FRANK MORGAN QUARTET / Live at the Jazz Standard 3部作 [Jazz Alto Sax]
*FRANK MORGAN QUARTET / Live at the Jazz Standard 3部作
フランク・モーガンは1933年生まれ、2007年に73歳で亡くなっています。
この3部作は2003年11月28日~30日のライブ盤でモーガン69歳、晩年の記念祉的なアルバムになります。
アルト・サックスにおけるジャズ・スタンダード演奏のお手本になるかもしれません。
*FRANK MORGAN QUARTET / CITY NIGHTS
Live at the Jazz Standard
frank morgan(as)
george cables(p), curtis lundy(b), billy hart(ds)
2004/HighNote Records/
1 Georgia On My Mind
2 Cherokee
3 Summertime
4 All Blues
5 I Mean You
6 Round Midnight
7 Equinox
8 Impressions
「レビュー時のコメント」
フランク・モーガン(as)の新作です。
モーガンは渋いプレイヤーで私も好きですよ。
50年代に作品を残し、パーカー派の逸材として期待されながらも、以後30年間はプッツリと消息を絶ちました。
空白の30年間には諸説があるようですが、30年はあまりに長すぎるので、本人のみが知るところでしょうか。
80年代に奇跡のカムバックを果たしていますがどれも好盤そろいで一聴の価値があります。
まるで30年間の空白を取り戻すかのような快進撃、モーガンが単なるハード・バッパーでないことを証明しました。
1991年、58歳の時にダウン・ビート誌のアルト・サックス部門のポール・ウィナーに輝いています。
まさに遅れてきた大物アルト・サックス奏者で、今年で72歳になりますが未だ枯れていません。
今作はニューヨークの”THE JAZZ STANDARD”におけるライブ盤。
モーガン69歳の輝かしい演奏が聴けました。
メンバーはジョージ・ケイブルス(p)、カーティス・ランディ(b)、ビリー・ハート(ds)です。
ベテランを揃えてさすがにその演奏には安定感があります。
熟年ジャズ・ライブ盤の傑作に仕上がりました。
選曲もよく考えられていて、観客の盛り上がりも相当なものです。
特にマイルス・デイビスの「All Blues」、ジョン・コルトレーンの「Equinox」、「Impressions」が興味深いところです。
モーダルな曲を取り上げることにより、作品の幅がぐっと広がりました。
マッコイ・ライクなケイブルスにも注目して下さい。
この熟年カルテットは素晴らしいですね。
まるで水を得た魚のように生き生きとしています。
*FRANK MORGAN QUARTET / RAISING THE STANDARD
Live at the Jazz Standard Vol. 2
frank morgan(as)
george cables(p), curtis lundy(b), billy hart(ds)
2005/HighNote Records/
1 Polka Dots And Moonbeams
2 Footprints
3 Nefertiti
4 Don't Get Around Much Anymore
5 Old Folks
6 Tune Up
7 In A Sentimental Mood
8 Helen's Song
9 Bessie's Blues
「レビュー時のコメント」
フランク・モーガン(as)のニューヨークの”THE JAZZ STANDARD”におけるライブの第2弾です。
2003年の11月28日~30日にかけてのライブからの抜粋です。
Vol.1に当たる「CITY NIGHTS」は圧倒的に素晴らしくて「ドラ流目立たないけどいいアルバム」にしました。
この作品にはVol.1の表示もないので、この時には次の発売予定はなかっったと思われます。
あまりに仕上がりが良く評判も良かったので今作の発売に至ったと推測しています。
たしかに前作と聴き比べると物足りませんがここでのプレイも聴き応えがあります。
特にウエイン・ショーター(sax)の「Footprints」「Nefertiti」などは新鮮な感じがしました。
「Polka dots And Moonbeams」、「Old Folks」、「In A Sentimental Mood」のバラードも聴きもの、
ミディアム・アップテンポも良し、69歳にして未だ枯れず、その表現力はさらに成長を続けているのではないでしょうか。
モーガンの美しいアルト・サックスの音色に心惹かれるファンも多いと思います。
この熟年カルテットは素晴らしいですね、安定感は十分でバランス感覚もいいです。
