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RON CARTER QUINTET / STARDUST [Jazz Bass]

*RON CARTER QUINTET / STARDUST

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ron carter(b), roland hanna(p), lenny white(ds),
benny golson(ts), joe locke(vib)
2001/SOMETHIN'ELSE/

1 Tamalpais
2 The Man I Love
3 Nearly
4 Bohemia After Dark
5 Tail Feathers
6 Blues In The Closet
7 That's Deep
8 Stardust

ロン・カーター(b)の2001年の日本制作盤です。
ゲストにベニー・ゴルソン(ts)にジョー・ロック(vib)です。
そういえばベニー・ゴルソンはまだ健在なんですね。
去年は87歳で来日公演しています。
ジャズ怪物の一人です。

「レビュー時のコメント」
ロン・カーターの新譜はオスカー・ぺティフォード(b)のトリビュート・アルバムになっています。
こういった組み合わせを考えるのは楽しいでしょうね。
なんと、超ベテランのベニー・ゴルソン(ts)とローランド・ハナ(p)が参加してきました。
これにヴァイブのジョー・ロックとレニー・ホワイト(ds)が加わるなら聴きたくなります。
やはり注目はゴルソンとハナのプレイでしょうか。
ゴルソンの雰囲気は大分変ってきました。
例のくねくねとした独特の節回しが抑えられて落ち着いた感じになりましたね。
ハナも相変わらずの美しいピアノを聴かせてくれました。
表題曲の「STARDUST」はピアノとベースのデュオで演奏されています。
ゆったりとしたくつろいだジャズが楽しめます。

「Swing Journal : ゴールド・ディスク」

(中間系)

LEE SMITH SEXTET / SITTIN' ON A SECRET [Jazz Bass]

*LEE SMITH SEXTET / SITTIN' ON A SECRET

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lee smith(b), anthony wonsey(p), justin faulkner(ds),
tim warfield(ts,ss), terell stafford(tp), marc adler(fl),
duane eubanks(tp)(2), bill meeks(p)(3), denise king(vo)(7)
2012/Vector Diskc/

1 Front & Center
2 Morning Glory
3 Aquarian Reprieve
4 Bass Meditation
5 Sittin' On A Secret
6 The Promise
7 Super Star (L.Russell)
8 Count Down (J.Coltrane)

リー・スミス(b)は初見です。
ジャケットの笑顔に惹かれました。
この人が何とあのクリスチャン・マクブライド(b)の父親とは驚いてしまいました。
マクブライドはこのお父さんの影響でベースを始めたわけですね。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
これがリー・スミスの初リーダー・アルバムなので満を持した作品だと思います。
オーソドックスなハード・バップ・サウンドが詰まっていました。
テレル・スタッフォード(tp)とティム・ワーフィールド(ts)とマーク・アドラー(fl)の3管です。
アンソニー・ウォンジー(p)を聴くのも久し振りでした。

特にこういったサウンドでフルートを聴くのは新鮮だったです。
思うにフルーティストのリーダー・アルバムを買ったのはいつだったか覚えていません。
このマーク・アドラーは魅力あると思います。
フルート好きには見逃せないかもしれませんね。
ウォンジーの粘っこいピアノと共に聴きどころになりました。
レオン・ラッセルの大ヒット曲の(7)「Super Star」はヴォーカル入りです。
ただトータル42分はちょっと短いと思います。

(中間系)

NIELS. H. O. PEDERSEN TRIO / FRIENDS FOREVER [Jazz Bass]

*NIELS. H. O. PEDERSEN TRIO / FRIENDS FOREVER
-In Memory Of Kenny Drew

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niels.h.o.pedersen(b), renee rosnes(p), jonas johansen(ds)
1995/Key'stone/

1 Hushabye
2 Kenny
3 Someday My Prince Will Come
4 Elvira Madigan
5 Lullaby Of The Leaves
6 The Shadow Of Your Smile
7 Sometime Ago
8 Days Of Wine And Roses
9 Future Choild~Friends Forever

