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山口真文 TRIO / TRINITY ! [Jazz Tener Sax]

* 山口真文 TRIO / TRINITY !

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山口真文(ts,ss)、小牧良平(b)、本田珠也(ds)
2022/Days Of Delight/

1 Stella By Starlight (V.Young)
2 Round Midnight (T.Monk)
3 Summertime (G.Gershwin)
4 Someday By Prince Will Come (F.Churchill)
5 Solar (M.Davis)
6 Everything Happens To Me (M.Dennis)
7 The Night Has A Thousand Eyes (J.Brainin)
8 Yearnin' (O.Nelson/F.Stanton/J.Stanton)

この山口真文(ts)さんのトリオ盤は去年のベスト3に2人の方が上げていました。
それでどうしても聴きたくなって購入しました。
内容は期待通りというか、期待以上でしたね。
真文さんのテナー・サックスの音色はどこまでも野太く硬質でゴリゴリ感に溢れています。
単純に「ジャズだなぁ~」と思いましたよ。

全8曲のスタンダード作品集で構成も素晴しいです。
コード楽器レスのトリオですがある時はベース、ある時はドラムスとのデュオに聴こえる時があります。
一番のお気に入りの(7)「夜千」はソニー・ロリンズ(ts)張りのカリプソのリズムで演奏されていました。
マット・デニス(vo)の(6)「Everything Happens To Me」も大好きな曲です。
トリオが繰り出す一音一音に密度が濃い「たましいの塊」のようなジャズが聴けます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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SCOTT HAMILTON QUARTET / POINCIANA [Jazz Tener Sax]

* SCOTT HAMILTON QUARTET / POINCIANA

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scott hamilton(ts),
paolo birro(p), aldo zunino(b), alfred kramer(ds)
2022/ Fone Jazz/

1 Birk's Works (D.Gillespie)
2 By Myself (A.Schwartz/H.Diez)
3 You Taught My Heart To Sing (M.Tyner)
4 Chloe (Daniels/Cahn)
5 Confirmation (C.Parker)
6 I Remember Clifford (B.Golson)
7 Poinciana (N.Simon)
8 Put On A Happy Face (C.Strouse)
9 Eu E A Briza (J.Alf)

お正月にはゆったりのんびりと過ごしたいということで選んだ第二弾です。
スコット・ハミルトン(ts)なら間違いありませんね。
ところが今作は予想が外れて思ったよりずっと良かったです。
ハミルトンはちょっと下卑た感じというか、リラックスした古典的なスイング奏法が持ち味ですね。
ところがここでは実にしっかりとキチンと吹いているんですよ。
選曲も凝っていてゴルソンはともかくガレスピー、マッコイ、バードは珍しいんじゃないかと思いました。
私が知らないだけかもしれませんがハミルトンの異色作になると思います。
ちなみに表題曲の「ポインシアナ」は大好きな曲です。
最近ライブでも聴くことが多くなったのでこの曲の良さが見直されてきていると思います。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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TRIOS CHARLES LLOYD / OCEAN [Jazz Tener Sax]

* TRIOS CHARLES LLOYD / OCEAN

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charles lloyd(ts,fl), gerald clayton(p), anthony wilson(g)
2022/ Blue Note/

1 The Lonely One
2 Hagar Of The Inuits
3 Jaramillo Blues
4 Kuan Yin

今年最後の1枚にチャールス・ロイド(ts)のトリオを選んでみました。
ロイドも息の長いプレイヤーです。
1960年代から活躍していて今年で84歳なんてとても信じられませんよ。
それでこの演奏と内容だからね。
創造力の衰えをまったく感じさせないのはまさに怪物です。

全4曲は全て自身のオリジナルで平均10分程度の演奏になっています。
トリオといってもサックスとフルートにピアノとギターの組み合わせです。
これってありそうでない珍しい組み合わせではないかな。
しっとりはしているけど澱むような演奏スタイルを持っています。
好き嫌いはあると思うけどこの澱みが最大の魅力じゃないかと思います。
聴いているうちに段々と心地良くなってくるんです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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ELI DEGIBRI QUARTET / HENRI AND RACHEL [Jazz Tener Sax]

* ELI DEGIBRI QUARTET / HENRI AND RACHEL

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eli degibri(ts,ss),
tom oren(p), alon near(b), eviatar sslivnik(ds)
2020/Degibri/

