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RUFUS REID & THE OUT FRONT TRIO / HUES OF A DIFFERENT BLUE [Jazz Bass]

*RUFUS REID & THE OUT FRONT TRIO / HUES OF A DIFFERENT BLUE

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rufus reid(b), steve allee(p), duduka da fonseca(ds),
guests: tonihno horta(g,vo),(3,4,11), bobby watson(as)(3,6,14)
freddie hendrix(tp)(3,8,14), jd allen(ts)(3,7,14)
2011/Motema/

1 It's The Nights I Like
2 Candango
3 When She Smiles Upon Your Face
4 Francisca
5 Come Rain Or Come Shine
6 These Foolish Things
7 Lover Burellian Bicycle Loop
8 The Eloquent One
9 Manhattan Style
10 Memories Of You
11 Mother And Child
12 Summer's Shadow
13 I Can't Explain
14 Hues Of A Different Blue

ベテラン・ベーシスト、ルーファス・リードの新譜を買ってみました。
どうやら近年は西海岸を中心に活躍しているようです。
ルーファス・トリオというよりここで気になったのはゲストの方でした。
名手ボビー・ワトソン(as)とブラジルのトニーニョ・オルタ(g,vo)の名前を見つけました。
そして今作にはその二人とルーファスのデュオが収録されていました。
ボビーとの(6)「THESE FOOLISH THINGS」、トニーニョとの(4)「FRANCISCA」が素晴らしい。
若手のJD・アレン(ts)やフレディ・ヘンドリックス(tp)をフューチャーした(7)、(8)も良かった。
(11)「MOTHER AND CHILD」でもトニーニョの存在感は圧倒的です。
「The Out Front Trio」はブラジル&フュージョン風味を持つ爽やかトリオという感じがしました。
全体的にはゲストとの絡みが聴きどころになりますが構成がよく飽きさせません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

DAVE HOLLAND OCTET / PATHWAYS [Jazz Bass]

*DAVE HOLLAND OCTET / PATHWAYS

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dave holland(b),
antonio hart(as,fl), chris potter(ts,ss), gary smulyan(bs),
alex "sasha" sipiagin(tp,fhn), robin eubanks(tb),
steve nelson(vib,marimba), nate smith(ds)
2009/Dare2 Records/

1 Pathway
2 How's Never ?
3 Sea Of Marmara
4 Ebb And Flow
5 Blue Jean
6 Wind Dance
7 Shadow Dance

デイブ・ホランド(b)の今作は昨年の「みんなのベスト3」に二人の方が推奨していました。
同傾向のアルバムは何枚か出ていますが私が聴くのは久し振りです。
この原型が出来たのはECM時代のデイブ・ホランド・クインテットです。
ホランド、スティーヴ・ネルソン(vib)、クリス・ポッター(ts)、ロビン・ユーバンクス(tb)が参加していました。

ホランドのサウンドの特徴はヴァイブを起用したピアノレスにあると思います。
これが実に効果的でポッター(ts)やゲイリー・スマリアン(bs)の重たいプレイを和らげています。
サウンドの広がりが幻想的で軽やかになりました。
このハーモニーの良さは(3)「SEA OF MARMARA」で聴くことができます。

このグループのライブは最高でしょうね。
見てみたいですが来日することはあるんだろうか。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

KIYOSHI KITAGAWA TRIO / I'M STILL HERE [Jazz Bass]

*KIYOSHI KITAGAWA TRIO / I'M STILL HERE

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kiyoshi kitagawa(b), danny grissett(p), brian blade(ds)
2007/ATELIER SAWANO/

1 KG
2 Short Story
3 Ciao Ciao
4 Another Prayer
5 Tomorrow
6 Innocent Mistake
7 I'm Still Here

2008年の最初の愛聴盤は日本人ベーシストのリーダー・アルバムになりました。
北川潔さんは小曽根真トリオで一気に知名度が上がったと思っています。
澤野工房から出した前2作のピアニストはベテランのケニー・バロンでした。
今作は若手のダニー・グリセットということで初めてやりたいことができたような気がします。
ブライアン・ブレイドは3枚目で相性が良く、気心も知れてきたのでコンビネーションは抜群です。
全7曲は自身のオリジナルで占められ曲想豊か、リズムも多彩なので飽きさせません。
1曲目からスーッと入っていって後半になるほど、よりスリリングな展開になってきます。
よく伸びる強靭なベースの音が前面に出てくるので重量感のあるピアノ・トリオが聴けます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

YOSHIO SUZUKI TRIO / FOR YOU [Jazz Bass]

*YOSHIO SUZUKI TRIO / FOR YOU

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yoshio"chin"suzuki(b), tadataka unno(p), cecil monroe(ds)
2007/ONE JASRAC/

1 What Kind Of Fool Am I
2 Soon
3 Falling In love With Love
4 For You
5 Roulette
6 Witchcraft
7 Summer Night
8 Triste
9 I Should Care
10 Dar That Dream