ニールス・ペデルセン(b))の1995年作品も紹介から漏れていました。
実は後から買い増したCDの1枚でこういう作品もかなりの数があります。
追々紹介していく機会もあるかもしれません。

ペデルセンはジャズ界で最も長い名前を持っているかもしれませんね。
Niels-Henning Orsted Pedersen
ニールス-ヘニング・オルステッド・ペデルセンが正式な名前です。
ヨーロッパのベーシストは60年代にこのニールス・ペデルセンの登場で一気に注目されることになりました。
強靭、強烈なベース・プレイという表現はペデルセンから始まったと思います。
最初は超絶技巧ばかりが目立ちましたが徐々にアメリカの伝統的なベース奏法も取り入れていくことになります。
共演のリニー・ロスネスは独特のタッチとタイミングの持ち主でカチッとした硬派のピアニストで個性的です。

こんなに甘く切ない調べが、かってあっただろうか・・・。
逝ってしまった最愛の友に捧げる、衝撃のケニー・ドリュー追悼集。
(帯中よりの抜粋)

「Swing Journal : ゴールド・ディスク」

(中間系)

MATT BREWER QUINTET / UNSPOKEN [Jazz Bass]

*MATT BREWER QUINTET / UNSPOKEN

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matt brewer(b), ben wendel(ts),
charles altura(g), aaron parks(p), tyshawn sorey(ds)
2016/Criss Cross/

1 Juno (M.Brewer)
2 Unspoken (M.Brewer)
3 Twenty Years (B.Frisell)
4 Lunar (M.Brewer)
5 Evil Song (M.Brewer)
6 Cheryl (C.Parker)
7 Anthem (M.Brewer)
8 Aspiring To Normalcy (M.Brewer)
9 Tesuque (M.Brewer)

マット・ブリュワー(b)は初見だと思います。
ベーシストのリーダー作ということで手が伸びました。
現在の最新のサウンドはこういうものなんでしょうか。
近頃は新しいサウンドを全然聴いていないので分かりませんが。

全9曲は自身のオリジナルが7曲にその他2曲の構成です。
中でもビル・フリーゼル(g)の作品を取り上げているところにブリュワーの音楽性のヒントがあります。
各々が似たようなパターンのフレーズを奏でて、それを幾何学的に組み合わせていく手法。
変拍子や転調を繰り返すのは当たり前、勝手にやっているようだけど十分に計算されている。
一見おどろおどろした感覚のフリー・ジャズ的要素を持っています。
サウンド的にはどれも似ているので一枚を聴き続けるのはけっこうきつかったです。
私的ベストはチャーリー・パーカーの古典(6)「Cheryl」で、この解釈が素晴らしかったです。
ただこの1曲の為に買うのは少々つらいと思います。

(まじめ系)

YOSHIO SUZUKI BASS TALK / DANCING LUNA [Jazz Bass]

*YOSHIO SUZUKI BASS TALK / DANCING LUNA

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鈴木良雄(b), 野力奏一(p,key), 井上信平(fl), 岡部洋一(per)
2012/55 Records/

1 Saint-Emilion
2 New York Blue
3 Dancing Luna
4 Ceu Azul (Blue Sky)
5 Fairy's Talk
6 Winter's Tale
7 Happy Anniversary
8 Tokyo Bay
9 Cecil
10 Touch Of Spring

鈴木良雄(b)さんが率いる「ベース・トーク」の新作です。
ラテンのリズムに乗って美しいメロディとやさしい調べが伝わってきます。
聴きやすく、癒し系アルバムに最適です。

鈴木チンさんは日本を代表するベーシストで日本ジャズ界の重鎮でもあります。
「鈴木良雄・トリオ」、「ジェネレーション・ギャップ」と、この「ベース・トーク」が主な活躍場。
フルートの名手、井上信平さんをフロントにしたカルテットでもう11年も続いているそうです。
このグループは野力奏一(p)さんと岡部洋一(per)さんのコンビネーションが聴きどころになります。
ライブでもこの二人の掛け合いはスリリングで魅力に溢れています。