4人のコンビネーションも抜群で生き生きとしたプレイを繰り広げています。
1枚だけなら上記の「CITY NIGHTS」がお薦め、味、艶共に熟年ジャズ・ライブ盤の傑作の一枚です。
*FRANK MORGAN QUARTET / A NIGHT IN THE LIFE
Live at the Jazz Standard Vol. 3
frank morgan(as)
george cables(p), curtis lundy(b), billy hart(ds)
2007/HighNote Records/
1. Confirmation
2. On Green Dolphin Street
3. Half Nelson
4. Hot House
5. Billie's Bounce
6. It's Only A Paper Moon
「レビュー時のコメント」
フランク・モーガン(as)・カルテットの”JAZZ STANDARD”におけるライブ盤の第3弾です。
2003年の11月に録音されたものでほぼ2年ごとにリリースされています。
どれも良く知られたジャズのスタンダード・ナンバーで出色の出来ですが、今作は比較的長い曲が集められています。
その分、ベテラン・カルテットの演奏を十分に堪能することが出来ました。
中々に3連作は買いにくいものですが、スタンダード作品集として非常に魅力的だと思います。
モーガンの演奏が素晴らしい・・・時代を越えた名曲の数々がジャズの魂と共に現代に蘇ってきました。
50年代にはチャーリー・パーカーの直系として期待され、その後の消息は不明になり、80年代になって突然復活してきたモーガンの真髄を聴く意味でも貴重な作品集になりました。
バックのジョージ・ケイブルス(p)、カーティス・ランディ(b)、ビリー・ハート(ds)も好サポート、彼らにとっても印象に残る共演になったのではないでしょうか。
1枚だけならやはりVol.1をお勧めします。
フランク・モーガンは1933年生まれ、2007年に73歳で亡くなっています。
この3部作は2003年11月28日~30日のライブ盤でモーガン69歳、晩年の記念祉的なアルバムになります。
アルト・サックスにおけるジャズ・スタンダード演奏のお手本になるかもしれません。
*FRANK MORGAN QUARTET / CITY NIGHTS
Live at the Jazz Standard
frank morgan(as)
george cables(p), curtis lundy(b), billy hart(ds)
2004/HighNote Records/
1 Georgia On My Mind
2 Cherokee
3 Summertime
4 All Blues
5 I Mean You
6 Round Midnight
7 Equinox
8 Impressions
「レビュー時のコメント」
フランク・モーガン(as)の新作です。
モーガンは渋いプレイヤーで私も好きですよ。
50年代に作品を残し、パーカー派の逸材として期待されながらも、以後30年間はプッツリと消息を絶ちました。
空白の30年間には諸説があるようですが、30年はあまりに長すぎるので、本人のみが知るところでしょうか。
80年代に奇跡のカムバックを果たしていますがどれも好盤そろいで一聴の価値があります。
まるで30年間の空白を取り戻すかのような快進撃、モーガンが単なるハード・バッパーでないことを証明しました。
1991年、58歳の時にダウン・ビート誌のアルト・サックス部門のポール・ウィナーに輝いています。
まさに遅れてきた大物アルト・サックス奏者で、今年で72歳になりますが未だ枯れていません。
今作はニューヨークの”THE JAZZ STANDARD”におけるライブ盤。
モーガン69歳の輝かしい演奏が聴けました。
メンバーはジョージ・ケイブルス(p)、カーティス・ランディ(b)、ビリー・ハート(ds)です。
ベテランを揃えてさすがにその演奏には安定感があります。
熟年ジャズ・ライブ盤の傑作に仕上がりました。
選曲もよく考えられていて、観客の盛り上がりも相当なものです。
特にマイルス・デイビスの「All Blues」、ジョン・コルトレーンの「Equinox」、「Impressions」が興味深いところです。
モーダルな曲を取り上げることにより、作品の幅がぐっと広がりました。
マッコイ・ライクなケイブルスにも注目して下さい。
この熟年カルテットは素晴らしいですね。
まるで水を得た魚のように生き生きとしています。
*FRANK MORGAN QUARTET / RAISING THE STANDARD
Live at the Jazz Standard Vol. 2
frank morgan(as)
george cables(p), curtis lundy(b), billy hart(ds)
2005/HighNote Records/
1 Polka Dots And Moonbeams
