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PAT LABARBERA & KIRK MACDONALD QUINTET / TRANE OF THOUGHT [Jazz Tener Sax]

* PAT LABARBERA & KIRK MACDONALD QUINTET / TRANE OF THOUGHT

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pat labarbera(ts), kirk macdonald(ts),
brian dickinson(p), neil swainson(b), joe labarbera(ds)
2019/Cellar Live/

1 On A Misty Night (T.Dameron)
2 Village Blues
3 26-2
4 Naima
5 Impressions
6 Acknowledgement / Resolution

今作はジャケットを見た時にすぐに欲しいと思いました。
カナダのシブいテナー・サックス奏者二人のジョン・コルトレーン・トリビュート盤です。
現代のテナー奏者は誰でも一度はコルトレーンを通過していますね。
トレーンがすでに古典化しているのも確かなことです。
これからも折に触れトリビュート盤が出ると思いますがまさしくジョン・コルトレーンは不滅です。

パット・ラバーベラ(ts)、カーク・マクドナルド(ts)、ブライアン・ディッキンソン(p)、ニール・スウェインソン(b)、ジョー・ラバーベラ(ds)はまさによだれの出そうなメンバーです。
全6曲は1曲を除いて全てコルトレーンの作曲になるものです。
まずはタッド・ダメロンの名曲「On A Misty Night」からスタートしました。
徐々に熱を帯びてきてお馴染みの「ネイマ」~「インプレッションズ」~「至上の愛」で最高潮に達します。
パットもカークも純粋なコルトレーン派に比してやわらかいスタイルですがまったく違和感はありません。
ライブなのでパワフル&エネルギッシュに吹いてるけど粗くもなくピッチに乱れは感じず安定感は十分です。
実に聴き心地が良くて、むしろ私にはトレーン的ながらその端正で荒れない音色に新鮮さを感じました。
バックのリズムセクションも申し分ありません・・・3人共に大張り切りなのが伝わってきます。
特にマッコイ・タイナーを彷彿とさせるディッキンソンに注目しました。
全員が熱く突っ走る「インプレッションズ」が素晴らしい・・・私は久々に背筋がゾクゾクとしました。
コルトレーンならジャズ・ファンの誰でもが知っている・・・盛り上がるのも当然だと思いました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(まじめ系)

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EMILIE-CLAIRE BARLOW / THE BEAT GOES ON [Jazz Vocal]

* EMILIE-CLAIRE BARLOW / THE BEAT GOES ON

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emilie-claire barlow(vo),
reg schwager(g), mark kieswetter(p), ross maclntyre(b),
davide direnzo(ds), kelly jefferson(ts), etc
2010/EMG/

1 Raindrops Keep Falling On My Head
2 Sunshine Superman
3 Breaking Up Is Hard To Do
4 Don't Think Twice, It's Alright
5 He Thinks I Still Care
6 The Beat Goes On / Soul Bossa Nova
7 These Boots Were Made For Walkin'
8 Until It's Time For You To Go
9 Little Boat
10 Comme Je Crie, Comme Je Chante
11 Wiil You (Still) Love Me Tomorrow
12 Yester-Me,Yester-You, Yesterday
13 T'es Pas Un Autre

先日、カナダのエミリー・クレア・バーロウ(vo)の日本公演を見に行きました。
昨年から意識して聴き始めたヴォーカル盤でお気に入りの一人になったからです。
エミリーは1998年のアルバム・デビュー以来20年以上のキャリアがあります。
来日メンバーは以下の通りでした。

Emilie-Claire Barlow (vo), Reg Schwager (g),
Amanda Tosoff (p), Jon Maharaj (b), Fabio Ragnelli (ds)

エミリーは落ち着いた大人の女性の雰囲気を持っていて歌はとても上手だったです。
ギターのレグ・シュワガーとの付き合いは長く二人のコンビネーションが聴きどころになりました。

さて今作ですがエミリーの異色作だと言えます。
作品に変化を持たすためにヴォーカリストが手を変え品を変え工夫するのは当たり前ですね。
リズムやビートを強調してポップスやフォーク、ボサノバを取り上げてカントリーの味わいもあります。
バート・バカラック、ニール・セダカ、ボブ・デュラン、キャロル・キングなどが選曲されています。
今作の評価はあくまで個人の好みによると思います。
ジャズ・ヴォーカル盤としてはいまひとつかもしれないけどポップスのジャズ盤なら面白いです。
なぜなら原曲とはひと味違ったアレンジが聴けるからです。
ニール・セダカの(3)「Breaking Up Is Hard To Do」はバラードで、ボブ・デュランの(4)「Don't Think Twice, It's Alright」はアップ・テンポで意表をつかれました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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HAROLD MABERN TRIO / DON'T KNOW WHY [Jazz Piano]

* HAROLD MABERN TRIO / DON'T KNOW WHY

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harold mabern(p), nat reeves(b), joe farnsworth(ds)
2003/Venus/

1 Edward Lee
2 Dance With Me
3 My Favorite Things
4 Don't Know Why
5 Dreamy
6 Cabu
7 The Surrey With The Fringe On Top
8 Nightlife In Tokyo
9 Blues For David
10 My Shining Hour

ハロルド・メイバーンも今年の9月に83歳で亡くなってしまいました。
メイバーンは1936年生まれ、テネシー州のメンフィス出身、キャリアはシカゴからスタートしています。
現代のシカゴ・ジャズの大御所でエリック・アレキサンダー(ts)などの父親的存在であるのはよく知られています。
何度かライブでも見ていますがそのパワフルでエネルギッシュなピアノ奏法は強烈な印象を残しました。
「この年で何でここまで元気なんだ?」・・・まさに鉄人、まだまだ元気に活躍できると信じていた。
最後のアルバムの題名が「The Iron Man / Live At Smoke」(2018)だったのは言い得て妙だと思いました。

1960年代は主流派のジャズ・ピアニストとして輝かしいキャリアを残しています。
アート・ファーマー(tp)、ローランド・カーク(sax)、リー・モーガン(tp)、ウェス・モンゴメリー(g)、フレディ・ハバード(tp)等々。
加えて最初のレコーディングがジミー・ホレスト(ts)ということでソウル・ジャズのくくりもあります。
スタイル的にはマッコイ・タイナー(p)に一番近いと思っています。
タッチが強烈なだけに情緒的にはやや欠けるところがあるけど聴いているうちに元気がもらえるのも確かです。
そして実はピアノを転がせる凄いテクニシャンでジャズ・ピアニスト界における名手の一人とも言えます。

(中間系)

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