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KATO SHINICHI & SHIMIZU ERIKO DUO / DOUBLE AXES [Jazz Duo]

* KATO SHINICHI & SHIMIZU ERIKO DUO / DOUBLE AXES

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加藤真一(b) , 清水絵理子(p)
2018/F.S.L/

1 Parisian Thoroughfare (B Powell)
2 Loose Bloose (B.Evans)
3 Sabia (A.C.Jobim)
4 Retrato Em Branco E Preto (C.Busrque)
5 Tenderly (W.Gross)
6 You Must Believe In Spring (M.Legrand)
7 Come Sundy (D.Ellington)
8 We'll Be Together Again (C.Fischer)
9 For You (K.Shinichi)

先日、久々に清水絵理子(p)さんを見る機会がありました。
「7、8年ぶりか、いや10年ぶりじゃないの」なんて会話が出るほど間が空いてしまった。
以前はボーカルのバックはもちろん、竹内直(ts,bcl)さんや峰厚介(ts)さんのグループでよく聴いてたんだけど。
一番最初に感じたのは音に凄みが出ていたこと、貫禄が付いて姉御風になっていたことです。
元々がアグレッシブなピアノを弾いていたけど年を経て、よりエネルギッシュでパワフルな音になってました。
共演の加藤真一(b)さんは幅広い音楽性を持つ実力者で「何でも来い」のベーシストとして知られています。
それこそ超が付くほどの売れっ子ベーシストです。
そんな二人のデュオ盤が今作です、エリッチョから手渡しで入手しました。

全9曲は加藤さんの1曲を除いて全てスタンダードの構成です。
見てみると興味深い作曲者と色んな曲調の曲が網羅されていて選曲が面白いです。
現在の二人の全てを聴いてもらおうという狙いがあるように思います。
清水さんは速い曲には定評があるのでスローな曲が聴きどころになりました。
私的ベストはジョビンの(3)「Sabia」で加藤さんとのコンビネーションが素晴らしかった。
エヴァンスの(2)「Loose Bloose」の音遣いや(5)「Tenderly」のスイング感も心地良かったです。
唯一のオリジナルの(9)「For You」では加藤さんのアルコ・プレイが美しいです。
加えて特筆すべきは録音が素晴らしいことでオーディオ・ファンにもお勧め出来ます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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MARILYN SCOTT / EVERY TIME WE SAY GOODBYE [Jazz Vocal]

* MARILYN SCOTT / EVERY TIME WE SAY GOODBYE

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marilyn scott(vo),
cyrus chestnut(p), gerald cannon(b), willie jones Ⅲ(ds)、
paul bollenback(g), ken peplowski(ts,cl)
2008/Venus/

1 Every Time We Say Goodbye
2 I Got Lost In His Arms
3 Lonely Town
4 Detour Ahead
5 Do You Know The Way To San Jose ?
6 Autumn In New York
7 I Love Paris
8 Cry Me A River
9 Caravan
10 Somewhere

私は癒し系ジャズを選ぶ時に日本制作盤を選ぶ傾向にあります。
スタンダードが中心で聴き易く「絶対に間違いない」との安心感があるからです。
日本人としての感性が同じで日本人向けのジャズを作ることに何の疑問も抱いていません。
まぁね、色んな意見もあるけれど、いつの時代も「買う買わない」は聴く人の勝手だから。

さて今作のマリリン・スコット(vo)は初見です。
アメリカの西海岸を中心に活躍しているフュージョン系の歌手だそうです。
これまでのアルバムの大半はジョージ・デューク(p)がプロデュースとありました。
録音時は60歳近いですがしっかりと声が出ています。
ちょっとかすれたハスキー・ボイスで大人の女性の歌声、もちろん歌は上手いです。
ピアノにサイラス・チェスナット、テナー・サックスにケン・ぺプロスキーが参加していて楽しめました。
特に(1)「Every Time We Say Goodbye」は大好きな歌でこれが入っているとまず手が伸びてしまう。
コール・ポーターが書いた曲は多いけどヴォーカリストに一番好まれると聞いたことがある。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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JOHN HANDY QUINTET / LIVE AT THE MONTEREY JAZZ FESTIVAL [Jazz Alto Sax]

* JOHN HANDY QUINTET / LIVE AT THE MONTEREY JAZZ FESTIVAL

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john handy(as), jerry hahn(g),
mike white(vln), don thompson(b), terry clarke(ds)
1965Rec/CBS/

1 If Only We Knew
2 Spanish Lady

先週に引き続きパワフル&エネルギッシュなノン・ストップ・パフォーマンスを1枚上げたいと思います。
ジョン・ハンディ(as)もまたエリック・ドルフィ(as)同様にチャールス・ミンガス(b)・バンドの出身です。
ミンガス・バンド出身者には個性的なミュージシャンが多いけどハンディもその中の一人です。

今作は名実共にジョン・ハンディの代表作になっています。
「この人のこの1枚とか」、「この人のこの1曲とか」の話題になれば必ず出てくるアルバムです。
ハンディとジェリー・ハン(g)、マイク・ホワイト(vln)、ドン・トンプソン(b)、テリー・クラーク(ds)がメンバー。
才人の集まりだったですが特にギターとバイオリンの組み合わせでぶっ飛ばすところが超個性的でした。
この組み合わせは古くはジャンゴ・ラインハルト(g)とステファン・グラッペリ(vln)があるのでそれがルーツかな。
収録曲はたったの2曲でLPではA面B面で1曲づつでした。
なんといってもB面の「Spanish Lady」が素晴らしかった。
演奏の盛り上がりに大興奮・・・若い頃にはそれこそB面が擦り切れるほど聴きました。

ところで今作ではCD化のマイナス面を強く感じました。
ライブの臨場感がまったくなくなっていました。
何度もCD化されるたびに音が削られて空虚な音しか聴けなくなっている。
まさに「安かろう悪かろう」の典型、これでは初めて聴く若い人達があまりにも気の毒だよ。
私にしてもいくら「演奏が聴ければいい」といってもとてもついていけない。
中古市場でのLP人気やLPの復活の理由がよく分かります。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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