2 Footprints
3 Nefertiti
4 Don't Get Around Much Anymore
5 Old Folks
6 Tune Up
7 In A Sentimental Mood
8 Helen's Song
9 Bessie's Blues
「レビュー時のコメント」
フランク・モーガン(as)のニューヨークの”THE JAZZ STANDARD”におけるライブの第2弾です。
2003年の11月28日~30日にかけてのライブからの抜粋です。
Vol.1に当たる「CITY NIGHTS」は圧倒的に素晴らしくて「ドラ流目立たないけどいいアルバム」にしました。
この作品にはVol.1の表示もないので、この時には次の発売予定はなかっったと思われます。
あまりに仕上がりが良く評判も良かったので今作の発売に至ったと推測しています。
たしかに前作と聴き比べると物足りませんがここでのプレイも聴き応えがあります。
特にウエイン・ショーター(sax)の「Footprints」「Nefertiti」などは新鮮な感じがしました。
「Polka dots And Moonbeams」、「Old Folks」、「In A Sentimental Mood」のバラードも聴きもの、
ミディアム・アップテンポも良し、69歳にして未だ枯れず、その表現力はさらに成長を続けているのではないでしょうか。
モーガンの美しいアルト・サックスの音色に心惹かれるファンも多いと思います。
この熟年カルテットは素晴らしいですね、安定感は十分でバランス感覚もいいです。
4人のコンビネーションも抜群で生き生きとしたプレイを繰り広げています。
1枚だけなら上記の「CITY NIGHTS」がお薦め、味、艶共に熟年ジャズ・ライブ盤の傑作の一枚です。
*FRANK MORGAN QUARTET / A NIGHT IN THE LIFE
Live at the Jazz Standard Vol. 3
frank morgan(as)
george cables(p), curtis lundy(b), billy hart(ds)
2007/HighNote Records/
1. Confirmation
2. On Green Dolphin Street
3. Half Nelson
4. Hot House
5. Billie's Bounce
6. It's Only A Paper Moon
「レビュー時のコメント」
フランク・モーガン(as)・カルテットの”JAZZ STANDARD”におけるライブ盤の第3弾です。
2003年の11月に録音されたものでほぼ2年ごとにリリースされています。
どれも良く知られたジャズのスタンダード・ナンバーで出色の出来ですが、今作は比較的長い曲が集められています。
その分、ベテラン・カルテットの演奏を十分に堪能することが出来ました。
中々に3連作は買いにくいものですが、スタンダード作品集として非常に魅力的だと思います。
モーガンの演奏が素晴らしい・・・時代を越えた名曲の数々がジャズの魂と共に現代に蘇ってきました。
50年代にはチャーリー・パーカーの直系として期待され、その後の消息は不明になり、80年代になって突然復活してきたモーガンの真髄を聴く意味でも貴重な作品集になりました。
バックのジョージ・ケイブルス(p)、カーティス・ランディ(b)、ビリー・ハート(ds)も好サポート、彼らにとっても印象に残る共演になったのではないでしょうか。
1枚だけならやはりVol.1をお勧めします。
2013-10-31 17:38
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コメント(2)
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ドラさん、今晩は。
Frank Morgan いいですね、FC2のジャズ友さんが紹介しておられたのを機に聴いて好きになりました。レコード中古屋さんで "Frank Morgan with The Cedar Walton Trio" 1985 を見つけて即購入。
ご紹介の三枚はGeorge Cables がピアノときているので益々興味が沸いてきました。数年前にCables を生で聴いてからこの方の素晴らしさを確認しました。今も健在というのが嬉しいです。この三枚は是非聴きたいリスト入りですね。
by まん丸クミ (2013-11-11 12:38)
まん丸クミさん、こんにちは。
お持ちのアルバムは85年にカムバックした時の最初のアルバムですね。
「Easy Living」
これがフランク・モーガン健在のきっかけになりました。
ジョージ・ケイブルスを生で聴いたとは羨ましいです。
この3枚は一発勝負のライブ盤だからこそ価値があると思います。
よくぞ残してくれましたという感じですね。
by dora (2013-11-12 17:06)