演目は全て鈴木さんのオリジナルでアレンジは野力さんが担当しました。
ライブを聴きに行っていつも思うのですが野力さんの才能が凄いです。
幅広い音楽性を持ち、アイデア豊富、表現力も多彩です。
フリー・トーンを含めて予想外の音やフレーズが出てくるので新鮮です。
その上、根っこにはソウルが秘められているんですからたまりませんや。
岡部さんのパーカッションには根強いファンがいます。
その呪術的なリズムには心の底を揺さぶられる感じがします。

このグループの真髄はライブにあると思っています。
是非、ライブ・ハウスに足を運んで聴いてみて下さい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

MARC JOHNSON & ELIANE ELIAS / SWEPT AWAY [Jazz Bass]

*MARC JOHNSON & ELIANE ELIAS / SWEPT AWAY

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marc johnson(b), eliane elias(p), joey baron(ds),
joe lovano(ts)(2,4,6,7,8)
2012/ECM/

1 Sweet Away
2 It's Time
3 One Thousand And One Nights
4 When The Sun Comes Up
5 B Is For Burterfly
6 Midnight Blue
7 Moments
8 Sirens Of Titan
9 Foujita
10 Inside Her Old Music Box
11 Shenandoah

マーク・ジョンソン(b)とイリアーヌ・エリアス(p)の夫婦合作盤です。
1曲を除いて二人のオリジナルで去年のベスト3にも選ばれた一枚です。
音楽的にリードしたのはマーク・ジョンソンだと思います。
マーク・ジョンソンは幅広い音楽性を持つ静かな才人ベーシスト。
控え目・・・自己主張をしたりブンブンくるベーシストではありません。
イリアーヌは今までのイメージとはちょっと違ったのでこんな演奏もするのかと思いました。

静謐で叙情的なECMの特徴が出ています。
ゲストのジョー・ロバーノ(ts)は5曲に参加、この組み合わせは面白かったです。
いつになく、か細く囁くようにうねるテナー奏法が効果的でした。
コンテンポラリーな浮揚感を持つリズムの(3)「ONE THOUSAND AND ONE NIGHTS」、ロバーノ入りでは(4)「WHEN THE SUN COMES UP」、(8)「SIRENS OF TITAN」、トリオでは(5)「B IS FOR BUTTERFLY」が秀逸だと思います。
(11)「SHENANDOAH」のベース・ソロはちと辛い。

イリアーヌはやはり注目すべき女性ピアニスト・・・
魅力あるヴォーカルばかりに目を奪われると間違えるかも。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

JOE MARTIN QUARTET / NOT BY CHANCE [Jazz Bass]

*JOE MARTIN QUARTET / NOT BY CHANCE

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joe martin(b),
chris potter(ts), brad mehldau(p), marcus gilmore(ds)
2009/ANZIC/

1 Semente
2 In The Meamtime
3 Cache
4 A Dream
5 The Balloon Song
6 Once Before
7 Far
8 Not By Chance
9 The Stoic

久々に聴いたけれどやはり良かった。
ポッターとメルドーの絡みに興奮しました。
貴重盤です。

「レビュー時のコメント」
ここはメンバーが魅力です。
思うに久しくクリス・ポッター(ts)やブラッド・メルドー(p)のアルバムを買っていません。
リーダー作はいまひとつ食指が動かず、探し当てたのがこのジョー・マーティン(b)の作品です。
ポッターとメルドーの二人が共演しているのは幸運でした。
ジャコ・パストリアス(elb)の1曲を除いては全てマーティンのオリジナルです。

リーダーのマーティンの音楽性に合わせて比較的オーソドックスな演奏が聴けました。
ポッターもメルドーもあまりに独自色が出るとつらい部分があるので丁度いい案配です。
とはいうもののこの二人の絡みにはスリルがありました。
特にメルドーのピアノが素晴らしい・・・印象的・・・弾くというより奏でる感じがします。
個性あるメルドーのバッキングに乗ってポッターのサックスがうねります。
ドラムのマーカス・ギルモアにもセンスを感じました。
祖父があのロイ・ヘインズ(ds)という血筋の良さです。
ちなみに今作はいずれ「幻の名盤」になる可能性が高いと思いますよ。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

