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ERIC ALEXANDER QUARTET / TOUCHING [Jazz Tener Sax]

*ERIC ALEXANDER QUARTET / TOUCHING

image1013.jpg

eric alexander(ts),
harold mabern(p), john webber(b), joe farnsworth(ds)
2013/HighNote/

1 TOUCHING(L.Ryle)
2 GONE TO SOON(L.Grossman/A.Kohan)
3 THE WAY SHE MAKES ME FEEL(M.Legrand)
4 DINNER FOR ONE PLEASE , JAMES(M.Carr)
5 CENTRAL PARL WEST(J.Coltrane)
6 I'M GLAD THERE IS YOU(P.Medeira/J.Dorsey)
7 THE SEPTEMBER OF MY YEARS(S.Cahn/J.V.Heusen)
8 OH GIRL(E.Record)

エリック・アレキサンダーのレギュラー・カルテットによるバラード集です。
また同じ傾向かなと思いながら聴き始めてみると違和感がありました。
いつものエリックらしくありません。
パワフルでもエネルギッシュでもなく、艶やかさも感情移入も少ない気がする。
外向きというより内向きのアット・ホームで寛いだ感じの私的録音という趣きです。

スタンダードのバラード作品は日本企画盤に多いけどそれとは一線を画します。
思い入れが少なく感情を表に出さずに比較的あっさりと軽く歌っている感じがします。
人に聴いてもらうというより自分自身が演奏を楽しんでいる・・・まるで一人カラオケのよう。
しかしながら一見軽そうに見えて、よく聴いていると中味は濃いです。
それと日本盤と違って有名曲はやっていません。
選曲が抜群にいいのはプロデューサーの力だと思います。
美しいメロディを持つ実にいい曲を選んでます。
(2)「GONE TO SOON」~(3)「THE WAY SHE MAKES ME FEEL」の流れはなんかホロリとなってしまった。
(4)「DINNER FOR ONE PLEASE , JAMES」はピアノとのデュオですが雰囲気あります。
私も馴染みのあるのは(6)「I'M GLAD THERE IS YOU」だけでしたが、これも良かった。
この曲は大好きなのでどうしても外すことはできません。
表題曲の(1)「TOUCHING」、コルトレーンの(5)「CENTRAL PARL WEST」、
(7)「THE SEPTEMBER OF MY YEARS」、(8)「OH GIRL」にもそれぞれ聴きどころがありました。

ハロルド・メイバーン以下のメンバーもあくまで控え目で脇役に徹しているのがいいです。
ソロがエリックとメイバーンの二人だけというのも珍しい。
メイバーンも抑え気味ですがさすがに各所でキラリと光る演奏を聴かせてくれています。
トリオのバッキングが最高なのでレギュラー・カルテットならではの安定感がある。
ここには完全なる「エリック・アレキサンダーの世界」が広がっています。
フレージングの素晴らしさには息を呑む・・・。
「いいねぇ~」、ゆったりとしたバラード演奏はすごく落ち着きます。
じんわりと心に響いてきます。
今までエリックにはこれほど落ち着きを感じさせるアルバムはなかったと思います。
いわばエリックの異色作といえます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)


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