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FRANCESCO CAFISO QUARTET / MOODY'N [Jazz Alto Sax]

*FRANCESCO CAFISO QUARTET / MOODY'N

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francesco cafiso(as),
dino rubino(tp), giovanni mazzarino(p), rosario bonaccorso(b)
2011/Verve/

1 STROLLIN'(H.Silver)
2 AH-LEU-CHA(C.Parker)
3 WHISPER NOT(B.Golson)
4 MOODY'N(F.Cafiso)
5 IN A GHOST WAY OF LOVE(F.Cafiso)
6 MILESTONES(M.Davis)
7 MR KNOM'S NATS-INTROSPECTABALL(F.Cafiso)
8 SECRET WAYS OF INVIOLABLE BEAUTIES(F.Cafiso)
9 BARBADOS(C.Parker)
10 STEEPLECHASE(C.Parker)

フランチェスコ・カフィーソ(as)は収集対象の一人です。
デビュー時には天才の誉れが高かったけどまだ十代ではただ上手いだけと思って避けていた経緯があります。
しかし2010年発売の「4 Out」を聴いてその評価が一変しました。
力強く鋭角的なアルトの音色、アタックの強さ、表現力の多様さにたまげてしまいました。
驚異的なインプロビゼーションに鳥肌が立ちましたよ。
それからしばらくの間、さかのぼってカフィーソを聴いていました。

今作は2011年の作品でドラムレス・カルテット。
全10曲は自身のオリジナル4曲とその他6曲の構成です。
敬愛するチャーリー・パーカーの3曲が目を引きます。
これを買うのにあたって実はディノ・ルビノのトランペットに一抹の不安がありました。
2008年の「PORTRAIT IN BLACK AND WHITE」で懲りたからです。
実力差があり過ぎる・・・その時にはピアノに専念して欲しいと書きました。
たしかに成長のあとは見えますがまだまだだと思います。
なぜカフィーソが共演するのか?
二人がよほど気の合う親友同士でも作品作りとしては残念です。

でも、カフィーソのプレイは相変わらず素晴らしいです。
表題曲の(3)「Moody'n」はベースとのデュオですがその迫力に圧倒されてしまいました。
溢れ出る刺激的なフレーズは力強く、破壊力のあるアルト奏法というのがぴったりです。
これがカフィーソの神髄でやはり凄いと思いました。
続く(4)「In A Ghost Way Of Love」は印象的なテーマで心に残りました。
(8)「Secret Ways Of Inviolable Beauties」はピアノ、ベースとのトリオ演奏でじっくりと聴かせてくれました。
バラードの表現力に長足の進歩が認められます。
決めどころではルビノを抜いているので、先述の実力差うんぬんは「よく分かっているんだ」と思います。
カフィーソのオリジナルはひとひねりあって中々に面白くモンクの影響が強いと思う。

カフィーソの我が道を行くというスタイルはいいですね。
やりたいようにやる・・・決して大衆に迎合していません。
これでいいと思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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