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LARS ERSTRAND QUARTET / FEATURING JAN ALLAN & WARREN VACHE [Jazz Vibraphone]

* LARS ERSTRAND QUARTET / FEATURING JAN ALLAN & WARREN VACHE

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lars erstrand(vib), kjell ohman(p), sture akerberg(b), leif "gus"dahlberg(ds),
jan allan(tp), warren vache(cor)
1990/Gemini Records/

1 Bilingual
2 Sunday
3 You'd Be So Nice To Come Home To
4 Stella By Starlight
5 Phil,Not Bill !
6 Friends Again
7 I Have The Feeling I've Been Here Before
8 Dialogic
9 Sweet Georgia Brown
10 Flying Home

ラース・エルストランドはスウェーデンの名ヴァイブ奏者です。
ライオネル・ハンプトン直系のスイング系のジャズ・ヴァイブを聴かせてくれます。

今作はラース・カルテットにヤン・アラン(tp)とウォーレン・バシェ(cor)をフロントに迎えた企画ライブ盤です。
トランペットとコルネットの組み合わせも面白いと思いました。
全10曲はスタンダード作品集ですが比較的古い曲が選曲されています。
聴きどころはアランとバシェの競演です。
(2)「Sunday」のゆったり感が心地良く、(4)「Stella By Starlight」におけるラッパ2管の絡みも面白かったです。
全体を通してラース・エルストランドの持ち味であるスイング感に溢れる演奏を聴くことが出来ました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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JON METZGER QUARTET / OUT OF THE DARK [Jazz Vibraphone]

* JON METZGER QUARTET / OUT OF THE DARK

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jon metzger(vib),
fred hersch(p), marc johnson(b), joey baron(ds)
1985/V.S.O.P/

1 Out Of The Dark
2 Summersong
3 Sherwood's Party
4 Belizean Bump
5 Remembering Goofar
6 Mirage
7 Linda's Back

しばらくオルガンを聴いてきたので今度はヴィブラフォンをきいてみようかと思っています。
オルガンが濁音ならヴィブラフォンは清音で対極にある楽器ですね。
思うに私は今までヴァイブを意識して聴いたことはなかったです。
ライオネル・ハンプトン、ミルト・ジャクソン、ゲイリー・バートン、ボビー・ハッチャーソンが四天王になるかな。
その他、テディ・チャールス、レム・ウィンチェスター、カル・ジェイダー、デイブ・パイク、ロイ・エアーズなどを思い出します。
近年ではスティーブ・ネルソン、ジョー・ロック、さらにステフォン・ハリス、ウォーレン・ウルフといったところか。

さて今作はそのヴァイブ聴きを決定的にしたアルバムです。
とても新鮮な思いできくことが出来ました。
ヨン・メッツガー(vib)の1985年作品です。
ここはメンバーが素晴らしい・・・フレッド・ハーシュ(p)、マーク・ジョンソン(b)、ジョーイ・バロン(ds)は魅力あります。
今や現代のジャズ・シーンを引っ張っている面々です。

全7曲はメッツガー自身のオリジナルが5曲とハーシュの2曲の構成です。
スタンダードは入っていません。
聴いた途端にあまりの美しさと爽やかなサウンドに痺れてしまいました。
一瞬で虜になりました・・・「ヴァイブっていいなぁ~」と思いましたよ。
オルガン聴きが続いていた反動かもれませんね。
ジョンソン、バロンのリズムに乗ってメッツガーとハーシュが自在に展開していきます。
瑞々しく清廉です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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EDDIE COSTA QUARTET / GUYS & DOLLS like VIBES [Jazz Vibraphone]

*EDDIE COSTA QUARTET / GUYS & DOLLS like VIBES

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eddie costa(vib), bill evans(p), wendell marshall(b), paul motian(ds)
1958Rec/Coral/

1 Guys And Dolls
2 Adelaide
3 If I Were A Bell
4 Luck Be A Lady
5 I've Never Been In Love Before
6 I'll Know

エディ・コスタ(vib)とビル・エヴァンス(p)の共演が最大の魅力です。
親しみやすくクールな演奏が聴けました。
Coral盤も貴重です。

「レビュー時のコメント」
ジャズ再発廉価版シリーズの1枚です。
31歳で夭折したエディ・コスタ(p,vib)の作品・・・ヴァイブは独学でマスターしたとのこと。
エディ・コスタのアルバムはどれも貴重ですが特に今作はビル・エバンス(p)との共演です。
さらに珍しいのはミュージカルの「「Guys And Dolls」を取り上げていることですね。
いわゆる「色もの」の1枚です。

