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CARMEN SOUZA / THE SILVER MESSENGERS [Jazz Vocal]

* CARMEN SOUZA / THE SILVER MESSENGERS

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carmen souza(vo,p,g),
theo pascal(b), elias kacomanolis(ds), ben burrell(p),
zoe pascal(ds), jonathan idiagbonya(p), sebastian sheriff(per)
2019/Galileo/

1 Soul Searching
2 The Jody Grind
3 Senor Blues
4 Nutville
5 Lady Musika
6 St Vitus Dance
7 Pretty Eyes
8 Kathy
9 Song For My Father
10 Cape Verdean Blues
11 Silver Blues

これはねぇ~、最初に音が出た途端にその意外性に驚いてしまいました。
リズムと歌声、歌い方が凄くユニークでした。
今作はシルバー・メッセンジャーズとの題名が付いているようにホレス・シルバー(p)作品集です。
私もシルバーの名前に惹かれて手が伸びました。
シルバーと言えばファンキーが代名詞ですがサウンドもその傾向だと思い込んでいました。
ところが今作はファンキーなんだけど飛び出たリズムが軽快なラテンだったんです。

遅れましたがカーメン・ソウサ(vo)は初見ですがドイツ盤というのも意外でしたね。
ドイツ盤は硬いというイメージがあったからです。
もちろん全11曲は全てホレス・シルバーの手になるものです。
「ソング・フォー・マイ・ファーザー」、「セニョール・ブルース」、「ザ・ジョディ・グリンド」は大ヒット曲。
特に(1)「Soul Searching」のインパクトが強くて今作の印象を決定づけてしまいました。
こういう料理の仕方や味付けがあったんですね・・・個性的で面白かったです。
このシルバー曲のヴォーカリーズは一度聴いたら忘れられません。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(くつろぎ系)

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HALIE LOREN / THEY OUGHTA WRITE A SONG... [Jazz Vocal]

* HALIE LOREN / THEY OUGHTA WRITE A SONG...

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halie loren(vo),
matt treder(p,key), mark schneider(b), brian west(ds)
tim mclaughlin(tp)
2008/White Moon/

1 They Oughta Write A Song
2 A Whiter Shade Of Pale
3 Blue Skies
4 Autumn Leaves
5 Fever
6 God Bless The Child
7 My Rainbow Race
8 Perhaps, Perhaps, Perhaps
9 How Should I Know
10 Summertime
11 I Don't Miss It That Much
12 The Dock Of The Bay
13 As Time Goes By

ヘイリー・ロレン(vo)の今作は「青い影」という邦題が付いています。
ロレンの代表作に上げるファンも多いと思います。

全13曲は自身のオリジナル(作詞)3曲とその他10曲の構成です。
選曲が多彩で幅広く、ロレンの全体像を捉えられています。
私が注目したのは「God Bless The Child」と「Summertime」の2曲でした。
「The Dock Of The Bay」を含めてこういう黒っぽい歌がロレンは好きなんだと思います。
個人的には「このブルース・ソウル系をどうこなすか?」が聴きどころになりました。
語るように囁くように歌う、ハスキーな歌い方は好みが分かれるところかもしれません。

(くつろぎ系)

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SAM RIVERS, ARTHUR BLYTHE, NATHAN DAVIS, CHICO FREEMAN / ROOTS [Jazz Tener Sax]

* SAM RIVERS, ARTHUR BLYTHE, NATHAN DAVIS, CHICO FREEMAN / ROOTS
SALUTES THE SAXOPHONE

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sam rivers(ts), nathan davis(ts,ss), arthur blythe(as), chico freeman(ts,ss),
don pullen(p), santi debriano(b), tommy campbell(ds)
1992/In Out/

1 Cottontail-For Ben Webster
2 Parker's Mood-For Charlie Parker
3 Impressions-For John Coltrane
4 You Don't Know What Love Is-For Eric Dolphy
5 The Panther-For Dexter Gordon
6 Body And Soul-For Coleman Hawkins
7 St,Thomas-For Sonny Rollins
8 Red Top-For Gene Ammons
9 Lester Leaps In -For Lester Young

今作の魅力はメンバーの豪華さにあります。
サックスは年齢順にサム・リヴァース(ts)、ネイザン・ディヴィス(ss)、アーサー・ブライス(as)、チコ・フリーマン(ts)です。
バックはドン・プーレン(p)、サンティ・デブリアーノ(b)、トミー・キャンベル(ds)のトリオです。
サム・リヴァースは88歳、ネイザン・ディヴィスは81歳、アーサー・ブライスは76歳ですでに亡くなっています。
チコ・フリーマン(ts)は最も若く70歳で健在です。
この4人のサックス奏者は伝統に根ざしながらもフリージャズ~ロフト・ジャズ傾向の強いミュージシャン達です。
リヴァースはマイルス・ディヴィスからフリー・ジャズの雄、ディヴィスはエリック・ドルフィ(as)との共演歴が長い、
ブライスは70年代にロフト・ジャズ・シーンで活躍、チコはシカゴ・ジャズの大御所ヴォン・フリーマンの息子です。
当然ながらこの4人のサックス奏者の中心にいるのはサム・リヴァースに他なりません。
共演のドン・プーレンも鍵盤を転がす独特のスタイルとタッチを持つユニークなピアニストで好きした。
残念ながら1995年に53歳の若さで亡くなっています。

全9曲、今作はまた1曲1曲の稀代のサックス奏者の名演に敬意を表しています。
(1)はベン・ウェブスター(ts)、(2)はチャーリー・パーカー(as)、(3)はジョン・コルトレーン(ts)、(4)はエリック・ドルフィ(as)、(5)はデクスター・ゴードン(ts)、(6)はコールマン・ホーキンス(ts)、(7)はソニー・ロリンズ(ts)、(8)ジーン・アモンズ(as)、(9)レスター・ヤング(ts)に捧げる形になっています。
この人選も絶妙で、なるほどこの人達が後のサックス奏者に与えた影響が一番大きいのかと思いました。

このメンバーなら悪かろうはずもなくどれも素晴らしい演奏が詰まっていました。
中でも私的ベストは(4)「You Don't Know What Love Is」になります。
ここでのネイザン・ディヴィスのソプラノ・サックスのバラード・プレイに痺れてしまいました。
彼に関してはエリック・ドルフィとの共演盤を聴いたことがあるだけでほとんど知らなかった。
こんなに凄いプレイヤーだったのかと認識を新たにしました。
(2)「Parker's Mood」のアーサー・ブライスやドン・プーレンのソロもまた心に残る名演です。
(3)「Impressions」ではチコ・フリーマンの強烈なソプラノ・サックス・ソロが聴けました。
(5)「The Panther」のサム・リヴァースの朗々と歌うテナー・サックスのソロなど聴きどころが満載です。
1991年ドイツ/レバークーゼン”フォーラム”での実況録音ですが司会はチコが務めていました。
1990年代の貴重盤の一枚に上げておきます。

「ドラ流目立たないけどいいアルバム」

(中間系)

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