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BRYAN FERRY / AS TIME GOES BY [Jazz Vocal]

* BRYAN FERRY / AS TIME GOES BY

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bryan ferry(vo),
jim tomlinson(as), alan barnes(ts), colin good(p), etc
1999/Virgin Schallplatten GMBH/

1 As Time Goes By
2 The Way You Look Tonight
3 Easy Living
4 I'm In The Mood For Love
5 Where Or When
6 When Somebody Think...
7 Sweet And lovelyn
8 Miss Otis Regrets
9 Time On My Hands
10 Lover Come Back To Me
11 Falling In Love Again
12 Love Me Or Leave Me
13 You Do Something To Me
14 Just One Of Those Things
15 September Song

歌手にとってある程度の年齢になるとスタンダードを歌いたくなるのは事実のようですね。
自分の実力と表現力を試したくなる・・・「俺、あるいは私が歌うとどうなるのか?」ってね。
結果、色んなジャンルの歌手がスタンダードに挑戦してきます。
ロック・ミュージシャンが歌うスタンダード作品は誰が火を付けたのかな?
最初はやっぱりエルビス・プレスリーだと思うけど、近年ではロッド・スチュワートになるかな。

今作もまた曲目から歌手や演奏を探すシリーズから見つけました。
今度の曲は「Time On My Hands」からでした。
イギリスのロック・バンド、「ロキシー・ミュージック」のヴォーカリスト、ブライアン・フェリーの作品です。
聴いてみたらこれが意外に良かったんですよ。
テーマは表題曲の「As Time Goes By」(邦題:時の過ぎゆくままに」そのままです。
ジャケットから曲のアレンジから、雰囲気は40年代そのものでノスタルジックな雰囲気が最高でした。
狙いの「Time On My Hands」はもちろんのこと、「You Do Something To Me」の表情が良かった。
大好きなコール・ポーターの名曲「Just One Those Things」も何とも言えない魅力がありました。

今までロック・ミュージシャンのヴォーカルはどうしても色気が勝るのでイマイチと思っていました。
でも予想よりずっと良かったので認識を新たにしました・・・やっぱり食わず嫌いはいけませんね。
そんなことからロッド・スチュワートもパスしていたけど聴いてみようかという気になりました。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS / MOANIN' [Jazz Drums]

* ART BLAKEY & THE JAZZ MESSENGERS / MOANIN'

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lee morgan(tp), benny golson(ts),
bobby timmons(p), jymie merritt(b), art blakey(ds)
1958/Blue Note/

Side A
1 Moanin'
2 Are You Real
3 Slong Came Betty
Side B
1 The Drum Thunder Suite
2 Blues March
3 Come Rain Or Come Shine

今作は「アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ」と冠したブルー・ノートでの最初のアルバムです。
1年半ほど続いたホレス・シルバー(p)とのジャズ・メッセンジャーズは56年にシルバー独立と共に終わります。
シルバーがメンバー全員を引き抜いたのでブレイキーには「ジャズ・メッセンジャーズ」の名前だけが残りました。
「コノヤロー!!」と思ったかもしれないけど両雄並び立たずはこの世の常です。
その後しばらくは、メンバーに恵まれずに低迷しますが、今作が出た58年に第一期黄金時代がやってきます。
ベニー・ゴルソン(ts)を音楽監督に迎えて、抜群の人気を誇るリー・モーガン(tp)とボビー・ティモンズ(p)が入団しました。
表題曲の「Moanin'」はティモンズの作品、「Blues March」はゴルソンの作曲で共に大人気の曲になりました。
ファンキー・ジャズの大ヒット、日本での一大モダン・ジャズ・ブームを巻き起こしたのがまさしくこのアルバムです。
この頃ダンモ(ミュージシャンの隠語でモダン・ジャズを指す)、日本ではモダン・ジャズが一般的に聴かれていました。
特に若者に人気があった日活のアクション映画ではバック・ミュージックに必ずと言っていいほどジャズが流れていた。
故石原裕次郎氏がジャズ・ドラマーを演じた「嵐を呼ぶ男」はそんなモダン・ジャズが最先端だった時に作られた映画です。

ジャズ・メッセンジャーズの第二期黄金時代はウエイン・ショーター(ts)を音楽監督に迎えた61年にやってきます。
当時の新進気鋭なショーター、フレディー・ハバード(tp)、カーティス・フラー(tb)による 3管編成コンボで人気を博しました。
その後フリー・ジャズとフュージョンのブームで長い間低迷しますが80年代に入り不死鳥の如く復活します。
当時の気鋭の若手ミュージシャン、ウィントン・マルサリス(tp)、ブランフォード・マルサリス(ts)兄弟をはじめとして、テレンス・ブランチャード(tp)、ドナルド・ハリソン(as)、マルグリュー・ミラー(p)等の起用で、これが第三期黄金時代です。

ジャズ・メッセンジャーズの歴史もモダン・ジャズの歴史そのもので、山あり谷あり、在籍したメンバーは数多いです。
特に若手ミュージシャンの登竜門として重要な位置を占めていて、ここに在団したかどうかがステイタスになっている。
アート・ブレイキーのドラマーとしての実力もさることながら、コンポーザーとしての手腕も記憶に残さねばならない。
「ジャズ・メッセンジャーズ」は永遠に不滅です。

(中間系)

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