先日、鈴木良雄トリオを見に行った時に購入してきたアルバムです。
ライブでの演奏もほとんどこの中からの選曲だったので今でも記憶に残っています。
鈴木さんは何度も海野さんを紹介していたので、いかに期待して可愛がっているかが分かりました。
やはり、ここでの聴きどころも海野雅威(p)さんになるでしょうね。
鈴木さんとセシル・モンロー(ds)のベテラン二人がサポートしてご機嫌なアルバムに仕上がりました。
表題曲のオリジナル・バラードの「FOR YOU」はピアノとベースのデュオでじっくりと聴かせます。
海野さんの絶妙なタッチとしなやかで美しい音色、スイング感溢れる演奏を楽しむことができます。
これからの日本のジャズ・ピアノ界を担う若手の1人なのでこれからも注目していきたいと思っています。
ただピアニストにアタックの力強さや鋭さを求める人には少々物足りなく感じるかもしれませんね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

AVISHAI COHEN TRIO + 2 / AS IS...LIVE AT THE BLUE NOTE [Jazz Bass]

*AVISHAI COHEN TRIO + 2 / AS IS...LIVE AT THE BLUE NOTE

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avishai cohen(b,elb), sam barsh(p,key), mark guilliana(ds)
jimmy greene(sax), diego urcola(tp)
2007/HALF NOTE/

CD
1 Smash
2 Elli
3 Etude
4 Bass Suite
5 Feediop
6 Remembering
7 Caravan

DVD
1 Feediop
2 Samuel
3 One For Mark
4 NU Nu
5 Smash
6 Remembering
7 Caravan

チック・コリア&オリジンで名前を上げたイスラエル出身のアヴィシャイ・コーエン(b)の新譜です。
(7)の「CARAVAN」を除いては自身のオリジナル、CD&DVDの2枚セットは大徳用盤です。
パワフルでエネルギッシュ、その強靭なベース・プレイは当代随一と言っても過言ではないと思います。
中近東の香りを強く滲ませた個性的なサウンドはズシンと重たく響いてきます。
加えてエレキ・ベースのコンテンポラリーで濃い味付けは独自の音の世界を持っています。
この重厚さが今の私にはちょっとしんどいですが個性が強いだけにどっぷりとハマる人もいるでしょうね。
そんなわけで私はDVDの方が良かった・・・映像を見ながらの演奏でないと身が持ちません。
今作はアヴィシャイ・トリオにホーン奏者がゲスト出演するという形式です。
期待のサックス奏者のジミー・グリーンのソプラノ・サックスも満喫出来ます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

DAVE HOLLAND QUINTET / CRITICAL MASS [Jazz Bass]

*DAVE HOLLAND QUINTET / CRITICAL MASS

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dave holland(b)
chris potter(ts ss), robin eubanks(tb), steve nelson(vib), nate smith(ds)
2006/DARE 2 RECORDS/

1 The Eyes Have It
2 Easy Did It
3 Vicissitudes
4 The Leak
5 Secret Garden
6 Lucky Seven
7 Full Circle
8 Amator Silenti

これもまた「ベスト3」に挙がった1枚です。
デイブ・ホランドのオリジナルが4曲、メンバーもそれぞれ1曲づつを提供しています。
ここは楽器の組み合わせの妙に最大の関心がありました。
テナー・サックス、トロンボーン、ヴァイブの組み合わせは案外珍しいのではないでしょうか。
このアンサンブルとハーモニーが聴きもの、
ポッターの(3)、中近東風味の(5)、(6)のインタープレイなどが聴きどころになりました。
ベースとドラムスの安定した強力なリズムセクションに支えられて伸び伸びとプレイしています。
前作のビックバンドの「Overtime」↓も評判になったけれど今度もいいです。
ホランドには独自の音楽空間を創り出していく手腕の確かさを感じました。
今作もバランスの取れたハイクオリティのジャズ・アルバムに仕上がっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

CHRISTIAN McBRIDE QUARTET / NEW YORK TIME [Jazz Bass]

*CHRISTIAN McBRIDE QUARTET / NEW YORK TIME

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christian mcbride(b)
javon jackson(ts), jimmy cobb(ds), cedar walton(p)
2006/CHESKY RECORDS/

1 Newest Blues
2 Sixth Ave
3 My Shining Hour
4 Notes In Three
5 In The Kitchen
6 Naima
7 Grove
8 Whisper Not
9 Diane
10 Mode For Joe

この作品はメンバー構成からみてもオーソドックスなジャズが聴けるのではと思いました。
結果は予想通りの仕上がり、ジャヴォン・ジャクソン(ts)の参加も興味を引きました。
(3)、(6)、(8)、(10)などがよく知られている曲です。
マクブライド(b)のリーダーアルバムですが黒幕は4曲を提供したシダー・ウォルトン(p)でしょうか。
もう1人の主役はジャヴォン・ジャクソンで、このテナーが聴きどころになります。
ジャヴォンは音量豊かで音色もまろやか、印象に残りました。
メインストリームでストレートなテナー奏者としては貴重な存在だと思います。
色々と迷いもあるようですが是非このラインで演っていって欲しいです。
なお、このCDはコピーガード仕様になっているようでパソコンでは聴けませんでした。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