OMER AVITAL QUINTET / LIVE AT SMALLS [Jazz Bass]

*OMER AVITAL QUINTET / LIVE AT SMALLS

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avishai cohen(tp), joel frahm(ts),
jason lindner(p), omer avital(b), johnathan blake(ds)
2011/Smallslive/

1 Theme For A Brighter Future
2 Magic Carpet
3 One
4 Bass Intro
5 Anthem To Life
6 Blues For Tardy
7 D-Bass
8 (...Just Some) Small Time Shit

「ライブ・アット・スモールズ」の1枚です。
このシリーズは現在のニューヨークのジャズが聴けるということで注目しています。
プレイヤーも自由にやらせてもらっているようでオリジナル曲が多いです。
私もこのところで何枚か買いましたが全体的に重たい作りになっています。
以前だったらこれくらいは何でもなかったですが年なので軟弱になったのかもしれませんね。
正直、ちょっとしんどい時もあるけれど負けてはいられないとも思います。

今作は全曲オマー・アヴィタル(b)のオリジナルです。
イスラエル出身のアヴィシャイ・コーエン(tp)とのコンビは中近東の香りもします。
(3)「ONE」ではその雰囲気を十分味わえました。
あとのメンバーはジョエル・フラーム(ts)、ジェイソン・リンドナー(p)、ジョナサン・ブレイク(ds)です。
重厚な作りはかのチャールス・ミンガス(b)に相通じるところもあります。
最近のベースマンはあんまりミンガス・テイストは出さないのでかえって新鮮な感じもします。
ベストは14分強の(2)「MAGIC CARPET」でしょうね。
途中から展開されるピアノ・トリオではグイグイと盛り上がる抜群なノリに痺れました。
作りが重いのでスピード感のある演奏がいいです。
(5)「ANTHEM TO LIFE」ではアヴィシャイのトランペット、ジョエルのテナーが吼えました。

とっつきはいまひとつだと思いますが何度か聴いているうちに段々良くなってきます。
特にリンドナーのピアノとブレイクのドラムスに注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

BEN WOLFE QUINTET / LIVE AT SMALLS [Jazz Bass]

*BEN WOLFE QUINTET / LIVE AT SMALLS

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ben wolfe(b), luis perdomo(p), gregory hutchinson(ds),
marcus strickland(ts), ryan kisor(tp)
2011/Smalls Live/

1 Block 11
2 For The Great Sonny Clark
3 Telascope
4 Contraption
5 Unjust
6 I'll Know You More
7 Double Czech
8 Coleman's Cab
9 The Trade

ベーシスト、ベン・ウルフ・クインテットのライブ盤です。
ベンはハリー・コニック・Jr(p,vo)、ウィントン・マルサリス(tp)、ダイアナ・クラール(p,vo)等と共演しています。

今作はメンバーに惹かれたところがあります。
しばらく名前を見なかったライアン・カイザー(tp)とマーカス・ストリックランド(ts)のフロント2管。
ラテン系ピアニストのルイス・ペルドモに注目のグレゴリー・ハッチンソン(ds)が参加していました。

全9曲はベン・ウルフのオリジナルで全体的には一筋縄ではいかない曲が並んでいます。
作曲家、アレンジャー、コンポーザーとしての才能もあります。
(2)はどこかで聴いたことがある曲調だと思ったら「FOR THE GREAT SONNY CLARK」の題名でした。
ソニー・クラークは日本では「クール・ストラッティン」が大人気ですがアメリカではイマイチと聞いています。
こういうのが出てくると嬉しいですね。

