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BILLY CHILDS QUARTET / REBIRTH [Jazz Piano]

* BILLY CHILDS QUARTET / REBIRTH

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billy childs(p),
steve wilson(as,ss), hans glawischnig(b), eric harland(ds)
claudia acuna(vo)(2), ido meshulam(tb)(2), rrogerio boccato(per)(2),
alicia olatuja(vo)(3)
2017/Mack Avenue/

1 Backwards Bop (B.Childs)
2 Rebirth (B.Childs)
3 Stay (B.Childs)
4 Dance Of Shiva (B.Childs)
5 Tightrope (B.Childs)
6 The Starry Night (B.Childs)
7 The Windmills Of Your Mind (M.Legland)
8 Peace (H.Silver)

中堅ピアニストのビリー・チャイルズの作品。
ジャズ友のMさんがチャイルズのライブを見て絶賛していたので買ってみました。
聴いたらこれが素晴らしかったです。
今までのイメージがまるで変ってしまった・・・前作ではグラミー賞も取ったようです。
あわてず騒がずの控えめで地味なピアニストだと思っていたのでこの変化に驚いてしまいました。
まぁ、それほど聴いていたわけでもないので私が知らなかっただけかも知れませんが・・・。
それにしても短期間にこれ程の変貌を遂げるというのも珍しいとは思います。
まさに一皮むけた気がします。
題名の「Rebirth」というのもピッタリです。

全8曲は自身のオリジナル6曲とその他2曲の構成です。
1曲目のオリジナルを聴いてガツンときました。
チャイルズの強力なタッチとエリック・ハーランドの疾走するドラミングが抜群のコンビネーションを生み出しています。
さらにスティーヴ・ウィルソンの泣きのアルト・サックスの響きが緊張感に溢れています。
2曲目にクラウディア・アクーニャ、3曲目にアリシア・オラトゥージャのヴォーカルが入り新味が加わっています。
この(1)~(3)の流れが最高で今作の聴きどころになると思います。
その他の2曲がミッシェル・ルグランとホレス・シルバーというのも面白かったです。
ある意味両極端にあるピアニストだけどチャイルズは二人共好きなんだろうね。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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SAM RIVERS QUINTET / CONTOURS [Jazz Tener Sax]

* SAM RIVERS QUINTET / CONTOURS

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sam rivers(ts,ss,fl), freddie hubbard(tp),
herbie hancock(p), ron carter(b), joe chambers(ds)
1965Rec/Blue Note/

1 Point Of Many Returns.
2 Dance Of The Tripedal
3 Euterpe
4 Mellifluous Cacophony
5 Mellifluous Cacophony*

サム・リバース(ts)はブルー・ノートに4枚のリーダー・アルバムを残しています。
そのうちの1枚はピアノレスですが残り3枚では個性的な3人のピアニストと共演してくれています。
そのどれもが創造力に溢れ、刺激的で素晴らしかった。
1枚目はジャッキー・バイアードで3枚目はハル・ギャルパーでした。

さて、今作はリバースのブルー・ノートの2枚目のアルバムでピアニストはハービー・ハンコックです。
さらに当時の新進気鋭のトランぺッターだったフレディ・ハバードを迎い入れています。
どれだけブルー・ノートに気合が入っていたかが分かる一枚です。
ここでの最大の聴きどころはやはりハンコックで身震いするほど素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
凄いと思う・・・まるで抜身のような切れ味で近寄ったらそのまま切られそうな気がします。
ハバードも負けてはいない・・・高々と飛翔するかのようなトランペットが鋭く空気を切り裂きます。
ここはドラマーにも注目しました。
常識的にはトニー・ウィリアムスなんだけどそれではあんまり代わり映えしませんね。
それでプロデューサーのアルフレッド・ライオンはジョー・チェンバースを起用しました。
チェンバースのタイトなドラミングがどこかに飛んで行きそうになるメンバーを必死に引き留めています。

全4曲は全てリバースのオリジナルで(5)は別テイクが追加収録されました。
コンポーザーとしてのリバースの才能が溢れる作品になっています。
リバースのマルチ・プレイヤー(ts,ss,fl)振りも注目して下さい。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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ELIOT ZIGMUND QUARTET / LIVE AT SMALLS [Jazz Drums]