OMER AVITAL QUINTET / THE ANCIENT ART OF GIVING [Jazz Bass]

*OMER AVITAL QUINTET / THE ANCIENT ART OF GIVING

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omer avital(b)
mark turner(ts), avishai cohen(tp), aaron goldberg(p), ali jackson(ds)
2006/SMOLLS RECORDS/

1 Homeland
2 Night Song
3 Ras Abu-Galum (for Elvin Jones)
4 Arrival
5 Shimi's Tune
6 Bass Introduction
7 Yes !

オマー・アヴィタル(b)は名前から推測するとイスラエル出身でしょうか。
アヴィシャイ・コーエン(tp)もそうですが、同名異人の強力なベーシストがいるので間違えやすいです。
全7曲は全てオマー自身のオリジナルでほのかに中近東の香りが漂っています。
比較的オーソドックスな曲が並んでいますが、中味は充実していて、ネオ・ハード・バップの好盤です。
注目はマーク・ターナー(ts)と新進トランペッターのアヴィシャイ・コーエンのフロントでしたが、
コンビネーションはバッチリ、これほどの相性の良さとは思いませんでした。
特に(4)の「ARRIVAL」におけるマークとアヴィシャイの掛け合いも聴きものです。
アヴィシャイは(7)の「YES !」でもその実力の程が探れます。
バックのアーロン・ゴールドバーグ(p)とアリ・ジャクソン(ds)の好調さも目立ちます。
前半(1)「HOMELAND」、(2)「NIGHT SONG」、(3)「RAS ABU-GALUM」ではこの二人が主役。
リーダーのオマー・アヴィタルは控え目な性格のようで、騒がず目立たず、これも印象に残りました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

MATT PENMAN QUINTET / THE UNQUIET [Jazz Bass]

*MATT PENMAN QUINTET / THE UNQUIET

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matt penman(b)
chris cheek(ts), kurt rosenwinkel(g), aaron goldberg(p), jeff ballard(ds)
2002/FRESH SOUND NEW TALENT/

1 Up And Over
2 Treehugger
3 Keepsake
4 The Unquiet
5 In Piece
6 Wanton Ways
7 Sense Of Stealth
8 Desert Storm

気になっていながら買いそびれていた1枚ですが、ようやく入手出来ました。
全曲、マット・ペンマン(b)のオリジナルで新感覚のジャズが聴けます。
やっぱりいいですね・・・私はこの浮揚感のある独特で気だるげなサウンドが大好きです。
キー・マンはカート・ローゼンウィンケル(g)で、彼は今までにはいないタイプのギタリストです。
すでに多くのギタリストに影響を与えているようであちこちで似たようなサウンドが聴かれるようになりました。
クリス・チーク(ts)は言うに及ばず、アーロン・ゴールドバーグ(p)、ジェフ・バラード(ds)のプレイも素晴らしい。
マット・ペンマンのライブで見た鮮やかなプレイ振りが蘇ってきます。
旬のクリス・チークはどうしても見てみたいと思っていますが来日の予定はないものでしょうか。
情報を持っている方がいれば是非教えて下さい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

JACQUES SCHOLS QUARTET / WHAT IS THERE TO SAY [Jazz Bass]

*JACQUES SCHOLS QUARTET / WHAT IS THERE TO SAY

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jacques schols(b)
ruud brink(ts), cees slinger(p), john engels(ds)
2002(1965-1967Rec)/BLUE JACK/

1 Suddenly It's Spring
2 Tickletoe
3 Who Can I Turn To
4 Moonlight Becomes You
5 The Shadow Of Your Smile
6 Blues For Robin Mark
7 Spring Can Really Hang You Up The Most
8 Sweet And Lovely
9 Karen
10 D & E
11 The Touch Of Your Lips
12 The Gentle Rain
13 Corner Pocket
14 What Is There To Say

先日紹介したルード・ブリンク(ts)があまりに素晴らしかったのでさかのぼって聴いてみることにしました。
このアルバムは復刻盤ではなくてオランダのラジオ放送用のテープをCDに収録したもののようです。
アメリカのジャズが行き詰まりつつある時にヨーロッパではこんな演奏が繰り広げられていたんですね。
これを聴くとその時期にアメリカのジャズ・メンが大挙してヨーロッパに渡った理由が分かるような気がします。
アメリカが先取、先進性を持つならヨーロッパには保守的な土壌が培われています。
ほのかに懐かしく、上品でクールな演奏が聴けるので一聴の価値は十分にあると思います。
私も「あー、いいなあー」と思いました・・・ピアノも良し、特にルード・ブリンクのテナーは最高ですよ。
1曲目から心に沁みるサウンド、音色で引き込まれ、(3)の「WHO CAN I TURN TO」では痺れました。
(12)「THE GENTLE RAIN」、(14)の「WHAT IS THERE TO SAY」も雰囲気あります。

私は1990~2000年代の新録音を中心に追いかけているので、旧録音はあまり買っていません。
理由は簡単、「両方を追うのは物理的、経済的に無理」と思っているからです。
もちろん、旧録音や復刻盤にも良いものは数限りなくあります。
これもまたそんな中の1枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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