やはりハジケ具合、ひねくれ具合で面白いのはストリックランドとハッチンソンでした。
予想外のソロを響かせるストリックランドにビシバシと煽りまくるハッチンソンは刺激的です。
1曲目の「BLOCK 11」から二人の魅力が全開しています。
この二人と比較的オーソドックスなスタイルのカイザーとペルドモの対比が面白いです。
間に入ったベンがどのようにまとめているのかが聴きどころになります。
(4)「CONTRAPTION」にはこのグループの色んな要素が入っていて10分超の一番の長丁場です。
(3)「TELESCOPE」、(5)「UNJUST」は親しみのあるテーマで聴き易いです。
(6)「I'LL KNOW YOU MORE」はストリックランドのワン・ホーンでただ1曲のバラード。
(8)「COLEMAN'S CAB」はベース・ソロから入るラテン調の曲でペルドモのピアノが生きます。
録音状態はかなり雑な感じ、特に主役のベース音が聴きにくいのが難点です。

ニューヨークの「SMALL」では毎夜このようなライブが繰り広げられているかと思うと興奮しますね。
この「Smalls Live」はコンテンポラリーなジャズ・ライブを聴くには見逃せないレーベルです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

KUNIMITSU INABA QUINTET / BASSIN' [Jazz Bass]

*KUNIMITSU INABA QUINTET / BASSIN'

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稲葉國光(b)
中牟礼貞則(g)(1,2,3,4,5,6,8)、峰厚介(ts)(1,2,3,4,5,7)、
山本剛(p)(3,4,9,10)、岩崎佳子(p)(1,2,5,7,8)、関根英雄(ds)
2010/Little Pumpkin/

1 You Are My Everything
2 You Stepped Out Of A Dream
3 HI-Fly
4 Well You Needn't
5 You Go To my Head
6 Conversation #2
7 A Ghost Of A Chance
8 Este Seu Olhar
9 Sweet Sensation
10 In The Wee Small Hours Of The Morning
11 Alone Together

稲葉國光(b)さんの唯一のリーダー・アルバムは貴重です。
すでに入手困難になっているようですね。
つくづく日本のジャズ・ファンは目ざといと思います。

「レビュー時のコメント」
ジャズ・ファンなら稲葉國光さんの名前を知らない人はいないんじゃないかな。
それほどの名ベーシストの初めてのリーダー作だそうです。
「そうだったのか・・・」 私は信じられない思いがしました。
デビューしてから半世紀余り、すでに2枚や3枚のアルバムは出していて当然でしょう。
これも稲葉さんの人柄によるものか。
それこそ縁の下の力持ちというか、バックに徹していて表面に出ようとしません。
渡辺文男(ds)さんが「地味なんだよね」と話していました。
この二人がバックを務めたバリー・ハリス(p)の「ライブ・アット・DUG」の名盤もあります。

稲葉さんが共演した国内外有名ジャズ・ミュージシャンは数知れず、アン・バートン(vo)もお気に入り。
中牟礼貞則(g)さんとの付き合いは長く若い頃は一緒に住んで徹夜で練習したそうです。
それが(6)の「CONVERSATION #2」のデュオです。
アルバムの中に稲葉さんの指の写真がありますが角張った分厚い指をしています。
ある人が「稲葉さんの指は楽器の一部になっている」と言いました・・・けだし名言です。

選曲を見るとそのまま稲葉さんのジャズ人生が見えるようです。
曲名のYOUをジャズやベースに置き換えるとそんな思いが感じられます。
モダン・ジャズの名曲、ウェストンの(3)「HI-FLY」、モンクの(4)「WELL YOU NEEDN'T」がいい。
ここには抜群のスイング感を支えるベーシストがいます。
バラードなら(7)「A GHOST OF A CHANCE」が聴きどころになるかな。

中牟礼さん、峰厚介(ts)さん、山本剛(p)さんは日本を代表するプレイヤーです。
岩崎佳子(p)さんはラテン系を得意にするピアニストで稲葉さんとよく一緒に演奏しています。
関根英雄(ds)さんはグングンと突っ走るドラマーで見に行くと元気がもらえます。

やっぱり、ここには稲葉さんの人生が詰まっていました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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