* ELIOT ZIGMUND QUARTET / LIVE AT SMALLS

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eliot zigmund(ds),
matt garrison(ts,ss), allen farnham(p), david kingsnorth(b)
2018/Smalls Live/

1 9 Doyers Street (M.Garrison)
2 Tenderly (W.Gross)
3 The Glide (R.Towner)
4 The Remembered (B.Evans)
5 Remediation (E.Zigmund)
6 For Heaven's Sake (E.Bretton/S.Edwards/D.Meyer)
7 Re: Person I Knew (B.Evans)
8 You'll Know When You See Herr (M.Garrison)

エリオット・ジグムンド(ds)の懐かしい名前を見かけたので手が伸びました。
元ビル・エヴァンス・トリオのドラマーで「アフィニティ」(1979)はエヴァンスの後期名盤として知られています。

全8曲はメンバーのオリジナル3曲とエヴァンスが2曲、その他3曲の構成です。
マット・ギャリソンのワン・ホーン・アルバムでエヴァンス派のアラン・ファーナム(p)の起用はピッタリだと思います。
ジグムンドは多弁になってもどうるさくない・・・端正で趣味の良いドラミングが聴けました。
ライブとは感じさせない落ち着いてシットリとした作品に仕上がっています。
スタンダードの(2)「Tenderly」とギャリソンのソプラノが熱い(3)「The Glide」がお気に入りになりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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GARY THOMAS QUINTET / SEVENTH QUADRANT [Jazz Tener Sax]

* GARY THOMAS QUINTET / SEVENTH QUADRANT

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gary thomas(ts), paul bollenback(g),
renee rosnes(p), anthony cox(b), jeff watts(ds)
billy murphy(ds)(2)
1987/Enja/

1 Foresight, Preparetion And Subterfuge.
2 Tablet Of Destinies
3 No
4 First Sketches
5 Seventh Quadrant
6 Labyrinth
7 Chiaroscuro
8 The Eternal Present

ゲイリー・トーマスのサックスは独学とのことです。
だからこそ面白いのかも知れませんね。
1980年代は当時の先鋭だったブルックリン派(Mベース派)と目されていた逸材です。
私のイメージはちょっと違っていてその範疇にはくくれない孤高のプレイヤーの一人と思っていました。
トーマスはジャック・デジョネット(ds)の「スペシャル・エディション」に加入して名前を知られるようになりました。
その後一時期マイルス・デイビス(tp)のバンドにも参加しています。

さて今作はトーマスの1987年の作品で、デビュー作ながら最高傑作との評価が高いものです。
飛ばす飛ばす・・・ギンギンに熱い・・・重量級でエキサイティングな演奏を聴かせてくれました。
ポール・ボーレンバック(g)、リニー・ロスネス(p)、アンソニー・コックス(b)、ジェフ・ワッツ(ds)も若いです。
つくづく若さって素晴らしいと思う・・・全員がエネルギーに満ち溢れています。
そのパワーに圧倒される一枚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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EVA FERNANDEZ QUINTET / THAT DARKNESS [Jazz Vocal]

* EVA FERNANDEZ QUINTET / THAT DARKNESS

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eva fernandez(vo,as), david pastor(tp),
josep lluis guart(p), miquel angel cordero(b), toni pages(ds)
2015/Taller De Musics/

1 My Favorite Things (R.Rogers/Oscar Hammerstein)
2 Love Is A Losing Game (A.Winehouse)
3 Dream A Little Dream (F.Andre/W.Schwandt/G.Kahn)
4 Never Will I Marry (F.Loesser)
5 That Darkness (E.Fernandez)
6 Diz Que Eu Fui Por Ai (Z.Keti/H.Rocha)
7 El Dia Que Me Quieras (C.Cardel/A.L.Pera)
8 Nadir (D.Pastor)

エヴァ・フェルナンデス(vo,as)は初見、スペイン期待の若手ジャズ・ミュージシャンだそうです。
初めて耳にした時に「どこかで聴いたことがあったような気がする」と思いました。
2曲目にエイミー・ワインハウス(vo)の曲が入っていました。
・・・そうだワインハウスだった。
ワインハウスは若くして非業の死を遂げたイギリスの女性ヴォーカリスト。
破滅型の人生だったけれど若い女性ミュージシャンに与えた影響は大きかった。
サウンド的にエヴァの持つ雰囲気はワインハウスにそっくりです。