1 Henri And Rachel
2 Gargamel
3 Like Someone In Love (J.V.Heusen)
4 Longing
5 Noa
6 The Wedding
7 Don Quixote
8 Ziv
9 Preaching To The Choir
10 Henri And Rachel (Duo Version)

イスラエルを代表するサックス奏者エリ・デジブリの作品です。
最愛の両親に捧げた作品になっています。
デジブリは気鋭のサックス奏者であり彼を見出したのはハービー・ハンコック(p)です。

全9曲は1曲を除いて全て自身のオリジナルです。
新感覚ジャズと共に美しいメロディ・ラインが聴きどころになります。
特にアップテンポで演奏される(4)「Longing」の展開が素晴しいです。
ピアノのトム・オレンにも注目しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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JAKOB DINESEN QUARTET / UNCONDITIONAL LOVE [Jazz Tener Sax]

* JAKOB DINESEN QUARTET / UNCONDITIONAL LOVE

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jakob dinesen(ts),
jacob artved(g), felix moseholm(b), jeff"tein"watts(ds)
2022/Stunt/

1 Say
2 Unconditional Love (G.Allen)
3 Bahoup
4 Jaden's Jam
5 Here Comes Marvin
6 Pharoah
7 Melancholia (D.Ellington)
8 Yahya
9 Tyk Onsdag

デンマークを代表するテナー奏者、ヤコブ・ディネセンの作品です。
2003年のカート・ローゼンウィンケル(g)との共演盤はベスト3に上げました。
もう20年も前になるけど月日が経つのは本当に早いです。

全9曲は2曲を除いて自身のオリジナルです。
表題曲の「Unconditional Love」は早世したジェリ・アレン(p)の作品。
ディネセンのルーツはジョン・コルトレーン~ウェイン・ショーターにあります。
(6)「Pharoah」は明らかにファラオ・サンダース(ts)を指した作品でしょうね。
ファラオが亡くなったのは今年の9月なので何か感じるものがあったのかな。
ディネセンの音楽にはある種の緊張感が伴います。
でもそれは決して不快なものではなくて心の奥に触れてくる感じがします。
実にクールな感覚です。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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GRANT STEWART QUINTET / THE LIGHTING OF THE LAMPS [Jazz Tener Sax]

* GRANT STEWART QUINTET / THE LIGHTING OF THE LAMPS

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grant stewart(ts), bruce harris(tp),
tardo hammer(p), david wong(b), phil stewart(ds)
2022/Cellar 20/

1 Little Spain (C.Jordan)
2 A Piece Of Art (G.Stewart)
3 Ghost Of A Chance (V.Young)
4 Out Of The Past (B.Golson)
5 Mo Is On (E.Hope)
6 I'm A Fool To Want You (J.Wolf/J.herron)
7 Bearcat (C.Jordan)
8 Bitty Ditty (T.Jones)

CDショップでグラント・スチュワート(ts)の名前を久し振りに見ました。
王道のトランペットとテナーのフロント2管だし、聴いてみようかと思いました。
ここはクリフォード・ジョーダン(ts)の2曲が目に留まりました。
ジョーダンは1950年代後期のブルーノートの看板サックス奏者の一人でした。
でも地味なプレイヤーなので彼の曲を取り上げる人はほとんどいません。
スチュワートの目の付けどころが面白いです。
ちょっとゆるめのオーソドックスなハードバップ・ジャズが聴けました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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DOUG WEBB QUINTET / THE MESSAGE [Jazz Tener Sax]

* DOUG WEBB QUINTET / THE MESSAGE

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doug webb(ts), greg osby(as),
bob reynold(ts), brian charette(org), charles ruggiero(b)
2022/Posi-Tone/

1 Caught In The Webb (D.Webb)
2 Nekide (G.Osby)
3 The Message (S.Huffsteter)
4 I Was Doing Alright (G.Gershwin)
5 Frustration (B.Reynolds)
6 Doug's Dilemma (R.Aldcroft)
7 Keeping Up With The Joneses (R.Aldcroft)
8 New Begining (R.Aldcroft)
9 Baubles, Bangles & Beads (G.Forrest/R.Wright)
10 Where Did You Come From ? (B.Reynolds)
11 Bonnie Lass (B.Charette)

ここはメンバーの面白さに惹かれました。
グレグ・オズビー(as)、ボブ・レイノルズ(ts)、ブライアン・チャレット(org)の共演です。
リーダーのダグ・ウエッブ(ts)の繋がりでしょうが組み合わせがちょっと異質な感じがしました。
テナーが2本入るということもあります。