大人気のミュージカル「Guys And Dolls」はブロードウエイで何度も上演されています。
作詞作曲はフランク・レッサーです。
マーロン・ブランド、フランク・シナトラ主演で映画化され「野郎どもと女達」の邦題が付きました。

若い恋人達に贈るスマートでクールでロマンチックなジャズがコンセプトかな。
スタンダード化している(5)「I'VE NEVER BEEN LOVE BEFORE」が最も有名、(3)「IF I WERE A BELL」も演奏されることが多いです。
スイング感溢れるストレートなコスタとエバンスが聴けますよ。
オーソドックスなドラミングを展開するポール・モチアンにも注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

STEFON HARRIS DAVID SANCHEZ CHRISTIAN SCOTT / NINETY MILES [Jazz Vibraphone]

*STEFON HARRIS DAVID SANCHEZ CHRISTIAN SCOTT / NINETY MILES

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stefon harris(vib), david sanchez(ts), christian scott(tp),
remember duharte(p), osmar salazar(elb), eduardo barroetabena(ds),
harold lopez-nussa(p), yandy martines gonzalez(b), ruy adrian lopez-nussa(ds),
jean roberto san miguel(cong,per), edgar martinez ochoa(cong,per)
2011/Concord/

1 Nengueleru
2 E' Cha
3 City Sunrise
4 The Forgotten Ones
5 Black Action Figure
6 Congo
7 And This Too Shall Pass
8 Brown Belle Blues
9 La Fiesta Va

ステフォン・ハリス(vib)、デヴィッド・サンチェス(ts)、クリスチャン・スコット(tp)の3人がキューバのミュージシャンと共演したアルバムです。
去年の「みんなのベスト3」にも選ばれていた1枚ですね。
全9曲はサンチェス、ハリスで5曲、キューバのピアニスト4曲の構成です。

まずは強烈なアフロ・キューバン・リズムが耳に飛び込んできました。
凄いです・・・体が揺れました。
このようなアフロ・キューバン・ジャズを聴くのは久し振りなのでとても新鮮です。
ピアノ、ベース、ドラム、コンガ、パーカッションが一体となって繰り出すリズムが熱い。
この呪術的なリズム感は素晴らしいです。
特にパーカッシブなピアノのバッキングが生み出す効果は抜群です。
キューバの二人のピアニストは印象に残りました。
この強力なリズムに乗ってハリス、サンチェス、スコットも全開でぶっ飛ばします。
気分良く、思いっきり演奏できたんじゃないでしょうか。
ハリスもサンチェスも自己のアルバムではいまひとつねじれたところがあるんでね。
このようにストレートに演奏してくれると嬉しいです。

内容はどれもいいですがメロディアスな(2)「E'CHA」、アフロな(6)「CONGO」、(5)「BLACK ACTION FIGURE」におけるハリスのプレイなどに注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

ROY AYERS QUARTET & QUINTET / WEST COAST VIBES [Jazz Vibraphone]

*ROY AYERS QUARTET & QUINTET / WEST COAST VIBES

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roy ayers(vibe), jack wilson(p),
curtis amy(ts,ss)(1,3,6,8),
bill plummer(b)(1,3,6,8,9), yony bazley(ds)(1,3,6,8,9),
vic gaskin(b)(2,4,5,7,10), kenny dennis(ds)(2,4,5,7,10)
2011(Rec/1963)/EMI Music/

1 Sound And Sense
2 Days Of WinwAnd Roses
3 Reggie Of Chester
4 It Could Happen To You
5 Donna Lee
6 Ricardo's Dilemma
7 Romeo
8 Out Of Sight
9 Young And Foolish
10 Well You Needn't

ジャズ廉価盤シリーズは見たことも聴いたこともない珍しいアルバムが目白押しです。
ジャズ・ファンにとっては嬉しいけど迷うのも確か。
「安いんだから欲しいのは全部買っちゃえば・・・」との悪魔のささやきもある。
玉石混交だし、「まぁ、それはあまりに芸がなさ過ぎるよ」との声もあります。

今回、一番聴いてみたかったのがこれです。
ロイ・エアーズ(vib)の幻のデビュー盤の初CD化、エアーズが23歳の時、1963年録音です。
ユナイテッド・アーチスト原盤ではほとんど知られていないと思います。

やはりエアーズのルーツを探るには最適のアルバムでした。
ウエスト・コーストの爽やかでスマートな曲想とリズム感を持っていました。
もちろん、新鮮で瑞々しく、グルービーでモダンなプレイも聴かせてくれています。
彼が当時のコンテンポラリーなフュージョン感覚を持っていたのがよく分かります。