エヴァの初リーダー・アルバム
全8曲はメンバーのオリジナルが2曲とその他6曲の構成です。
メンバーで知られているのはデヴィッド・パストール(tp)ですね。
前述したけど歌い方はエイミー・ワインハウスによく似ています。
エヴァのオリジナリティが出てくるのはもう少し先になるかな。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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PHAROAH SANDERS QUARTET / CRESCENT WITH LOVE [Jazz Tener Sax]

* PHAROAH SANDERS QUARTET / CRESCENT WITH LOVE

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pharoah sanders(ts),
william henderson(p), harles fambrough(b), sherman ferguson(ds)
1993/Venus/

1 Lonnie's Lament.
2 Softly For Shyla
3 Wise One
4 Naima
5 Crescent
6 After the Rain

ファラオ・サンダース(ts)は名実ともにジョン・コルトレーン(ts)の真の後継者だと思います。
ファラオのバラード・プレイは素晴らしくて今でも車のHDに入れて時々聴いています。

今作は「Ballads With Love」(1993)と対となるアルバムで前者がスタンダードならこちらはコルトレーンが中心です。
全6曲は1曲を除いてコルトレーンの作曲ですが文句なしの圧倒的な演奏が詰まっています。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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KIM BARTH & MICHAEL P. MOSSMAN SEXTET / LATE NIGHT COFFEE [Jazz Trumpet]

* KIM BARTH & MICHAEL P. MOSSMAN SEXTET / LATE NIGHT COFFEE

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kim barth(as,fl), michael mossman(tp), paulo morello(g),
dudu penz(b), cliff almond(ds), heinrich klingmann(cong),
2014/Enja/

1 Late Night Coffee
2 Spanish Fire
3 Song For My Little Daughter
4 Temple Of Dendur
5 Boda En Grinon
6 A Song For Horace
7 Eu Vou Voltar
8 Down In Dumbo
9 Quiero Ir Contigo
10 Blues For Barretto
11 Partido Blue

マイケル・フィリップ・モスマン(tp)の懐かしい名前を見たので手が伸びました。
モスマンは1980年代に大活躍したトランぺッターです。
ジャズ・メッセンジャーズやホレス・シルバー・クインテットに在団しました。
OTB(Out Of The Blue Note)も新生BNの大注目バンドで人気があったのをよく覚えています。
ここのメンバーはマイケル・モスマン(tp)、ケニー・ギャレット(as)、ラルフ・ボウエン(ts)、ハリー・ピッケンス(p)、ロバート・ハースト(b)、ラルフ・ピーターソン(ds)が名前を連ねていました。
ギャレットやピーターソンのその後の活躍は知られていますね。

さてここはドイツのサックス奏者のキム・バースとモスマンのフロント2管。
熱い熱いブラジリアン・ラテン・サウンドが聴けました。
全11曲は全て二人のオリジナルで占められていて定番のボサノバ曲がないのも面白かったです。
今作は同時にホレス・シルバー(p)に捧げるアルバムにもなっているようです。
こういったサウンドに欠かせないのがギターでパウロ・モレロのプレイにも注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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HAROLD MABERN / SOMEWHERE OVER THE RAINBOW [Jazz Piano]

* HAROLD MABERN / SOMEWHERE OVER THE RAINBOW
--Harold Plays Arlen--

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harold mabern(p), dwayne burno(b), willie jonesⅢ(ds)
2006/Venus/

1 Somewhere Over The Rainbow
2 A Sleeping Bee
3 Blues In The Night
4 Out Of This World
5 Savanna
6 Hooray For Love
7 Stormy Weather
8 I've Got The World On A String
9 The Man That Got Away
10 This Time The Dream's On Me

ハロルド・メイバーン(p)もまた80歳を過ぎても現役で活躍するジャズ怪物の一人です。
パワフルかつ強靭なタッチの持ち主でスイング感溢れる演奏は元気がもらえるピアニストです。
やや情緒には欠けるけれど機関車の如く突っ走る奏法には魅力があります。
エリック・アレキサンダー(ts)の師匠格としても知られていますね。

