / CULTURE SHOCK

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小林陽一(ds)、海野雅威(p)、嶋友行(b)、
松島啓之(tp)(1-9)、大田剣(as)(1,2,3,5,6)、服部義満(ts)(4,7,8,9,10)、高瀬龍一(tp)(10)
2006/M&I/

1 Culture Shock (Y.Kobayashi)
2 I Get A Kick Out Of You (C.Poter)
3 Duke Ellington's Sound Of Love (C.Mingus)
4 Phoebe's Samba (B.Green)
5 Welcome (J.Haynes)
6 Opening Statement (B.Little)
7 Good Old Soul (T.Brooks)
8 Terriblet (L.Morgan)
9 Have You Met Miss Jones? (L.Hart/R.Rodgers)
10 Life Of The Party (T.Williams)

小林陽一(ds)さんのクインテット結成30周年記念盤とありました。
10年前の作品、今は2016年なので40周年を迎えているというわけですね。
小林さんのクインテット、グットフェローズや現在のジャパニーズ・ジャズ・メッセンジャーズまで。
一体どれだけの若手プレイヤーが育っていったことか。
小林さんのメッセンジャーズ的バップ・スタイルは終始一貫変わりません。
トランペット&サックスのフロント2管にこだわり、現在も精力的なライブ活動を続けています。
ジャズ・シーンが変化する中、この編成を持続させることは至難の業と思っています。
本当に大したものです。

さて、ここでのお目当てはピアニストの海野雅威さんにありました。
ジャケット見た時、「あ~、ここにもいたのか」と思いました。
当時の新進気鋭のピアニスト、今はアメリカと日本を行き来しているのかな。
バップテイスト豊かな新鮮で瑞々しいピアノを聴かせてくれました。
松島啓之(tp)さんとは気心の知れた仲、大田剣(as)さんと服部義満(ts)さんは若手の注目株でした。
小林さんの安定感十分のドラミングをバックに軽快に飛ばしていきます。
私的ベストはソウル・フィーリング溢れるティナ・ブルックスの(7)「Good Old Soul」です。
高瀬龍一(tp)さんは1曲だけの参加でしたがこれはもう何曲か聴きたかったですね。

残念なことにベーシストの嶋友行さんは51歳(2012年)の若さでお亡くなりになりました。
嶋さんとの最初の出会いは大西順子(p)・トリオだったか。
5年位前にはライブで見る機会もあったけれど、病的でちょっと心配だった時もありました。

(中間系)

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