スタンダードにオリジナルを混じえての演奏は聴きどころも多いです。
ボサノバの(2)「DAYS OF WINE AND ROSES」、モダンな(4)「IT COULD HAPPEN TO YOU」、バラードの(7)「ROMEO」、モーダルな(1)「SOUND AND SENSE」、(7)「OUT OF SIGHT」など。
特にバラードの(9)「YOUNG AND FOOLISH」が素晴らしい。
これが23歳の演奏かと思いましたよ・・・当時のジャズ・プレイヤーの才能と早熟ぶりは驚かされます。
ジャック・ウィルソン(p)やカーテス・アミー(ts,ss)の参加も嬉しいです。
このサウンドは現在でも十分に通用する・・・未だに色褪せていません。
ヴァイブラフォン・ファンなら必携かも・・・。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

JOE LOCKE & GEOFFREY KEEZER QUARTET / LIVE IN SEATTLE [Jazz Vibraphone]

*JOE LOCKE & GEOFFREY KEEZER QUARTET / LIVE IN SEATTLE

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joe locke(vib), geoffrey keezer(p,key)
mike pope(b,elb), terreon gully(ds)
2006/ORIGIN RECORDS/

1 Van Gogh By Numbers
2 Honu
3 Fractured
4 Native Son
5 Miramar
6 Tulipa
7 The King

意気投合して新グループを結成したジョー・ロック(vib)とジェフ・キーザー(p)のライブ盤です。
2004年に紹介したアルバムではこんなコメントを書きました。

「この組み合わせではジョン・ルイス(p)とミルト・ジャクソン(vib)のモダン・ジャズ・カルテットがあまりにも有名で、洗練された美しいサウンドとして定型化してしまった感があります。
ボビー・ハッチャーソン(vib)+ハービー・ハンコック(p)の名盤、「ハプニングス」もそうでした。
デュオではゲイリー・バートン(vib)とチック・コリア(p)の「クリスタル・サイレンス」が知られています。
だからでしょうね、最初は正直異質な感じがしましたよ、ドラムがかなりうるさいと感じました。
私の頭の中ではヴァイブ+ピアノのカルテットのイメージが固まっていたからです。
しかし何回か聴いているうちにこれがこのグループの良さだと気が付いたのです。
この作品でキーになっているのは間違いなくテリオン・ガリーのドラムスだと思います。
煽るような強力なリズムが大人しくなりがちなサウンドに刺激を与えています。
この太鼓をどう感じるかが評価の分かれ目になります。」

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

TOSHIHIRO AKAMATSU QUARTET / STREAM OF LIFE [Jazz Vibraphone]

*TOSHIHIRO AKAMATSU QUARTET / STREAM OF LIFE

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赤松敏弘(vib),
市川秀男(p), 村上聖(b), 大阪昌彦(ds),
後藤浩二(p), 養父貴(g), 鈴木良雄(b), マリンバ王子(marimba)
2008/VEGA/

1 Crossing Departure(T.Akamatsu)
2 Channel October(T.Akamatsu)
3 The Fellow Traveler(T.Akamatsu)
4 December(K.Goto)
5 Mystical Insights(T.Akamatsu)
6 Come Rain Or Come Shine(H.Arlen)
7 Jump Jive(T.Akamatsu)
8 Winter Love(Y.Suzuki)
9 My Man's Gone Now(G.Gershwin)
10 I Love You Porgy(G.Gershwin)

たまにヴァイブのジャズを聴きたくなります。
透明感があって爽やかな感じがします。
赤松さんは日本を代表するヴァイブ奏者です。

「レビュー時のコメント」
こちらもライブ絡みで購入した赤松敏弘(vib)さんの最新作です。
ライブの時に赤松さんから手渡しで購入しました。もちろんサイン入りで。
カルテット、クインテット、デュオ、ソロまで楽しめるアルバムで構成のバランスもいいです。
ベテランと若手を配した組み合わせにも興味がありました。
市川秀男(p)さんと名古屋の逸材、後藤浩二(p)さん、鈴木良雄(b)さんには村上聖(b)さん、大坂昌彦(ds)さんには新感覚のギタリストの養父貴さんを配しています。
そして赤松さん自身にはマリンバ王子さんです。
ということで、今作には色々な表情が詰まっています。

一番面白かったのは赤松、養父、村上、大坂の組み合わせで(2)、(3)で聴けます。
オリジナル曲ですがこれが実に刺激的でいいです。新味、新鮮な感じがしました。
養父さん、村上さんのプレイにも注目です。
全体的には養父さんのギターが良いアクセントになっていると思います。
赤松さんの師匠のゲイリー・バートンもカート・ローゼンウィンケル(g)とやってますね。
私的、赤松さんのベスト・アルバムです。

(中間系)
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