全10曲は全てハロルド・アーレンの作品です。
今作はそこに惹かれました。


(中間系)

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MARC MOMMAAS & NIKOLAJ HESS DUO / BALLADS AND STANDARDS [Jazz Duo]

* MARC MOMMAAS & NIKOLAJ HESS DUO / BALLADS AND STANDARDS

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marc mommaas(ts), nikolaj hess(p),
thomas morgan(b)(2,3,6), vic juris(g)(5)
2015/Sunny Side/

1 The Peacocks
2 Ask Me Now
3 The Shadow Of Your Smile
4 In A Sentimental Mood
5 Somewhere Over The Rainbow
6 Never Let Me Go
7 Body And Soul

先週の「マイケル・カナン(p)とデヴィッド・シルズ(ts)のデュオ」に続いてもう1枚買ってみました。
こちらはオランダ出身のマーク・モマース(ts)とデンマーク出身のニコライ・ヘス(p)のデュオです。
先週の題名が「The Sweetest Melody」なら、こちらは「Ballads And Standards」です。
2枚は似たような企画ですが中身は全然違っていました。
一方はストレートでハート・ウォームな作品、もう一方は超クールで静謐な作品です。

全7曲は良く知られたスタンダードをバラードで演奏しています。
3曲にベーシストのトーマス・モーガンと1曲にギタリストのヴィック・ヨリスが加わっています。
1曲目の「The Peacocks」はピアニストのジミー・ロウルズの作品でジャズ・メンが好んで演奏している名曲です。
モマースとヘスのデュオは緊張感に溢れていてギュッと胸を締め付けられる思いがしました。
どれも素晴らしい演奏が詰まっていてテナー&ピアノのデュオ名盤の1枚になります。
特にジェイ・リビングストンの(6)「Never Let Me Go」はこの曲のベスト・プレイが聴けました。
今作は良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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JAMIE CULLUM / CATCHING TALE [Jazz Vocal]

* JAMIE CULLUM / CATCHING TALE

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jamie cullum(vo,p,g),etc
2005/Universal/

1 Get Your Way.
2 London Skies
3 Photograph
4 I Only Have Eyes For You
5 Nothing I Do
6 Mind Trick
7 21st Century Kid
8 I'm Glad There Is You
9 Oh God
10 Catch The Sun
11 7 Days To Change Your Life
12 Our Day Will Come
13 Back To The Gound
14 My Yard
15 Mind Trick
16 Get Your Way
17 I'd Probably Do It Again
18 Trippin' Up

ジェイミー・カラム
イギリス出身の人気ヴォーカリストの2枚目のアルバムです。
オリジナルとジャズ・スタンダードが程よくミックスされた構成です。
日本盤には(15)~(18)までのボーナス・トラックが加わっています。
スタンダードの(4)「I Only Have Eyes For You」や(8)「I'm Glad There Is You」が新しい感覚で蘇ってきました。
野太い歌声と現代的なリズムは刺激的かつ魅力的で才能に溢れています。

(帯中よりの転載)
ジャンルも時代も超越する天性の直感が捕らえた、音楽の興奮と可能性。
映画「ブリジット・ジョーンズの日記、きれそうなわたしの12ヶ月」の主題歌「エヴァーラスティング・ラヴ」の大ヒットも記憶に新しい、イギリスが生んだ大型ヴォーカリスト/ピアニスト。
ヒップホップ・ビート、ポップなメロディ、ジャズ・ピアノが自在に飛び交う、柔軟な音楽性が発揮されたエキサイティングでクリエイティヴな名作。
グラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカルにノミネートされるほどジャズ界をうならせたクールネス、ニルヴァーナやサウンドガーデンを聴いて育った世代のオルタナティヴなエッジ、そしてグラストンベリー・フェスのオーディエンスを一つにするほどのロックなエナジー。
これらを全て持った音楽を作り、表現できるのがジェイミー・カラムなのだ。
クールネスとオーガニック・フィールが交錯する、モダンなスタンダード。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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