全11曲はメンバーのオリジナル5曲とその他6曲の構成です。
目玉は明らかにアヴァンギャルドな雰囲気を持つグレグ・オズビーだと思います。
ここにオズビーが入ってどんな演奏をするのか?が興味深いです。
やはりオズビーが一風変わっていてメンバーに程良い緊張感を与えています。
聴きどころはそのオズビーのオリジナルの(2)「Nekide」になりました。
全体を通してチャレットのグルービーなオルガンも良かったです。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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BILL EASLEY QUARTET / DIVERSITONIC [Jazz Tener Sax]

* BILL EASLEY QUARTET / DIVERSITONIC

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bill easley(sax&piccolo),
kyle kdehler(org), mark wellis(p), john hanks(ds),
beverly botsford(per)(1,5,8), robelt bradford(g)(1,7), bill newton(hca)(1,7,8)
2022/Sunnyside/

1 Wherever You Go (B.Easley)
2 When Lights Are Low (B.Carter)
3 Those Were The Days (C.Strouse)
4 I Didn't Know Aboyt You (D.Ellington)
5 I Should Care (S.Cahn)
6 Isfahan (D.Ellington/B.Strayhorn)
7 Things Ain't What They Use To Be (M.Ellington)
8 There You Are (B.Easley)

意外だったけどビル・イーズリー(ts,as)のリーダー作を買ったのは初めてです。
ちょっと暑苦しそうなイラスト・ジャケットに惹かれました。
バックのオルガン、ピアノ、ドラムスという組み合わせも面白いです。

全8曲は自身のオリジナル2曲とその他6曲の組み合わせです。
エリントンが3曲というのはいかにエリントンに傾倒しているのかが分かります。
ベニー・カーター(as)の名曲「When Lights Are Low」もシブい選曲です。
サミー・カーンの「I Should Care」も良かった。
今年2022年作の最初のアルバムだったけど満足しました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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DON MENZA & FRANK STRAZZERI / BALLADS [Jazz Tener Sax]

* DON MENZA & FRANK STRAZZERI / BALLADS

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don mennza(ts), frank strazzeri(p)
1987Rec/Fresh Sound/

1 Penthouse Serenade
2 My Foolish Heart
3 You Are My Thrill
4 Over The Rainbow
5 Darn That Dream
6 Soultrane
7 More Than You Know
8 It's You Or No One
9 Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
10 Smoke Gets In Your Eyes
11 What's New
12 Blues In The Dark

ドン・メンザ(ts)とフランク・ストラゼリ(p)のデュオ作品です。
今作が昨年の「みんなのベスト3」に選ばれてきた時にすぐに聴きたいと思いました。
メンザはビック・バンド畑で長く活躍していた知る人ぞ知るのテナー・サックス奏者です。
一方のストラゼリはほぼ忘れられた存在になっていました。
ウェスト・コースト・ジャズ出身のピアニストですが作品集も少ないので記憶から消えていた。
そんなベテラン二人のスタンダード・バラード集なら聴いてみたいと思うのは当然です。
珠玉の名演が詰まっていました。
真夜中にひっそりとグラス片手に聴いたら最高です。

骨太テナー・サックスと流麗ピアノが、デュオでバラードの深みを表現。
--帯中よりの抜粋--

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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HARRY ALLEN QUARTET / VIVA! BOSSA NOVA [Jazz Tener Sax]

* HARRY ALLEN QUARTET / VIVA! BOSSA NOVA

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harry allen(ts),
klaus mueller(p), pat o'leary(b), joe ascione(ds)
2008/Swing Bros/

1 Wave
2 Desafinado
3 Dindi
4 Mais Que Nade
5 Look To The Sky
6 Samba De Orfeu
7 Bein' Green
8 Tristeza
9 Someone To Light Up My Life
10 Serra Da Estrela
11 Don't Ever Go Away
12 El Cajon
13 How Insensitive

暖かくなってきたのでまたハリー・アレン(ts)のボサノバが聴きたくなりました。
今作はピアノ・トリオだけをバックにしたワン・ホーン・アルバムです。
珍しいですね。
普通はギターやパーカッションが入るのがボサノバ盤の定番になっているから。
ちょっと硬いかなと思うけど、これはこれで新味に聴けました。

ボサノヴァのリズムとサックスの音色に泳ぐ至極のひと時
ボサノヴァ誕生50周年に贈るボッサ第一人者ハリー・アレン」のボサノヴァ名曲集。
--帯中よりの抜粋--

(くつろぎ系)

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